『予防歯科』では自宅で行うセルフケアと
歯科医院で行うプロケアが大切ですよね。

セルフケアでは、ブラッシング指導で
汚れを落としてもらうことに重点を置いて
お話して実践してもらうと思います。

セルフケアでブラッシングのコントロールが
良くなってくると、更にお口の状態を良くするために
歯ブラシプラスのケアをおススメします。

セルフケアの歯ブラシプラス3つのケア方法を
取り入れてもらうことで
『予防してお口を整える』という意識つけを
期待してお伝えしていきます。

そこで今回は予防歯科の認識を深めてもらう
歯ブラシプラスのケア方法についてご紹介します。

【1 乳酸菌サプリでお口の菌をコントロール】

乳酸菌は腸内細菌を整えるイメージが強いと思いますが、
お口の悪玉菌を善玉菌に変える働きがあり、
増殖する歯周病菌に対して良い結果を
もたらしてくれると注目されています。

まずは、ブラッシングで汚れをしっかりと
除去してあげることが大切ですが、
その後に乳酸菌サプリを摂取することで
お口の菌をコントロールすることが期待できます。

特に就寝時は菌の働きが活発になるので、
夜ブラッシングをした後に摂取することで
就寝時の菌をコントロールして
翌朝のお口の爽快感が変わってくるのです。

ブラッシング後になめるだけの手軽さと、
ブラッシングをしないと摂取できないことから
ブラッシングの習慣にも繋がってきます。

そして乳酸菌サプリは、
子供から妊娠してホルモンバランスが
乱れている妊婦さんにも安全で効果的なのです。

また『お口の中の環境を整える』という
予防歯科の考え方に知ってもらうきっかけにもなるので
歯ブラシプラスのケアで乳酸菌サプリを
お伝えしてみてはいかがですか?

【2 100%キシリトールで虫歯予防】

『キシリトールは歯に良いって言いますよね。』
と患者さんから言われたことが
あるのではないでしょうか?

確かにキシリトールは天然の甘味料で
甘みがありますが、虫歯菌を弱らせる効果があります。

正しい知識を得た上で
キシリトールを『予防』につなげていくと
効果を期待することができます。

〈キシリトールガムの3つの効果〉

① 酸を出さない
② ガムをかむことで唾液が活発になる
③ ミュータンス菌の働きを弱めるので、プラークが『さらさら』になり、つきにくくなる

お口の中を整えるのにキシリトールは有効ですが、
患者さんにいくつか注意点をお話しておく必要があります。

注意点1 キシリトール100%のものをおススメすること

 

キシリトールは食品に幅広く扱われるようになりました。
患者さんの中にはキシリトールが入っていると良いと
言った理由から摂取してもらえるのですが、
キシリトールの割合が少ないものを摂取している場合があります。

キシリトールの割合によって効果に差が出てくる
と言われているので、おススメする際には
100%キシリトールをおススメしましょう。

注意点2 効果的な摂取の仕方を伝える

 

虫歯予防の効果を実感するためには、
3食の毎食後にかむことで
プラークのつきにくいお口の環境を
期待することが出来ます。

1度にたくさん摂取してしまうよりも
食後に分けて摂取した方が効果的なので
お伝えしましょう。

またプラークをつきにくくする働きがあるので、
歯磨き後よりは歯磨き前にかんで
汚れを落としやすい環境を
作ってあげることが大切です。

この様に注意点を守れば
キシリ―トールは手軽に虫歯予防を
することができるのでおススメです。

またキシリトールも子供から妊婦さんまで
幅広く使用することができるアイテムなので、
受け入れてもらいやすくなっています。

【3 マウスウォッシュで殺菌効果】

マウスウォッシュは殺菌効果が優れているものを
選んで使うと歯周病に効果的です。

また『コンクール』はお口の中で効果が持続する様に
滞留して効果を発揮してくれます。

そしてその威力は時間が経っても
落ちることなく持続してくれるのです。

刺激も少ないので敏感になっている方でも
使用することができる点などをお話しましょう。

マウスウォッシュが良いと思い、
歯ぐきが腫れていたり、敏感な状態で使用している
患者さんがいらっしゃいました。

爽快感があるミント系のものは
敏感な状態にはおススメできません。

マウスウォッシュはブラッシング後に
うがいをするだけという手軽さから
取り入れてもらいやすいのですが、
『どの商品を使ったら良いか分からない』
という声が多いです。

マウスウォッシュをおススメする際には、
効果がある商品をお伝えすると患者さんの
『どれが良いか分からない』という
ストレスを改善することができます。

【まとめ】

予防歯科は意識付けが大切と言われています。

お口を整えると色々なメリットがあると
お伝えしていく上で、
歯ブラシプラスのケアを導入してあげると
意識を高く持ってもらうことができます。

歯ブラシプラスのケアは無理なく
取り入れられるものをおススメしてあげると、
患者さんの負担も少なく、
受け入れてもらいやすいです。

『予防歯科』を身近に感じてもらう為に
お口を整える習慣を伝えてみてはいかがですか?
今回ご紹介したアイテムは一例です。

あなたが思うおススメアイテムを
患者さんに紹介してあげて下さい。