予防歯科は皆さんご存知の通り、

むし歯や歯周病になってから治療を行うのではなく、

なる前に予防していくという考え方です。

 予防歯科には、歯科医院で行うプロケアと家で毎日行うセルフケアの

両方が大切なのはご存知の通りです。

 

一人ひとりにあったセルフケア方法を実践する上でも、定期的に歯科医院へ通い、

歯科医の指導を受け、その人にあったセルフケアを実践していくことが

長く健康な歯を維持するために必要なことだと言われています。

 

しかし、わかっていても実践するのが難しいのが予防歯科ですよね。

理由は様々あると思います。

ある県で行われたアンケート調査によりますと、

定期歯科検診を1年以上受けていない、もしくは、全く受けていない方の

上位3つの理由は以下の通りでした。

 

1. 忙しい・時間が取れない

2. いつ受けたらいいのか判らない

3. 忘れていた

 

えっ、そんな理由なの??と思いますよね。

しかし、これが患者サイドの正直な気持ちなのかもしれません。

 

予防歯科の実践の為に、診療サイドと患者サイドの意識改革が必要なのは、

明確なのです。

 

しかし、患者の意識の低さが要因!と決めつけると、解決策が生まれず

中途半端な行動しか起こせないことになります。

 

まずは、診療サイドで、できることから一つずつ。

 

それは、予防歯科の大切さ、予防をしないことによる、将来のリスクを患者さん

伝え続けることではないでしょうか?

 

私も患者として経験があるのでわかります。

一番歯に対する意識が高い時期、それは

初診時です。

 

痛い、噛めない、歯がグラグラなど、日常生活に困っている時がチャンスです。

多忙が理由で、説明する時間が無いのはわかります。

でも、シッカリと予防歯科の重要性をワンポイントでもいいから、

説明してみてはいかがでしょうか?

 

皆さん一人ひとりの活動が積み重なれば、それがムーブメントとなり、

「予防歯科」が当たり前の世の中になっていくのではないでしょうか。