
歯科医院を運営していると、診療と事務作業や
歯科医師会の仕事で一日が一瞬で終わると
感じることも多くはないですか?
診療をしながら、スタッフ管理、経営判断、
患者対応と医院経営の仕事は多岐にわたります。
これは多くの歯科医院の院長が直面する
“構造的な忙しさ”です。
この忙しさの正体は院長自身の能力不足ではなく、
時間の使い方が最適化されていないだけです。
最適化すれば、歯科医院経営拡大や
プライベート時間の確保が可能です。
この記事では、院長の時間を生み出すための
具体的方法を紹介します。
自分の時間の可視化
効率化の第一歩は「何に時間を使っているか」
を把握することです。
1週間だけでいいので、下記の4分類で行動を
記録し、自分の時間を可視化しましょう。
・診療(治療、説明、カルテ)
・管理業務(スタッフ管理、経営判断)
・雑務(片付け、事務手続き)
・移動(職場への移動など)
多くの院長が驚くのは、無意識に発生する
小さい業務の積み重ねが全体の2〜3割を
占めていることです。
例えば、スタッフからの同じ質問への回答、
院内掲示物などの印刷物の作成、在庫確認、
スタッフの片付けフォローなどです。
まずは「見える化」することで、
改善すべき点が明確になります。
院長がやるべき仕事を区別する
院長が忙しい最大の理由は、
院長しかやっていない仕事が多すぎることです。
しかし、院長が本来やるべきこと、
院長しかできない業務は以下の3つです。
1.医療判断(診断・治療方針・難症例)
2.経営判断(人事、数値管理)
3.治療保証(治療基準、衛生管理の最終チェック)
これ以外は、スタッフに任せる仕事になります。
院長以外ができるのは以下のような仕事です。
印刷物の作成(説明書、掲示物、資料)、
物品発注のチェック、レセ提出のフォロー、
書類の整理・ファイリング、
領収書の仕分けなどです
そのほかにも患者さん対応である
一般的な治療説明や初診のヒアリングも
歯科衛生士に任せることができます。
ポイントは、「院長しかできない仕事」以外を
すべてスタッフに任せることが重要です。
任せることで院長の時間が確保できるだけでなく、
歯科医院全体が院長の不在時でも、
滞りなく運営していくことが可能です。
仕組みを作ると院長の時間が確保できる
仕事が属人化している歯科医院ほど、
院長の仕事が増えます。
時間を生むには、スタッフが迷わず動ける
判断基準を作ること、仕組みが重要です。
さらに、仕組み化すればスタッフが産休などで
抜けてしまって新しいスタッフが入っても、
問題なく運営していくことができます。
仕組みとしては以下のようなことをしていくと、
新しいスタッフが入っても動けるようになります。
・滅菌,準備,片付け作業をチェックリスト化
・マニュアルは動画で作成する
・共有事項はGoogleドライブ などで管理
スタッフが“自走”すれば、
院長の質問対応が半減します。
外注と自動化
AIとDX(デジタルトランスフォーメーション)を
活用すれば、院長の診療時間も効率化し、
治療終了時間を早める可能性があります。
例えば治療の説明文 を AI生成を活用して
作成したり、問診票 を 来院前にWebで
取得できるシステムを導入することで、
問診票を書く時間が短縮され、治療を開始する
時間を早めることができます。
“作業”はツールに任せ、“判断”に院長が時間を
使うことで、医院全体の診療時間も短縮できます。
時間ブロック術を活用しよう
院長の時間を確保するためには、
先に「使い方を決めておく」ことが重要です。
午前・午後に事務時間のブロックを設け、LINE
返信は1日2回に固定するといったルール作りを
行うと無駄な対応時間を減らすことができます。
急患枠も時間指定で確保します。
診療後のダラダラ仕事はルール化して
排除するのもおすすめです。
時間は放っておくと必ず奪われるため、
先に確保して死守することが効率化の鍵です。
まとめ
忙しさの本質は「時間の設計」にあります。
院長が不在でも機能する体制を整えることで、
診療品質も経営効率も大きく向上します。
まずは明日から着手できるステップとして
「行動の棚卸し」に取り組み、
業務の可視化と最適化を進めてください。
それが、院長としての時間価値を最大化する
第一歩です。






