あなたの医院の待合室は、患者にとって心地の良い、
リラックスできる空間になっていますか?

待合室は患者の緊張を和らげる空間です。
そしてあなたの医院の「カラー」を表す、
大切な場所です。

今回は、「待合室」にスポットを当て、
患者に予防意識を持ってもらえるような
工夫などについて、考えてみました。

居心地の悪い待合室になっていませんか?

待合室は患者に快適に過ごしてもらう空間です。
「予防歯科」で患者に定期的に通ってもらうには、
居心地がよいことが必要です。

また通いたくなる歯医者さんになるために、
気を付けるべきことがあります。

別に高価な調度品や絵画などは必要ありません。
患者に定期的に通ってもらう空間づくりは
どのように行うと効果的でしょうか。

 

ポイント1【雑誌類】

待合室に置かれている雑誌。
その雑誌類は、どんなジャンルのものが
置かれていますか?

もしかして、院長が好むジャンルに偏った
雑誌が置いてありませんか?

歯科医院には様々な年齢層の患者が来院するため、
年齢層やメイン患者の年代に合わせたものを
置くようにすべきです。

一般的に女性の患者は料理本、ファッション雑誌、
週刊誌などを好む傾向があります。

男性なら旅行、情報雑誌などが好まれますし、
小児歯科なら子供向けキャラクターの本や
知育雑誌などが喜ばれるでしょう。

しかし、メインとなる患者層をしっかりと認識
してください。

絶対外せないのは、女性患者です。

一般的に喜ばれるファッション雑誌、週刊誌は
常に最新号を用意してください。
2、3か月前の雑誌を置いていませんか?

 

ポイント2【雑誌以外の情報誌】

ここは歯科医院。
歯に関する本や冊子などは必ず置くようにしましょう。

また健康に関する本も必需品です。

特に歯周病は生活習慣病と密接な関係にあるため、
歯周病と全身疾患の関連性、改善法、PMTCの勧めなど、
歯に関する知識や予防歯科の大切さを少しでも知って
帰っていただくようにしなければいけません。

 

ポイント3【ポスター類】

待合室に所狭しとポスターをベタベタと
貼ってありませんか?

ポスターの貼り過ぎは院内の景観を損ねるだけでなく、
何をコンセプトにしているクリニックなのか、
わからなくなってしまいます。

患者に知ってほしい内容のポスターにしましょう。

あと気を付けて惜しいのが、色褪せたポスターです。
古く色褪せたポスターはすぐに廃棄して、
新たなポスターを業者から調達してください。

 

ポイント4【受付カウンターの陳列】

歯ブラシや歯みがき粉、洗口剤などの販売品も、
いつも同じ陳列ではなく、レイアウトを変えると、
患者の目を引きやすくなります。

月ごとにテーマを決めて
「○月は歯ブラシ」
「○月は洗口剤」 など、
イチオシ商品をアピールすることは、患者の関心を
口腔ケアに、より向ける効果が期待できます。
必ずPOPなどを使い、一つの商品をPRしましょう。

 

ポイント5【ソファは大丈夫?】

心地良さを演出する待合室のソファは
大丈夫でしょうか。

開院当初からずっと同じものを使っており、
気が付けばすっかり色褪せてきている、
そのような場合は思い切って
換えてしまうのも手です。

色合いやデサインを変えるだけで
雰囲気はガラっと変わります。

 

ポイント6【待合室のお花】

医院の雰囲気をよくする「お花」。
年中同じ造花を飾っていませんか?

季節感に合わせてお花を変える
患者の目にも止まりやすく、
コミュニケーションのキッカケにもなります。

忘れがちなことですが、花瓶も変えてみては
どうでしょうか?
特に女性は、敏感に感じ取ってくれます。

先に挙げた雑誌はもちろん、待合室全体が生きた空間
であるよう、気を配っていたいものです。

 

ポイント7【トイレ・パウダールーム】

待合室ではありませんが、トイレやパウダールームも
気を付けたいスペースです。

●他の患者が使ったあとで水が飛び散っていないか?
●トイレットペーパーを切らしていないか?

などは、当たり前ですが、意外に見落としがちなもの。

鏡に水が飛んで白っぽくなっていた、なども
気を付けておくべき点です。

そして、トイレ・パウダールームに準備しておく
お薦め品があります。

それは、洗口液や使い捨て歯ブラシなどの
アメニティグッズです。
特に女性患者は、こんなちょっとした心遣いが
嬉しいものです。

 

アンケートにより患者が求めている歯科医院像を知る

大切なことは、初診の患者をリピート患者へ
繋げることです。

待合室一つをとっても、予防歯科を成功させるためには
対策が必要ではないでしょうか?

「患者目線で見てみましょう!」
とは言われても、簡単にできるものではありません。
ハッキリ言うと、当事者は患者目線にはなれません。

必要なことは、
患者にアンケートを取り、
良いところ・改善点・要望などを聞き取り、
できるものは取り入れる。

外からの声は大変貴重です。
わたしたちがこれで良かれと思っていることが、
患者にとって実はそうではないこともあるでしょう。

話しを聞く相手として、患者以外にスタッフの友人
なんかもいいですね。

 

まとめ

あなたの医院は、なんとなく居心地の悪い待合室に
なっていないでしょうか?
今一度確かめてください。

高級ホテルのような雰囲気にする必要はありませんが、
少なくても居心地の良い環境を作る必要があります。

予防歯科の成功は、診療以外のこんなところから
始まっているのです。