あなたの歯科医院では、
スタッフは生き生きと働けていますか?
特に歯科医院では患者さんへの応対だけでなく、
狭い職場における人間関係に苦労している人は
少なくないかも知れません。
歯科医院の仕事は、
主訴を訴える患者さん相手なので
色々と大変な職場でもありますが、
スタッフが生き生きと働けているかが
実は患者さんの来院に直結することがあるのです。
歯科医院という狭い職場における気苦労
職場の規模や職種に関わらず、
ストレスや気苦労を抱えずに働く人は稀でしょう。
多くの人は、周りにはわからない苦労を抱えながら
毎日仕事を行っています。
医療関係、特に歯科医院は
女性が圧倒的に多い職場であり、
一種独特の雰囲気を持った職場でもあります。
歯科医院で働くスタッフの多くが、
女性同士の感情のもつれに悩んでいる
という声もよく耳にする話しです。
また、新人スタッフの場合は、
器具の名前や治療の流れを覚えるのに精一杯です。
受付にいたっては、会計や次の予約の手順を
まず頭に叩き込まなければいけません。
新人スタッフが辞めたくなるのは、
最初の1週間から3ヶ月だと思います。
その理由としては、次のことが考えられます。
- 仕事が覚えられない
- 医師や先輩に怒られる
- 帰りが遅くなる
- 患者さんにクレームを言われた
以上挙げた4点が、
新人スタッフによく見られる
辞めたくなるポイントです。
また他の歯科医院から転職してきた場合、
前の歯科医院のやり方と違うことに
戸惑いを覚えてしまうことがあります。
しかし、この4つはご自身の努力と時間により、
だんだん慣れてくるものです。
問題となるのは、職場の人間関係なのです。
女性が多い職場だから気を付けたい人間関係
歯科医院は女性が圧倒的に多い職場です。
歯科衛生士、歯科助手、受付は
ほぼ100%女性スタッフであり、
男性スタッフは歯科医師、歯科技工士など
ごく少数であることがほとんどでしょう。
女性歯科医師の場合、
スタッフ全員が女性の歯科医院も
少なくありません。
歯科医院の規模は色々で、
30人以上抱える大所帯もあれば、
歯科医師と受付、歯科助手の3人だけという
小さなところまであります。
この中で人間関係をうまく構築し、
気持ちよく仕事を行うことは
実はそう簡単ではありません。
仕事は仕事と割り切る傾向が強い男性と比べ、
女性は何かひとつ気に入らないことが発生すると、
それを仕事や職場の人間関係にまで
引きずってしまうような傾向にあります。
特に新人スタッフや転職スタッフは
仕事や職場環境に慣れないこともあり、
仕事もミスをすることが多いでしょう。
もし意地悪なスタッフがいるとそこにつけこみ、
何かしら精神的に追い詰めてしまいます。
指導の範囲内という名目で暴言を吐く、
きちんと指導や指示をしないなど、
まだまだ仕事が覚束ないスタッフに対して
このような仕打ちを仕向けます。
さらに仕事を離れた休憩時間や就業後にも、
その仕打ちは続くことがあります。
挨拶の無視やグループに入り辛い雰囲気など、
仕事に行くのが辛い状況に追いやられる
ケースなど様々です。
もちろん、
こんな歯科医院は多くはないと思いますが、
実際に存在していることも否定できません。
そしてこのような環境では
スタッフは生き生きと働くことはできないのは
火を見るよりも明らかです。
アシスタントや受付にいても、
その表情はどこか沈み、
マイナスの空気を放出しています。
そしてこれが、
その歯科医院の雰囲気だと
言い変えられるでしょう。
果たしてこれで患者さんは
かかりつけ歯科医院として
来てくれるのでしょうか?
スタッフ同士が助け合い、働きやすい環境が患者さんを呼ぶ
もちろん医療という仕事ですから
厳しい指導は必要です。
スタッフが成長し、
職場に溶け込んで楽しく働くためにも、
時には憎まれ役を買って出なければ
いけないでしょう。
指導されるスタッフ側は、素直に受け取り、
何を改善すべきか、そしてどう動けばよいのかを
自ら考えるきっかけとなります。
また、周りのスタッフが少しの手助けや
アドバイスを送ってあげることが大切です。
「自分で考えて」というよりは、
チームプレーでスタッフの成長を促しましょう。
先輩の動きを見て成長し、少しゆとりが出てくると
自然と周りに目を向けることができるようになり、
患者さんへの接遇にも変化が出てきます。
スムーズな動きと患者さんへの気配りが
できるようになれば、患者さんの目にも
「ここのスタッフさんはいつも笑顔で楽しそうに
働いている、良い歯科医院だな」
と映ります。
1年頑張れば、きっと成果は見えてくるでしょう。
スタッフが求めているのは
給与面や福利厚生もありますが、
楽しく活き活きと働ける職場かどうかが
最も重要視されています。
新しいスタッフがすぐ辞めるような歯科医院は、
患者さんのリコール率も良いものとは言えません。
スタッフが働きやすい環境づくりは
患者さんの来院への動機付けとなり、
必ずリコールにも繋がるのです。
まとめ
あなたの職場は、働きやすいですか?
院長から見て、もし疑問を感じるようなら
チームワークについて医院全体で考える機会を
設ける必要があると思います。
そのような機会が定期的に無いなら、
ぜひ設けてみてください。
まずやるべきは、
定期開催のミーティングになるでしょう。
チームで動くなら、
必須の業務の1つと言えることは確かです。
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- チームワーク, 院内コミュニケーション