予防歯科を強化するにあたって院長先生が伝えた
ことをやるだけではなく、スタッフが自発的に
動いてカタチにする力や仕組みがあると
実現できることの幅がかなり広がります。

では、そうするにはどうしたらいいのか。
「学びを大切にするスタッフを育てること」です。

学ぶことを大切にするということは個人の成長
だけではなく、医院の発展にもつながります。

ではそのためには何が必要か?

・学ぶ環境を整える(インプット)
・発信する仕組みを作る(アウトプット)
大きくこの2つがポイントとなります。

学ぶ環境を整える(インプット)

学ぶ環境を整えるにあたって、
まずは、スタッフの見極めがポイントとなります。

勉強好きなスタッフなのか、
そうではないスタッフなのか。
そこを見極めましょう。

勉強好きなスタッフの場合

はじめから学ぶ土壌ができていると、知識を
吸収する準備が整っているということになります。

興味のあること、強化したい内容のセミナーや
研修会等、院長先生か主任からスタッフに
声をかけて参加してもらいましょう。

もしくは行きたいセミナーがあれば
自ら申し出てもらうのもよいでしょう。

勉強好きではないスタッフの場合

セミナーに興味がない、できれば行きたくないのが
本音、というスタッフがいたとしたら?

学ぶことの楽しさを知る、セミナーに参加して
よかったと感じる経験をしてもらい、
そのスタッフの考えが変わる
きっかけ作りをしましょう。

自分で体感し、気づくことは、
人を変える一歩になります。

まずは参加しやすいテーマで
学びの場を用意しましょう。

診療に直接活かすスキルも大切ですが、
オススメは、メイクや立ち振る舞い ・言葉遣いや
マナー等、すぐに自分を見直せる、
変化が分かりやすいものがオススメです。

あとは、エゴグラムや類人猿診断等、自分を知る・
人を知るツールを院内勉強会やミーティングの
時間に実施しても面白いかと思います。

ここで、1つ気を付けて
いただきたいことがあります。

興味深い内容のセミナーでも、話し手によって
受け手の印象は大きく変わります。

例えば、学生時代に受けた授業を
思い出してください。

内容そのものではなく、先生の伝え方で
授業の楽しさや分かりやすさに差がでる
と感じたことはありませんか?

セミナー講師の方を招く、映像を見る、
様々な学びの手段がありますが
そういった点も意識して準備をしてみてください。

勉強会の時間の設定

学ぶ環境が今まで整っていなかった場合は
特にいきなり診療時間外のセミナーや研修となると
反発感・不満感がでてくる恐れがあります。

そのため、もし可能であれば、はじめは診療時間や
ミーティングの時間を使う、ゆくゆくはお昼休みや
診療後など診療時間外も活用する、
というように徐々にレベルを上げてみましょう。

すでに環境が整っている場合は、
医院にとってのベストな時間で行いましょう。

発信する仕組みを作る(アウトプット)

知識を吸収するだけでは自分の身にはなりません。

インプットだけでなくアウトプットもできる
仕組みを作るのが大切です。

アウトプットの方法

例えば、セミナーや研修・勉強会を受けたら
レポートを書いて提出する、
ミーティングで発表する、
医院のブログに書く等様々な手段があります。

もちろん診療に直接活かせることなら
必要であればミーティングで話し合う、
もしくは、プロジェクトチームや個人でもいいので
早速カタチにするというのもいいですね。

アウトプットのタイミング

いつまでにアウトプットするのか、
あらかじめ期限を決めておくのもポイントです。

いつかやろう、となってしまっては実行できない
まま終わってしまう可能性があります。

学んだ日の翌日にレポート提出、次のミーティング
までに資料をまとめて発表する準備を整える等、
医院で取り組みやすい方法を決めて、
確実に何かカタチにできるようにしましょう。

まとめ

学ぶ楽しさを感じ、何かカタチにして
医院や患者さん等に還元して達成感や充実感、
喜びを感じ、自分の成長も実感できる。

学ぶことに積極的になると良いことだらけです。

スタッフの姿勢ももちろん大切ですが、
医院として背中を押してあげられる環境を
整えることで、個人としても医院としても、
更に成長していけるでしょう。