歯科医院を悩ませる問題の1つに
患者さんの「キャンセル率」があります。

キャンセル率が高くなればなるほど、
医院経営に負担がかかります。

さらにキャンセルの中でも、
インプラントなどの自費診療が
突然キャンセルになってしまうと、
医院収益が大幅に減少してしまう
恐れさえあります。

そこで今回は、

「歯科医院におけるキャンセルが
なぜ起きるのか?」

キャンセル率を下げる方法について
徹底解説していきます。
歯科医院のキャンセル率が気になるなら
ぜひ参考にしてください。

キャンセルはなぜ起きるのか?

そもそもキャンセルは
なぜ起きてしまうのでしょうか。
患者さんが
歯科医院をキャンセルしてしまう理由は
主に以下のようなものが考えられます。

アポイントを忘れていた

「単純に診療予約を忘れていた」

という無断キャンセルは
歯科医院のキャンセル理由の中でも
割合が高い理由の1つです。

人は忘れてしまう生き物です。
痛みなどの症状が続いていなければ、
アポイントはどうしても忘れてしまいます。

特にメンテナンス系の予約は
3ヶ月や半年の予約間隔になってしまうと、
アポイントが忘れやすくなってしまいます。

治療の意味を感じなくなった

抜髄後の患者さんに意外と多いです。
痛みがあるから歯医者に行くので、

「痛みがなくなった途端、
歯医者に行く意義はない」

と考えている患者さんも
もしかしたら、いるかもしれません。

歯科医の先生からすれば
再感染のリスクはもちろん、
咬合機能においてもリスクしかないのですが、
患者さん自身は
痛みを中心に治療をするかどうか
決めているため、
仕事などを理由にキャンセルしてしまいます。

歯科医院に行くのが完全に嫌になった

「歯医者の治療は回数がかかる」

ということは
歯科医の先生からすれば仕方のないこと
なのかもしれません。

しかし、患者さんにとって
毎回毎回同じことの繰り返し、
もしくは治療が進まないことで、
歯科医院に通うのが嫌になってしまうことが
あります。

その場合、
キャンセル後に別の歯科医院を受診してしまう
ケースもあるかもしれません。

他にも
病気などが原因でキャンセルしてしまうことがあり
病気が原因のキャンセルは防げません。

しかし、
上記の理由は歯科医院の努力によって
未然に防ぐことができます。

キャンセル率の原因を知ることでキャンセル率は下がる

キャンセル率を下げるには、
何よりも原因を知ることが重要なポイントです。

しかし、キャンセル率を算定していない
歯科医院がもしかしたら、あるかもしれません。

午前・午後の診療で元々の予約人数に対して、
どれくらいのキャンセル率なのか、
まずは計算してみることから始めてみましょう。

キャンセル率を計算することが
億劫でしていないのであれば、
キャンセル率を下げるのは難しいです。
キャンセル率を算定した上で

  • 時間帯
  • 曜日
  • 患者さんの特徴

をよく分析することで
何故キャンセルするのかわかります。

また、
キャンセル率を算定していくことで、
キャンセル理由も明確化することができます。

治療の意味を感じない
患者さんの割合が多い歯科医院なのに、
アポイントを忘れてしまう患者さんに対する
対策を行なっても、
意味がないわけではないですが、
効果を十分に発揮しません。

ですからまずは
自分の歯科医院のキャンセル率を調べてみることを
オススメします。

キャンセル率を下げる方法はある?

キャンセル率を下げる方法はあります。
よくあるキャンセル理由について
具体的な対策法をご紹介します。

アポイント忘れ

診察券に予約日を書くだけでは、
アポイントは痛みがないと忘れてしまいます。

アポイントを忘れないようにするために、
今ではオンライン予約システムを使うことで
アポイントを忘れることを防げます。
オンラインシステムを活用すると、
ショートメールやLINEなどのSNSを活用して
前日に再連絡することができ、
アポイント忘れを未然に防げます。

治療の意味を感じない

初診の際に治療をしないと
患者さんにとって
非常に不利益になることをしっかりと伝えます。

しかし、口頭で伝えるだけでは、
痛みがなくなると忘れてしまうので、
治療の意味を書いた用紙などをルーティンで
渡すようにしておくことで、
キャンセル率を下げることにつながります。

最後に…。

キャンセル率を下げることで、
歯科医院経営は安定します。
ぜひキャンセル率を計算してみることから
始めてください。
きっと、キャンセル率を下げる方法が
見つかるはずです。