歯科医院における良い仕事とはなんでしょうか?
・患者さんに感謝される仕事
・失敗や間違いがない仕事
などをイメージした方もいるかと思います。
仕事の「結果」を最高のものにするには、
リーダーである院長の
振る舞いが重要になってくるといわれています。
そこで今回は、
スタッフに良い仕事をさせるためにできる
リーダーの心得について
ご紹介できればと思います。
・スタッフの離職率を減らしたい
・スタッフに仕事を楽しんでもらいたい
と考えている方は、この記事が
参考になりましたら幸いです。
「ATM」を心がけよう
スタッフが良い仕事をするには、
まず、リーダーである院長が
仕事を楽しんでいる姿を
見せられるといいですね。
特に院長は、次のATMを
意識するように心がけてみてほしいです。
・A‥‥明るく
・T‥‥楽しく
・M‥‥前向き
リーダーの仕事に対する態度が
ネガティブなものですと、それにつられて
スタッフも後ろ向きになりやすく、
結果として医院の利益が
上がらない傾向にあるようです。
リーダーである院長が率先して、
意識的にATM(明るく・楽しく・前向き)で
ある状態だと、スタッフも自然に
楽しく仕事をしてくれるかもしれません。
また、ATMを習慣化するためには、
言葉使いに気をつけることをおすすめします。
例えば、
「これからの電話対応では、◯◯したいと思います」
という言葉は一見問題ないように聞こえますが、
「思います」というのは、中途半端でスタッフからすると、
「すぐには始めないってこと?これからっていつなの?」
と感じて、スタッフがどう行動したらいいのか
わからなくってしまいやすいです。
伝える時には、曖昧にせず
「今日から電話対応では、◯◯します。」
と言い切ることで、
自分がやりたいことを明確にでき
スタッフがやるべきことを理解しやすくなります。
また、スタッフへの「頑張れ」という掛け声は
励ましにはならない可能性があります。
院長が一言、声かけをする場合には、
「頑張ろう」といった
相手に寄り添った伝え方に
変えてみてはいかがでしょうか。
言葉を「頑張ろう」に変えるだけで
相手は前向きに捉えて、
良い仕事をすることを
目指してくれるかもしれません。
リーダーに必要な3つのポイント
スタッフに良い仕事をさせるためには、
次の3つのポイントも
リーダーに欠かせないポイントです。
思考を変える
スタッフが失敗した時には、
ダメな原因を探してしまいがちです。
もちろん、
失敗の原因を明確にして
同じ失敗を繰り返さないことは大事になってきます。
しかし、
院長が、あの場面がダメだった、
患者さんへの接し方がダメだったなど
ダメな部分ばかりを伝えてしまうと、スタッフは
「自分は仕事ができない人間だ」
と思うようになり、
自分に自信がなくなってしまう可能性があります。
ダメなところではなく、
「どうすればできるか」を
一緒に考えてあげるのが大切です。
スタッフが、同じ失敗をせず
次の段階に進むことができるように
前向きなアドバイスをするのもリーダーには必要です。
声を大きくする
仕事場の雰囲気を明るくする、
もっとも簡単な方法は、
声を大きくすることです。
小さな声は、暗いイメージや
自信がないイメージを
相手に与えてしまいがちです。
とはいえ、
大きすぎる声は、相手に不快感を与えてしまう
可能性があります。
相手が十分に聞き取れる声の大きさで、
ハッキリ話すと院長へのイメージが明るく、
元気になり、スタッフや歯科医院の雰囲気も
明るくなる傾向があります。
笑顔を作る
笑顔になることは、顔の表情筋が刺激を受けて、
脳に伝わりポジティブな感情が
生まれやすい傾向があります。
また、笑顔は人から人へと
伝染していく性質があります。
院長が笑顔だと、スタッフもつられて笑顔になり、
仕事が楽しいと感じられるようになるのです。
笑顔は循環して、
周りを前向きな気持ちを増幅させるため、
なるべく笑顔を見せるように
意識するのがおすすめです。
まとめ
スタッフが良い仕事をすれば、
最高の結果がでるはずです。
しかし、結果やスタッフのミスばかりに
こだわりすぎると
仕事の楽しさがなくなる可能性があります。
スタッフが楽しく良い仕事をするには、
リーダーである院長の
前向きな行動や発言が大事です。
まずは、笑顔で挨拶や声の大きさなど、
自分ができることから少しずつ始めていくのが
無理なく続けられるのでおすすめです。