院長先生は、定期的にスタッフと面談を
していますでしょうか?

また勤務の歯科医の先生も
勤務先の院長と面談の経験はありますでしょうか?

面談は働くスタッフの状況を把握するのに
役立つといわれています。

今回は面談の重要性や
面談のあり方について詳しく
紹介していければと思います。

面談は必要?

院長先生の中には面談はしなくても大丈夫、
と感じている先生もいるかもしれません。

しかし、スタッフの現状を把握するためには
面談という方法はとても便利です。

例えば新人スタッフの場合、
院長先生ご自身が全て丁寧に
指導することは少ないかと思います。

歯科衛生士業務以外にも、
どんな材料があり、
どんなときに使い、
どこに収納されているのか、
というような細かいことは先輩の診療スタッフが
指導していることが多いかと思います。

面談では、
新人スタッフがどこまで仕事内容を
理解しているのかを聞いてみる時間に
してみてはいかがでしょうか。

理解度に応じて指導内容を
臨機応変に変えることで
新人スタッフにあった指導がしやすくなります。

面談は新人スタッフだけでなく、
指導スタッフとも行うことをおすすめします。

面談をすることで
指導される側、指導する側、
両方の齟齬を擦り合わせることができます。

面談は意見を聞き、対応策を考えるための
1つの方法として
行っていただければと思います。

そのためには、院長先生が中立の立場で
面談をすることが大切です。

もし、面談をしていなければ

・新人スタッフがどうして
成長していないように思えるのか?
・指導スタッフの指導の仕方が合わないのか?

といったことを把握することが難しくなります。

あくまでも新人スタッフを例にだしましたが、
面談は全てのスタッフに行うことをおすすめします。

よりよい労働環境のために、面談をして
現状を把握してみてはいかがでしょうか。

面談のあり方

面談は毎月やっているのに、
スタッフの成長が見えない、
と悩んでいる歯科医の先生はいませんか?

面談の必要性を理解している先生でも、
面談のあり方について考えて面談するのは
難しいのではないでしょうか。

面談でついやってしまいがちなのは、
院長先生の不満をぶつけてしまうことです。

面談は、直接スタッフと談話することです。

談話とはある事柄について意見をのべること、
もしくは打ち解けて語り合うという意味があります。

面談では、仮に注意したいことがあったとしても
「最近、気になっていることとかない?」
というようなオープンな質問をしてみては
いかがでしょうか?

相手の考えていることを聞き、
そして、その事柄に対して院長先生が
どのように考えているのか、
聞いてもらうという流れにすると
面談がスムーズにいくかもしれません。

面談時の3つのポイント

面談はポイントを抑えていないと、
雑談をするだけで終わってしまう可能性も
あります。

院長先生もしくは
チーフスタッフの大切な時間を使って
面談をするのですから、
意義のあるものにしていきたいですよね。

そこで面談をするにあたっての
3つのポイントをご紹介します。

1.聞くことから始める

面談のポイント1つめは、
聞くことから始めることです。

最初に院長先生が話はじめても、
面談するスタッフは話す内容が
頭に入ってこないことが多いようです。

まず院長が現状についてどう思うかを聞くことで、
面談の相手も院長先生の話を
聞く体制に入りやすくなるようです。

2.怒るのではなく諭す

面談も毎回話を聞くだけではなく、
仕事に対する姿勢が
適切でないスタッフに対しては改善すべき点を
伝えたりすることもあるかと思います。

ついつい怒ってしまいがちですが、
怒りを相手に伝えても
改善にはつながりにくいといわれています。

面談で注意するときは、諭すことが大切です。

なぜそのスタッフの態度を
改善しなくてはいけないのか、
スタッフに自らがなぜ不適切な態度なのかを
考えてもらい改善の必要性について
気付いてもらうことが大切です。

諭すとは教え導くという意味を持っています。

面談では、改善事項について
諭すという方法を
使ってみていただければと思います。

3.誉めることを忘れない

面談は基本的には二人きりで行うかと思います。

話を聞き、諭すだけではなく、
スタッフのいいところも院長がみつけ、
伝えてあげてみてはいかがでしょうか。

誉めて長所を伸ばすことで、
そのスタッフ自身のやりがいも
大きくなるかと思います。

そこで、褒めるのに簡単なテクニックをお知らせします。

注意したり、諭したりしたあとに、
誉めることで「改善しよう!」という気持ちが
強くなります。

面談はスタッフの現状把握に必要です。

面談のポイントをおさえ、
スタッフの成長を促せるように
ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。