「まず、やってみることが大事」
予防歯科の取り組みとして、何か具体的にアクションを
起こしたい、そんな時、ありますよね。

でも、何をしたらよいかわからない…。

スタッフが協力してくれるか、
手間、時間、予算、リスク…

こんなことを考えて過ぎて、
時間ばかり経っていませんか?

そこで、今回は
「取り組み内容を考えるポイント」についてです。

集中と選択で、時短で取り組みを
決めてしまいましょう。

考えるべき3つのポイント

1.誰にどんな得をさせるか?
2.継続していけそうか?
3.スタッフが「達成感」や「やりがい」を得られそうな要素は?

1. 誰にどんな得をさせるか?

取り組みの最終ゴールは
「医業収入の安定(増加)」ですよね。

成功する取り組みは、必ず誰かが
最終ゴールの前に得をしています。

その「誰か」を先に決めます。

患者さんが得するのもいい。
スタッフが得すると、取り組みへの協力が
得やすくなります。

その後、どんな得をさせるか考えます。

「得」というと、パッと思い浮かぶのは
「金銭的お得」「物で釣る」ですが、
安心、安らぎ、楽しみ、便利さ、簡単。
こんな心理的な「得」もアリではないでしょうか?

待合にウォーターサーバーを置いているA歯科。

「水をもらえますか?」と
スタッフに頼む患者さんが結構いるな、
そう思ったA院長が導入を決めたそうです。

患者さんは、スタッフの手を煩わさず、
キレイな水で薬が飲めて安心。

スタッフは、水を用意して患者さんに渡す
時間と手間が省けて便利。

さらに、このウォーターサーバーは
水だけではなくお湯も出ます。

A院長は待合に
スティックコーヒーやティーバッグを置きました。
その傍には、こういう掲示があります。

「お待たせしてすみません。お飲み物はいかがですか?」

置いているだけではなくて、勧めています。
飲んでいいんですよ、と。
ウマいな~と思います。

こんな感じで、
「誰にどんな得をさせるか」を考えるのが
最初の一歩です。

2.継続していけそうですか?

見切り発車が危険なのは、わかりきった事実ですよね。

やろうというのは院長でも、
実際にやるのはスタッフです。

取り組みを始める前には、準備が多少大変でも
「初めてのことだから」と思えるもの。

忘れてしまいがちですが、
継続していく時はまた違った種類の労力がかかります。

具体的には、
スタッフにいちいち「これはどうすればいいの?」
と考えさせてしまったり、
「またアレをやらないといけないのか…」
と思わせてしまうことが挙げられます。

こうなると、スタッフが手間やプレッシャーを感じ、
「私達のことを考えてくれていない」となり、
続かなくなってしまうのです。

ですから、
・経費(例)消耗品費、残業代)
・スタッフの負担(例)残業、仕事の持ち帰り、早朝・休日出勤)
・手間(例)備品の出し入れ、注文)
を事前によく考えることをおススメします。

事前に決めておくことで、
スタッフも「院長の許可を得る」という、
ある意味で一番の手間が省け、継続しやすくなります。

3.スタッフが「達成感」や「やりがい」を得られそうな要素は?

単純なことですが、できると嬉しいですよね。
また、感謝されると「またやろう」という
気になりますよね。

毎月自作の院内通信を配布している
歯科医院があります。
月末には大抵余ってしまうので、
印刷部数を減らしました。

とここまでなら普通ですが、さらなる工夫があります。
残数を記録するために、表を作ったんだそうです。

「あと10枚」などと終礼で盛り上がり、
初めて全部配布できた月には、
できたね~と言い合って喜んだそうです。

そこから発展して院内通信の内容までも
工夫するようになったとか。

小さな達成感、やりがいの好例だと思います。

思い立ったが吉日

何とかしたい、と漠然と考えているだけでは、
その気持ちすら消えてしまい、
せっかくのヤル気がもったいないです。

1.誰得
2.継続
3.達成感とやりがい

ポイントに沿って考えて、
今すぐ取り組みを開始しましょう。

取り組みを考えるための取り組みとして、
ミーティングもおススメですよ!