患者さんが年々離れている、
そんな経験はありませんか?

この記事では
「なぜ一度来たのに再来院しないのか?」
という疑問に、患者目線から解説していきます。

つい見落としがちな“患者の本音”を紐解き、
選ばれ続ける歯科医院づくりのヒントを探ります。

かかりつけにしたくない歯科医院の特徴7選

かかりつけにしたくない歯科医院には、
以下のような特徴があることが想定されます。

清潔感がない・古びた印象の内装

第一印象は信頼形成のスタート地点です。

清潔感のないくたびれた内装や古びた備品は、
「ここに任せて大丈夫?」と不安を与えます。

開業当初と比べて、内装や備品に“くたびれ感”は
出ていませんでしょうか?

いきなり内装工事はしなくても、院内に清潔感が
あるかどうか、チェックするだけでも違います。

スタッフの対応が事務的・冷たい

笑顔や丁寧な挨拶がないだけで、
“また行きたい”気持ちは失われます。

スタッフの接遇、見直す時間をもうけ、
仕組みを見直しましょう。

予約が取りづらい

予約が取れない、変更がしづらいなどは、
大きな離脱要因です。

キャンセル待ちや柔軟対応が可能な体制の構築を
見直す必要があります。

治療説明が不十分・一方的

専門用語の連発や一方通行の説明では、
患者さんは不安を募らせます。

患者さんが理解できる説明ができているか、
質問を聞けているかを見直しましょう。

治療が雑・スピード優先

早いだけで痛みが残ったり説明がなかったりすると、
信頼は得られません。

診療効率だけ重視するのではなく、患者さんの
立場からの診療についても見直してみましょう。

継続的なフォローがない

治療後にメインテナンス重要性の説明や連絡が
ないと、「放置された」と感じる患者さんもいます。

リコール率アップには、メインテナンスの重要性を
説明することも重要です。

院長がいつも不機嫌・コミュニケーション不足

院長の態度は医院全体の空気を左右します。

今一度感情コントロールができているのかを
評価してみましょう。

以上、これらの特徴にひとつでも心当たりが
ある場合は、要注意です。

「選ばれる歯科医院」はどこで差をつけているのか?

同じような立地、同じような診療内容…
それでも「ここに通いたい」と患者さんに選ばれる
医院には、共通した“空気感”があります。

それは安心・信頼・通いやすさにあります。

目立つ広告や最新設備だけでなく、患者さんにとって
“居心地がいいかどうか”が、リピートの分かれ道に
なっています。

その「居心地のよさ」をつくる土台は、
特別なことではなく当たり前の積み重ねにあります。

たとえば、受付での笑顔や名前を呼ばれる
タイミング、説明のわかりやすさ、
治療前後の一言、そういった小さな心配りが、
患者さんの安心感を支えています。

また、「言っていることとやっていることが違う」
と感じさせない一貫性も重要です。

診療方針やスタッフの対応、SNSでの発信まで、
すべてが同じ価値観で統一されていると、
自然と信頼を寄せてくれるようになります。

そして何より大きいのが、院長の人柄と姿勢です。

気さくに話しかけてくれる、患者さんやスタッフに
対して誠実である、医院全体の雰囲気が和やか
である、こうした院長の「在り方」こそが、医院の
空気をつくり、選ばれる理由の根幹となります。

院長が今すぐできるチェック項目

「選ばれる歯科医院」になるために、
今すぐできることはたくさんあります。

大がかりな改装や広告ではなく、まずは日々の行動と
仕組みの見直しから、以下のポイントを、
自院に照らしてチェックしてみましょう。

院内を“患者さんの目線”で見て回る

床や壁、椅子(ソファー)に汚れや傷はないか?
掲示物は古く色あせていないか?
ユニット周辺に気になる汚れや不要なものはないか?

小さな違和感も、患者さんにとっては
「信頼できるかどうか」の判断材料になります。

スタッフとのコミュニケーションを見直す

院長の言動は、医院の空気を左右します。

気持ちの良い挨拶ができているか?
忙しい時ほど、笑顔で声をかけられているか?
スタッフに感謝の言葉を言えているか?
患者さんに聞こえるところで叱りつけていないか?

チームの雰囲気が良ければ、自然と患者さんにも
安心感が伝わります。

予約の取りやすさを自分で体験してみる

患者さんとして予約を取るフローを
実際に確認してみましょう。

電話はつながりやすいか?
LINEやネット予約の案内はわかりやすいか?
キャンセル待ちや急患対応の柔軟性はあるか?

「ちょっと面倒だな」と感じた部分こそが、
患者さん離れの引き金になっているかもしれません。

まとめ

今や「選ばれる歯科医院」と「選ばれない歯科医院」
の差は歴然としてあります。

大切なのは、時代に合った経営視点と
患者視点の両立です。

小さな工夫と心配りが、信頼とリピートを生みます。

チェック項目を参考に、ぜひできることから
やっていきましょう。

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