歯科医院で一緒に働くスタッフに
どうにかして成長してほしい!

だからこそきちんと教えて指導して、
細部まで綿密に指示をして…

実はあなたがよかれと思ってしているそのやり方、
逆にスタッフの成長を止めてしまっているかもしれません。

一生懸命指導しているのに、
なかなかスタッフ本人に伝わらない
何度注意しても同じミスをしてしまう
悪いスタッフではないが、もっと本人の積極性が欲しい

こんなお悩みに心当たりはありませんか?

そんなときは、教育方法を見直してみるいい機会かもしれません。

効率的に動いてほしいから…全て「指示」してしまっていませんか?

歯科医院では、患者の治療内容はもちろん、
アシストワークの仕方から患者の予約の取り方、
スタッフ本人の動き方まで、
何かと院長や歯科医師が細かく指示しがちです。

効率よく仕事を進めることができるので、
その方が何かとスムーズにいくでしょう。

患者の治療に忙しく追われている毎日では無理もありません。

しかし、その状態でスタッフは成長していますか?

実は、何から何まで細かく指導や指示が行き届いている状態は、
その指示を受けたスタッフが「自分で考える」ことを
必要としません。

つまり、「院長や歯科医師の言う事を聞いてさえいれば大丈夫」
という状況を生み出してしまうのです。

それが長く続くと、
歯科医院全体が何をするにもマニュアルや指示が必要な
「指示待ち」で「積極性に欠ける」スタッフばかりに
なってしまいかねません。

歯科医院で起こる問題への当事者意識もイマイチ…
になってしまうでしょう。

あなたが本当に欲しいスタッフは、「何でも指示通りに動くスタッフ」ですか?

もしあなたが求めるスタッフ像が
「与えられた仕事を言われた通りにできる人」であれば、
従来の教育方法でも問題ないでしょう。

しかし、もしあなたがスタッフに
自分自身で必要なことを考えて動く
主体性や積極性を求めるのなら、
細かく指示をしてスタッフの働き方を
コントロールする方法ではなく、
スタッフ自身の考える力をはぐくむ教育方法をする必要があります。

スタッフの成長のためには「仕事を任せる」以外に方法はない

結論からお話すると、
「スタッフに仕事を任せること」
これが成長の鉄則です。

それではどのような仕事を任せればいいのでしょうか。

心配でなかなかスタッフ一人に仕事なんて任せられない!と
思われるかもしれません。

任せる仕事内容そのものは、実はなんでもいいのです。

患者配布用の資料をつくるのもよし、
フェイスブックなどの歯科医院のSNSの更新でもよし、
受付のレイアウトや販売品の見直しでもよしです。

スタッフ本人の能力や適性をみて、
どのような内容なら任せられそうか、
スタッフがやる気を持って取り組めそうか、
考えてみて下さい。

歯科医院の中には、
いろいろな仕事が転がっているはずです。

また、仕事を任せると言っても、
放置をするのではありません。

特に、初めての仕事を任されるスタッフは、
自分にできるか、このやり方で間違っていないかなど、
いろいろなことで不安になっていることが予想されます。

そんな時には気軽に相談をしてもらえるような
見守りをする雰囲気が大切です。

そうすれば、仕事を任されたスタッフも安心して
課題に取り組めるようになるのです。

一方で見ていると何かと「ツッコミどころ」が
目についてしまって口出しをしたくなるかもしれません。

ですが、それではあれこれ指示をしていた頃と同じになってしまいます。

あくまでスタッフが自分で考えて動くという主体性を
大前提に考えましょう。

「うまくいくこと」がゴールではありません。
スタッフ本人が自分で考えることが目的です。

仮にうまくいかなかった点があっても、
そこは次の改善につなげればいいだけの話です。

しっかり見守って、
スタッフが自分の力でやりきったことについては
きちんと褒めてあげてください。

そうして仕事を任せていくうちに、
少しずつ任せられる仕事のレベルが上がっていくのです。

スタッフの成長は、
医院にとっても嬉しいことですが、
ひいては患者利益にもなり、
何よりスタッフ自身の自信につながります。

些細なことでもかまいません。
「仕事を任せて」
「自分で考えながら動いてもらうこと」を試してみて下さい。

 

ヘルスケアチーム 歯科TC Nより