診療項目に新しく「予防歯科」を増やしたい、
予防歯科を強化したいと考えている医院には、
唾液検査用装置の導入がおすすめです。
他の器具と比べて比較的安価で、維持費も
ほとんどかからないことから、予防歯科の
スタートとして導入する歯科医院が増えています。
導入することで得られる「患者さん側」「医院側」
それぞれのメリットを分かりやすく解説します。
唾液検査に対する患者さんのイメージ
歯科医療に対する知識を持った人であれば、
唾液検査が口腔内の健康維持に非常に有効である
と理解できるはずです。
しかし、一般的には
「唾液検査って何の意味があるの?」
と感じる方も多く、有効性の理解度は
まだまだ低いと言えるでしょう。
また、感染症のウイルス検査のイメージや、
口臭検査をイメージする方もいるでしょう。
唾液は、言い換えれば
「口の健康のバロメーター」です。
唾液検査をすることで、口腔内の細やかな
状態把握ができることを患者さんに
知ってもらうことが大切です。
唾液検査の実施で患者さんが得られる2つメリット
実際に唾液検査を受けることで、患者さんが
得られるメリットは大きくわけて2つあります。
口腔内の状態を正しく把握できる
最新の唾液検査では、酸性度や緩衝能といった
歯に関する情報だけではありません。
口臭の原因となるアンモニア濃度、たんぱく質量や
白血球量など歯肉関する情報など、
幅広い情報が可視化できるようになっています。
う蝕や歯周病、口臭など多くの人が気になる様々な
問題のリスクを1回の検査で知ることができます。
数値の改善など、結果が可視化できモチベーションが上がる
多くの人は口腔内にトラブルのリスクを
抱えていても、痛みや不快感など目立った
自覚症状がないとケアもおろそかになりがちです。
口腔内の状態を可視化することで、日頃のケアへの
モチベーションが高まる他、数値の改善を目指す
ことでの健康増進も見込めます。
唾液検査用装置の導入で医院が得られる4つのメリット
プラスアルファで完備しておきたい医療機器の中で
「唾液検査用装置」がオススメと言われる理由を
確認しましょう。
近年の医療ニーズに合った治療ができる
歯科治療といえばカリエス治療・義歯・矯正が
主流でしたが、近年では歯周病予防・口臭ケア
など、口腔内全般の衛生状態を保つことが
求められています。
唾液検査は、個々の患者さんに必要な治療、
オーラルケアへと正しく導く役割を担います。
患者さんとのコミュニケーションに繋がる
唾液検査用装置は、検体の採取後数分程度で
検査結果の確認が可能なものがあります。
そのため、検査を実施した当日中に患者さんに
フィードバックができ、しっかりと
コミュニケーションをとることができます。
測定結果の説明や今後の口腔ケアのアドバイス
など、丁寧なカウンセリングを心がけましょう。
保険外治療を始めるきっかけになる
唾液検査の1回あたりの価格相場は、
3,000円程です。
これは、他の自由診療と比べて安価であり、
自費治療に抵抗のある患者さんにも
勧めやすい値段でしょう。
唾液検査を切り口に、抵抗感を払拭させ、
保険外診療へ繋げるきっかけを作ることできます。
場所をとらず、操作も簡単
唾液検査装置の本体は、持ち運びが容易な
小型なモデルが主流です。
設置場所や保管場所に困ることはないでしょう。
また、患者さんの唾液を検査試薬に垂らして本体に
セットするだけと難しい操作は必要ありません。
口腔内スキャナーなどのように、慣れるまで
操作に手間取るようなこともないでしょう。
まとめ
健康に対する意識は年々高まりを見せています。
「何か問題が起きてから病院へ行き治療をする」
ことが当たり前だった時代から、
「予防を徹底し、心身の健康を維持する」
というスタイルへと変化しています。
歯科医療においても、治療技術の向上はもちろん
「予防歯科」の重要性が認知されてきています。