あなたの歯科医院では、
治療が終わった時にメンテナンスの重要性を
お話していますか?
治療が終わる患者さんは、
痛みや違和感からも解放されて
喜んでいると思います。
それと同時に、
初めて来院した時の痛みの感覚は薄れています。
リコールのはがきやメールなどで
メンテナンスのお知らせを見て
来院してくれる方もいますが、
メンテナンスの重要性や必要性を認識していないと
忙しい時期などではメンテナンスの優先順位が
下がってしまい、だんだんメンテナンスに
来なくなってしまうということもでてきてしまいます。
そのような状況ならない為に
『ラストカウンセリング』がおススメです。
それではメンテナンス導入に有効な
ラストカウンセリングについてご紹介させて頂きます。
1、ラストカウンセリングのメリット
ラストカウンセリングとは
治療が終了した患者さんに
メンテナンスの重要性を伝えることです。
具体的には
① 治療前の状態を確認してもらう
② ケアをしない状態のリスク
③ 自宅でのケア方法
④ 今後メンテナンスで行うケアの方法
をお伝えします。
治療前の状態は
痛みが通り過ぎてしまうと忘れがちです。
ラストカウンセリングで再認識してもらうことで
『この状態に戻りたくない』
というしっかりとした意識を持ってもらいます。
また、ケアをしないと同じ状態に戻ってしまう可能性や
他のリスクをお話することで
ケアの重要性を再認識してもらって自宅でのケアを
しっかり行う意識を持ってもらいます。
意識づけをした状態で
自宅でのケアのお話をさせてもらうことで
自宅でのケアをしっかりと行う姿勢に
なっていきます。
そして、今後のメンテナンスでは
どの様なことをしていくのかをお伝えして
自宅でのケアが足りない部分を
プロケアでおぎなってあげたり
リスクがある部分については
チェックして問題ないか確認することを
伝えていきます。
ただ治療が終了して定期的に検診を受けてくださいと
言われた患者さんには『目的』がありません。
その患者さんに『目的』を作ってもらう為に
ラストカウンセリングが効果を発揮するのです。
2、自宅での患者さんに合ったケア用品をセレクトする
自宅でのケア方法をお伝えする時に
患者さんに合ったケア用品をお伝えしていますか?
患者さんからの声で歯ブラシや歯間ブラシ、
歯磨き粉や洗口剤などを選ぶ時に
『どれにしたら良いか分からない…』
という気持ちになったことがあると
言われたことがあります。
ドラッグストアなどに行くと歯ブラシなどでも
様々な形のものが出ていますし、
硬さなども様々です。
また歯間ブラシの必要性を認識して
購入しようと思っても
サイズが分からなくて何となく選んだという声を
聞いたこともあります。
歯ブラシも適切な物を選ばないと
細かな部分にブラシが行き届かなかったり
歯間ブラシもサイズが合っていないと、
歯ぐきが退縮する原因になってしまうこともありますよね。
せっかく患者さんがやる気になってくれたのに
これでは良い結果が出ずにやる気が無くなってしまったり
歯ぐきに悪影響を及ぼしてしまいます。
そのような事にならない為にも
ラストカウンセリングで患者さんに合ったケア用品を
セレクトするのです。
その他にもケア用品をセレクトすることには
メリットがあります。
ワインではワインのプロのソムリエに
選んでもらうことで満足度が高くなります。
それと同じく、
歯科のプロがケア用品をセレクトすることは
患者さんの満足度を上げるのです。
またケア用品は一定期間で新しくする必要があります。
セレクトしてもらって満足度を得た患者さんは
次にどれにしたら良いか選んでもらおうと
来院する『目的』ができるので
メンテナンスのタイミングを掴みやすくなります。
歯科専売品は良い物もたくさんありますし
何より『どれにしたら良いか分からない』
という患者さんのストレスを
軽減することができます。
3、やりがいにつながる
患者さんに合ったケア用品を
セレクトして患者さんの満足度が上がったり
メンテナンスの重要性を認識してリコール率が上がることは
スタッフにとってやりがいに繋がっていきます。
そして1つ1つのSTEPをしっかり行うことで
メンテナンスを導入しやすくなります。
なぜメンテナンスに来てくれないのだろう?
最初は来ていたのに
メンテナンスに来てくれなくなってしまった…。
というストレスを抱えたまま何も出来ない状態より、
対策をして結果を出していくことで
スタッフのモチベーションを上げることができるのです。
4.まとめ
定期的なメンテナンスは大切です。
しかし、意外と患者さんは
なぜメンテナンスが重要なのか
認識できていない場合があります。
はがきがきているから何となく
来院している患者さんより
メンテナンスの必要性をしっかりと
認識してもらった患者さんの方が
モチベーションもあり積極的です。
その為に大切な説明を順番にしていくことで
患者さんの意識にも変化がでてくるでしょう。
その説明の機会を持つために
治療後にラストカウンセリングを試してみませんか?
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