「ホームページがあるから
看板なんてどんなデザインでもいい」

こうようなお考えをお持ちの歯科医師の先生も
いらっしゃるかもしれません。

歯科医の先生の中には
自費治療専門で表には看板は掲げず、
完全紹介制もしくはホームページからの
完全予約制しか受け入れていないという
歯科医院もあるみたいです。

しかし、多くの歯科医院は保険診療も行い、
多くの患者さんに認知してもらうことで
患者さんが来院してくれます。

そこで今回は、
決しておろそかにはしてはいけない
歯科医院の看板広告戦略についてご紹介します。

わかりやすい看板で歯科医院の存在をアピールする

看板は歯科医院の顔です。

看板は通行する人、
もしくは来院いただく方に向けて、
存在をアピールするとても重要な役割を
果たしています。

確かに、最近では
隠れ家的カフェといったものが流行っており、
大きな看板を掲げないお店もあります。

しかし、
隠れ家的なお店は多くのお客様にきてもらうという
目的にはなっていません。

旅館などであれば、
1日に泊まれる人数を制限し、
高い費用を設定すれば、
宿泊人数は少なくても
1日の売り上げを伸ばすことができます。

しかし、
歯科医院は必ずしもそうではありません。

完全自由診療であれば
歯科医師や歯科衛生士などの
従業員の給料を加味した価格設定で
1日の患者数を制限し、
一般には認識されないような
病院にすることはできます。

ところが、
ほとんどの歯科医院は
100%自由診療に移行できず、
保険診療を行っています。

保険診療をするのであれば、
保険点数で治療費が決まっていますから、
一定数の患者さんを診察しないと、
必要経費を賄うことができません。

こういったことから、
歯科医院の看板は歯科医院の存在をアピールし、
一人でも多くの潜在患者さんに
認知してもらうことが求められます。

看板デザインでの注意点

おしゃれなデザイナーさんに作ってもらった、
オリジナルのロゴデザインを看板に掲げるなど、
こだわりを持った歯科医師の先生が
いらっしゃるようです。

もちろん、
ご自身の歯科医院ですから
こだわりを持つことはとても重要です。

しかし、こだわりすぎて、
歯科医院の看板だと
わからなくなってしまっている看板も
あるみたいです。

看板の目的は
そこに歯科医院があるとアピールすることです。

看板を長時間、凝視する人はいません。

こだわりのデザインで看板を見続けていたら、
歯のマークが隠れていたとわかるような看板では
看板を見て歯科医院にくる患者さんは
激減してしまう可能性があります。

看板に大切なことは
そこに歯医者があると認識できることです。

「◯◯歯科医院」
「デンタルクリニック」

といったように、
遠くから見ても読める文字デザイン、
そしてわかりやすい歯のマークを看板に
記載するようにしてみてはいかがでしょうか。

看板にこだわりすぎて、
何のお店かわからないといったことは
避けた方が良いでしょう。

費用対効果を意識する

わかりやすい看板デザインにしたら、
次はどこに設置するのかを決める必要があります。

歯科医院が立地されている場所が
わかりやすい場所であれば、
歯科医院の敷地内の看板のみで
十分な宣伝効果が得ることが
出来るかもしれません。

しかし、
ビルの中や、
住宅地の中にあるような歯科医院では、
大きな道路や通行人が見てわかるような看板を
別で設置する必要があります。

看板を設置するときに重要なのが、
費用対効果を意識することです。

どれだけ交通量の多い道路に看板を設置しても
歯科医院の近くに設置していないのであれば、
集患効果が見込めません。

一方で、
ビルの歯科医院で2階以上の場所であっても、
通行人が歩いてよく目にできる1階部分に
看板が設置できれば効果的に宣伝できます。

わかりやすい看板を目に付く場所に
いかに設置するかが、
看板の費用対効果に大きく影響してきます。

看板は
ただデザインにこだわればいいというわけでは
ありません。

患者さんが必要とする情報を、
ほんの数秒でわかりやすく伝えられるかどうかが
来院数に大きな影響を与えます。

ぜひ一度、
看板についても費用対効果が得られているかどうか
一度振返ってみてはいかがでしょうか。