歯科医院ではチームで連携が取れていないと、
診療はもちろんのこと、
歯科医院経営に関しても
うまくいかないですよね。

チーム医療は大事とわかっていても、
実際はできないスタッフにイライラして、結局、
院長先生のワンマン治療、
ワンマン経営に陥っていないでしょうか。

そこで今回は歯科医院経営を安定させるための
チーム医療とは一体何なのかについて
解説していきます。

歯科医院経営が安定するチーム医療とは?

チームは個々の集まりで、
それぞれに役割があります。

チーム医療は歯科医師、歯科衛生士、
そして歯科助手、受付といった
それぞれの役割を持ったスタッフが協力し、
診療、経営に至るまで円滑に組織を
運営していくのに必要です。

院長先生をトップに、チーフスタッフ、
中堅スタッフ、そして新人スタッフといった
ピラミッド式の組織がチーム医療だと
考えてしまいがちですが、
ピラミッド式だと、院長先生がいちいちその場で
指示を出さないと動かない組織になってしまい、
チームとしての役割を果たせません。

従って、
歯科医院に必要なチーム医療は
それぞれが自分の役割に責任を持ち、
役割を全うしつつ、チームメンバーをお互いに
サポートすることといえます。

チーム医療で経営を成功させる秘訣

では、チーム医療で経営を成功させるには
どういったことが必要なのでしょうか?

ポイントは3つです。

コミュニケーション力を上げる

チームに重要なのは
コミュニケーション能力です。

適切な情報共有がなされ、
オープンなコミュニケーションがあることで、
診療が円滑に進み、診療の効率化が図れます。

朝礼でどういった患者さんが来院するのか、
受付、歯科衛生士、歯科助手、歯科医師が
情報を共有することで、
1日の診療もスムーズになります。

逆にコミュニケーションがないと、
患者さんにあった対応、診療が
うまく提供できなくなり、待ち時間が長くなり、
残業時間が増えて、スタッフの信頼も
低下してしまうといったことが
起きることもあります。

ですから、コミュニケーション力を
上げることを意識しましょう。

役割分担と協調性の理解を深める

チームメンバーにはそれぞれ役割があります。

歯科医師にしか診療はできませんし、
歯科衛生士業務は歯科衛生士にしかできません。

普段の診療において
役割をしっかりと分担することで、
チームとして成り立ちます。

しかし、ここで注意すべきは、
自分の役割しかしない、
ということは間違いということです。

受付業務がバタバタしていて、
明らかに会計が遅くなっていて、
歯科衛生士はヒマを持て余している状況が
あるとしましょう。

もちろん、歯科衛生士は
歯科衛生士業務を優先すべきですが、
時間がある時に受付をサポートすることで、
患者さんの待ち時間も減り、
受付もスムーズになります。

このように
お互いにサポートできることがあれば、
サポートする体制を作ることで、
お互いにチームとして補いことができます。

その結果、診療がスムーズとなり、
患者さんの診察可能人数も増え、
経営的にもプラスになります。

互いの役割を認める

歯科医院ですので院長先生がリーダーとして、
歯科医師としての責任と役割があります。

ですが、だからといって、
歯科衛生士がいないとメンテナンスの患者さんを
何人もみることはできませんし、
受付がいないと、会計や患者さんへの
対応ができません。

院長先生が偉いという考え方ではなく、
尊敬があった上で、
それぞれのメンバーの役割を認めましょう。

お互いに認め合うことで
責任ある仕事ができます。

まとめ

チーム医療が成立することで、
それぞれが役割を果たし、
協力することで診療がスムーズになります。

そうすると診療業務が効率化され、
患者さんの診療人数も増やすことができます。

その結果、安定した歯科医院経営が実現します。

まずは院長先生自ら、
積極的にコミュニケーションをとり、
スタッフとの協調性を図り、
それぞれの役職の方を認めるところから
スタートしていきましょう。