歯科衛生士に限らず、
アシスタントでも受付であっても、
すぐにスタッフが辞めてしまい
お困りの先生も
いらっしゃるのではないでしょうか。
一方でスタッフを雇用して3年以上、
中には10年以上、スタッフが辞めない
歯科医院もあるかと思います。
スタッフが辞めてしまう歯科医院、
辞めない歯科医院の違いは
「スタッフの個性を活かせているか」に
あるといわれています。
個性を活かすことで
どうしてスタッフが辞めない歯科医院になるのか、
その理由を詳しく解説していきます。
スタッフには個性がある
同じ歯科衛生士という仕事でも
スタッフそれぞれに特徴があります。
特に歯科衛生士には
個性による得意不得意が
大きくわかれるかと思います。
ある実例をご紹介します。
その歯科衛生士は、
患者さんと話すのが好きで
長話をしてしまいがち
という欠点がありました。
無駄話はするな、
と院長先生が注意してしまえば
不満が募ってしまうかもしれません。
しかし、患者さんと話すのが得意ということ
はコミュニケーション能力が得意
という長所を持っていると捉えることができます。
コミュニケーション能力の高い長所を伸ばし、
患者さんの予防意識を高めるために
その歯科衛生士は衛生指導の知識を増やしました。
歯磨き粉にはどんな種類があるのか、
ブラッシング方法をわかりやすく説明するためには
どうすればいいのか?
予防意識を高めるための知識を得ることで
無駄だったかもしれない雑談は
患者さんにとって非常に有益な時間になりました。
今では自費治療の説明も
積極的にするようになり、
自費率アップに貢献する
歯科衛生士となっています。
個性を伸ばせば雇用が増える理由
個性を伸ばす大切さはわかったものの、
どうして個性を伸ばせば雇用が
増えるのでしょうか。
それは「働く意義」を
スタッフ一人一人が
持てるようになるからです。
歯科医療業界は
人手不足になりがちです。
辞めてしまう原因は様々ですが、
仕事のやりがいを感じられないことも
離職理由の1つだと言われています。
歯科衛生士だから
スケーリングで歯肉が改善すれば
やりがいを感じるはずだ、
と感じている歯科医師の先生も
いらっしゃるかもしれません。
もちろん、患者さんの口腔内環境が
改善すれば歯科衛生士にとって
モチベーションアップにつながるでしょう。
ですが、歯科衛生士全員が
やりがいを感じているわけでは
ないかもしれません。
インプラントの難しいアシストを
できるようになってやりがいを感じる
歯科衛生士もいれば、
自身に矯正治療経験がある
歯科衛生士であれば、
歯並びにコンプレックスを抱えている患者さんに
矯正治療の必要性を理解してもらえることに
やりがいを感じる歯科衛生士も
いるのではないでしょうか。
働く意義はスタッフ一人一人
違うかと思います。
働く意義がなければ
やりがいを感じることができず、
働き続けることが難しいでしょう。
その結果、離職率の高い職場に
なってしまう可能性があります。
個性を伸ばすことは働く意義ができ、
働き続ける意味を得やすくなります。
スタッフが個性を伸ばし、
魅力的な職場になることで、
新卒歯科衛生士の応募も
増えるかもしれません。
雇用を増やすためにも
ぜひスタッフ一人一人の個性を把握し、
成長を促してあげましょう。
雇用を継続していくことが必要
雇用を増やしていくことも重要ですが、
雇用を維持し続けることも重要です。
働き手が減少している今、
雇用を維持し続けないと、
新たに人材確保をすることが
難しくなってきています。
スタッフのやりがいだけでなく、
ライフスタイルにあわせた働き方も歯科医院が
提供できるといいかと思います。
出産を機にやめてしまう職場では
人材は不足しまいがちになるでしょう。
雇用を継続し、一定間隔で
人材を確保しておくことで育児休業中でも
安定した人材確保をしやすくなります。
ぜひ女性のライフスタイルを把握した上で
雇用を増やすために
スタッフ一人一人の個性を
伸ばしてみてはいかがでしょうか。