利益を少しでも上げるため、
必要経費の見直しを検討、実施されている医院様は
多くおられると思います。
節約に舵を切るべきポイントと
クオリティを維持するべきポイントを
上手に見極め、
快適な環境を維持しながら
経費削減を目指したいところですよね。
そこで今回は経費見直しのポイントと
維持するべきポイントについてご紹介します。
経費削減と快適な医院運営
水道光熱費や様々な物品の値上げが相次ぎ、
利益を圧迫していると感じていませんか?
経営者目線で考えると、
積極的に節約して出費を抑えたいものです。
しかし節約しすぎにより、
「スタッフが思うような
パフォーマンスが発揮できない」
「患者さんの満足度が低下」
といったデメリットを招いてしまっては
元も子もありません。
やみくもに経費削減を図るのではなく、
快適な医院運営と節約のバランスを
上手に見極めることが大切です。
積極的に見直すべきポイント
積極的に見直すべきポイントは
大きく分けて3つあります。
消耗品
- 領収証や診療明細書の印刷用紙
- インクカートリッジ
- 手洗い用石けん
- 紙コップ
- 紙エプロン
- 医療用手袋
- 掃除用品 等
直接的に治療のクオリティに直結しない部分は、
最適な見直しポイントです。
まずは、日々の消耗品を見直してみましょう。
同じような品質で、
より安価に購入できる手段が
見つかるかもしれません。
固定費
- 光熱費やプロバイダーの契約先
- 火災保険や損害賠償責任保険等の契約先
光熱費やプロバイダー・保険などを
見直してみると、
現状のクオリティをキープしたまま
安価で契約できるケースも多くみられます。
外部委託
- 医療機器のリース契約
- ホームページ管理などの委託事業
- 広告宣伝費
契約先をまとめる・民間の会社やネット保険も
視野に入れるのも上手な節約術です。
ホームページは、サイト運営を外部に委託すると
月に数万円かかることが一般的です。
しかし、自身で運営・管理すれば
レンタルサーバー代やドメイン代のみで
済みますので月の出費は数千円程度にまで
抑えることができます。
宣伝広告費を節約する際には、
SNSを活用するのがおすすめです。
無料で、誰でも簡単に始めることができます。
このように、固定費や外部委託の見直しは、
経費の大幅な節減につながるでしょう。
クオリティを維持するべきポイント
次に、しっかりと現状のクオリティを
維持するべきポイントについて確認しましょう。
治療の質
- 石膏
- 印象材
- レジン
- 洗浄除菌剤
- 治療器具
医院としてのクオリティが低下してしまう
恐れのあるものについては、
安易に節約するのは得策ではありません。
特に、「治療の質」に影響を与えるものについては
必要経費と割り切って、
現状をキープすることが大切です。
院内の快適性
- 冷暖房
- BGM
- 待合室のクオリティ
「歯科医院はコンビニよりも多い」
と言われている昨今では、
院内の快適性も含めた患者さんの満足度も
集患に大きな影響を与えます。
患者さんが安心して快適に
治療を受けられる環境を維持するために
必要な経費は、極力維持しておきましょう。
スタッフの働きやすさ
- 給与
- 福利厚生
スタッフの働きやすさをキープするのも、
医院経営にとって非常に重要なポイントです。
「節約節約」と過度に
プレッシャーをかけることで、
「スタッフが十分なパフォーマンスで
仕事ができない」といった事態に陥ることは
経営者として避けなければなりません。
まとめ
経費削減も大切なことですが、
全ての物事を対象に節約に舵を切ることは
得策ではありません。
治療の質や患者さんの満足度など、
大切にするべき部分が疎かにならないよう、
バランスのとれた見直しをしましょう。