新規の患者さんや新しいスタッフとの
信頼関係を築くのに大切なのは、
雑談をして気軽に言葉をかわし、
相手の警戒心をとくことだと
耳にしたことがあります。

とはいえ、治療内容や仕事以外の話しを
するのが苦手な方も多いかと思います。

そこで今回は、
初対面の方やまだ出会って日が浅い方との
雑談のポイントを紹介していきます。

スタッフの定着率やリコール率を上げるのも
期待できる方法なので
この記事を参考にしていただけると幸いです。

雑談が苦手だと感じる「2つの理由」

そもそも、なぜ雑談が
苦手だと感じてしまうのでしょうか?

多くの人は、雑談する時に
次の2つのことを考えているので
会話するのが億劫になる傾向があるようです。

①盛り上がる話題を提供しようとしている
②仲良くなりにくい話題ばかりしている

それぞれについて詳しくみていきましょう。

①盛り上がる話題を提供しようとしている

雑談を盛り上げるために、
面白い話を用意する必要はありません。

雑談は会話を通じて、
お互いの警戒心を解き、
スムーズで円滑な関係にするのが
目的かと思います。

「初対面の患者さんと、どうでも良い話しで
盛り上がって意気投合した」
なんてことは、雑談で関係が良くなったのが
きっかけで生まれたものだと思いませんか?

つまり、人と人は雑談をすれば
仲良くなりやすいのではないでしょうか。

話しの内容はどういったものでも問題なく、
大事なのは会話のラリーだと言われています。

そのため、面白い話しをする必要はありません。

「結論」や「オチ」を気にしてしまうと、
話しを続けにくくなってしまうのでは
ないでしょうか。

仲良くなりやすい雑談の2つのポイント

新規の患者さんや新しいスタッフと
雑談する時には、次の2つのことを
意識してみることをおすすめします。

①挨拶から始める
②話題の選び方は、知らないことを教えてもらう

①挨拶から始める

雑談は、話しのラリーを交わして
気持ちを落ち着かせる行為です。

会話の始め方もリラックスしたものが
必要になります。

そのため、
「こんにちは!初めまして、院長の○○です!」
と初対面の人や以前会ったことがある相手でも
最初に、明るく朗らかに挨拶をすると、
その場の空気が和みやすくなります。

また、挨拶の後に「院長の○○です」
と名乗るのも大事なコツです。

自分が名乗ることで相手も
名乗り返してくる流れになりやすいので、
会話が円滑になる効果があります。

②話題の選び方は相手から教えてもらう

「共通点があること」は、雑談において
さほど重要ではないと言われています。

例えば、患者さんが演歌好きで、
自分はわからないとします。

患者さん
「実は私、演歌が大好きなんです」

自分
「そうなんですね。自分は全然詳しくないので
トンチンカンなことを言ったらすみません。
昔からお好きなんですか?」

患者さん
「小学生の頃から好きです」
自分
「へー!今でも良く聞くんですか?」
患者さん
「そうですね。土日は町のレコード屋さんで
販売イベントが良くあるので見にいったりします」
自分
「わ!生歌いいですね!え?じゃあ今週末も?」
患者さん
「そうなんです。
来月は私が好きな方が歌いにくるんですよー」

自分が知らないことを教えてもらう時には、
話が広がりやすいといわれている質問方法が
あります。

それが「過去」「現在」「未来」
にフォーカースをあてることです。

過去…「昔から好きなんですか?」
現在…「今でも良く聞くんですか?」
            「最近では何がおすすめですか?」
未来…「じゃあ、今週末も?」

というように、
時系列に沿って質問をすると
話が広がりやすいです。

知らないことは、
聞けば話しが勝手に広がっていって
相手との距離が縮まりやすくなります。

まとめ

雑談は相手との信頼関係を
構築するためには欠かせない
コミュニケーションです。

情報交換ではなく、
気持ちを伝え合う雑談だと、
距離がグッと近くなります。

患者さんやスタッフと話すことを恐れずに、
色んな雑談をして関係性を
深めてみてはいかがでしょうか。