スタッフに快適に働いてもらうには、
心理的安全性が重要だと
言われています。

特に、Googleが
「個人の能力や働き方が
生産性を上げるのではなく、
安心して発言できる
心理的安全性の高いチームが
生産性に大きく影響している」

と発表してから、心理的安全性が
注目されるようになっています。

とはいえ、

  • 心理的安全性ってなに?
  • 心理的安全性が高いチームを作るにはどうしたらいい?

と思っている方もいると思います。

そこで今回は、
心理的安全性の高いチームの作り方
などについて紹介していきます。

心理的安全性とは?

心理的安全性とは、
チームのスタッフが誰に対しても
恐怖や不安を感じることなく安心して、
発言や行動ができることをいいます。

チーム内で意見が言い合え、
発言によって他のメンバーから嫌われたり、
関係性が悪化したりしない状態
ともいえます。

このように言うと、

「馴れ合いのチーム」
「仕事だから仲良くする必要はない」
といった、
否定的な声がでることもあります。

しかし、
心理的安全性の高いチームでは
空気を読まない発言や
これまでのやり方を否定するような発言
がでてきます。

そのような発言があったとしても、
本人を否定しない、
人間関係に影響しない
心理的安全性が確保されていることは
仕事をする上で大事になります。

また、積極的に発言することは、
チーム内での失敗を恐れず
挑戦することに繋がり、
新たなアイディアが生まれたり、
個人や医院の成長になる傾向があります。

心理的安全性の高いチームを作るメリット

心理的安全性の高いチームには、
次のようなメリットがあります。

モチベーションが上がり成果に繋がる

他のスタッフに対して
不安や恐怖を感じない
心理的安全性が高い状態にあると、
人間関係を気にせず、
目の前の仕事に
全力で取り組むことができます。

例えば、
「新人の私がみんなの前で意見を言うと、
偉そうと思われる…」
といったことを、
新人スタッフは思いがちです。

しかしそれでは、
周りのスタッフに気を遣いすぎて
仕事に集中できず
ミスをする可能性があります。

心理的安全性が高いチームでは、
個人の発言で
人間関係が悪くなることはありません。

その結果、
仕事の効率が上がったり
個人の能力が高まったりするため、
医院にとってもプラスになります。

離職率の低下

心理的安全性の高いチームでは、
スタッフひとりひとりが自信をもって、
自分の能力を生かせている
と感じるようになります。

自分への満足度が高いほど、
医院に対して愛着が湧くため
離職率の低下を防ぐことにも繋がります。

コミュニケーションが取りやすくなる

心理的安全性が高いチームでは、
相手に不安や恐怖を感じて
発言を控えることがなくなります。

活発に意見交換が行われるようになるので、
コミュニケーションが
取りやすくなる傾向があります。

また、コミュニケーションが活発になることで
よりよい人間関係に発展して
チームに一体感がでやすいです。

心理的安全性を作るリーダーの心得

心理的安全性を高めるには、
リーダーの役割が重要です。

なぜなら、リーダーの心理的安全性の意識が
どの程度のものかによって
スタッフの心理的安全性に影響を与える
と言われているからです。

リーダーが、
次のような心得を意識していると、
心理的安全性の高いチームになる
傾向があります。

話しやすい

リーダーには、
威厳や偉そうな態度は必要ありません。

リーダーに必要なのは、話しかけやすさです。

仕事でミスがあった、
仕事へのアドバイスがほしいなど、
スタッフが困っているときに
すぐに相談できるリーダーがいることは、
心理的安全性が高くなる傾向があります。

助け合いができる

リーダーだからといって、
ひとりで仕事を完璧にできる必要はありません。

特に歯科は、
チーム医療であり
ひとりでやれることには限界があります。

スタッフが助けてくれ、
手伝ってくれたときには
必ず感謝の気持ちを伝えましょう。

また、スタッフが困っているときには、
「成長のために自分でどうにかしろ」
と、すぐに見放した態度をとるのではなく
ヒントを与えたり
一緒に考え、
助け合うことで
信頼関係が生まれます。

お互いに助け合いながら
仕事をすることで、
雰囲気の良い職場環境に
少しずつ変わっていくでしょう。

挑戦させる

例えば、スタッフが
「受付にある歯ブラシなどの
商品の位置を変えたい」
と言ったらどうしますか?

「今までこの配置でやってきたから、
変える必要はない!」と、
頭ごなしに否定するのは、
相手のことを否定していることになり、
関係性が悪くなりやすいです。

最悪の場合には、
スタッフの心理的安全性が低くなり、
辞めてしまう原因にまで
発展することもあります。

まずは「どうしてそう思ったの?」と
相手の意見を聞くことから始めましょう。

また、
スタッフに挑戦させることも大事です。

成功や失敗を経験することは、
個人の成長に繋がります。

個人の才能を大切にする

人間には、
それぞれ得意、不得意があります。

チームで仕事をする上で、
個人が理解されないと感じる場合には
人間関係に悩んでしまい、
その人がもつ才能を
発揮できない傾向があります。

リーダーは、
個人の才能や自分と異なる相手を
受け入れる姿勢をもつことが大切です。

まとめ

心理的安全性の高いチームは、
お互いに意見を言い合い、
より良い職場環境を作っていくのを
重視しています。

そのため、
離職率の低下や個人の成果などに
繋がりやすいのです。

また、心理的安全性を高めるには、
リーダーの役割が重要です。

リーダーの発言や行動によって、
心理的安全性は変わってきます。

院長やスタッフ全員が、
伸び伸びと働ける
心理的安全性の高いチーム作りのための
参考にしてください。