歯科医院を開業される歯科医師の多くが
ご結婚されているかと思います。
開業の際に、
「奥さんと一緒に働くべきか?」
悩む先生も多いと思います。
確かに
奥さんが歯科医師や歯科衛生士であれば、
一緒に働くことができるけど、
歯科関係の仕事をしたことがない場合、
どんな業務を任せたらいいのか、
悩みますよね。
実は奥さんだからこそできることがあります。
今回は、
“奥さんだからこそできる歯科医院マネジメント”
についてご紹介していきます。
奥さんと歯科医院で一緒に働くべき理由
奥さんと一緒に働くことは、
専従者控除など税的優遇以外にも
大きなメリットがあります。
なぜなら、
院内マネジメントは、
女性である奥さんの方が
男性歯科医師の先生よりも向いている
可能性があるからです。
歯科医院で働くスタッフは、
院長先生以外女性というくらい、
歯科医院は女性社会です。
よくこんな声を聞くことがあります。
- 院長が注意しただけでスタッフが辞めた
- スタッフ同士のイザコザが絶えない
歯科医院は、
女性社会ならではのトラブルに
頭を抱えています。
奥さんは
女性だからトラブルを回避したり、
解決できるというわけではありません。
院長先生よりも
第三者的な立場から
トラブル解決のための方法を模索し、
解決しやすいのです。
歯科医院それぞれに
色々な問題がありますが、
マネジメントにとって重要なのは、
どうしてそのトラブルが起きてしまったのか?
原因を知って解決するために取り組むことです。
奥さんは、
働く女性の意見を聞くだけでも
トラブル解決につなげることができます。
院長の仕事のメインは診療です。
ですから、
スタッフに関する問題は
奥さんが役割を担うことで、
医院経営における院長の負担を
大幅に軽減できます。
奥さんだからこそできる歯科医院マネジメントとは?
「歯科医院マネジメントに関して
よく知識がない」
という方は多くいるかと思います。
では、
奥さんはどんな歯科医院マネジメントが
できるのでしょうか?
「奥さんだからこそできる!
歯科医院マネジメント」
をご紹介します。
人間関係トラブル
スタッフが辞めてしまう原因の上位は
人間関係です。
一緒に働いていると、
「この人どうしても苦手・・・」
という人はいるでしょう。
そこで、
奥さんは中立な立場に立って、
人間関係に悩む
スタッフの話を聞いてあげることで、
人間関係トラブルを回避することができるのです。
トラブルを起こすようなスタッフがいれば、
奥さんから注意することで
トラブルを未然に防ぐことができます。
スタッフの意見を聞く
当たり前ですが
院長先生は診療に集中しています。
そのため、
- なかなかスタッフがやりたいこと
- 不満に思っていること
について話を聞けていません。
今こちらを読んでくださっている
先生はいかがでしょうか?
代わりに奥さんが話を聞いて、
必要なことは院長に伝え、
奥さんで解決できることは
スタッフと一緒に取り組んでいくことで
スタッフと院長との間の隔たりを少なくできます。
スタッフの性格を知る
院長の中には、
スタッフそれぞれがどんなことが得意で、
どんなことが好きなのか?
全く知らないという先生もいるかと思います。
知らなくても大きな問題はない場合もありますが、
スタッフの性格を知ることは
人間関係がスムーズになり、
普段の臨床業務をスムーズになります。
スケーリングがとても上手だけど、
話すのが苦手な歯科衛生士さん、
笑顔が素敵だけど無駄話も多い受付さんなど、
スタッフそれぞれに特徴があります。
そのスタッフ1人1人の個性は、
奥さんが院長よりも
スタッフと近い距離にいるため、
知ることができます。
特徴を把握できることで、
スタッフそれぞれの得意分野の仕事を
任せることができます。
夫婦で悩みを共有しよう!
一緒に働くと、
辛いことも嬉しいことも共有することになります。
共有することで、
奥さんはご主人がどれだけ頑張って、
どれくらい稼いでいるかを
把握することができます。
これってすごく大事なことですよね。
奥さんができることをサポートすることで、
一気に売り上げがアップするわけではありません。
しかし、
職場の人間関係がスムーズになって、
仕事の効率が上がったり、
リピートする患者さんが増えたりして、
結果的に歯科医院の成長に繋がっていきます。
これは一時的な効果ではなく、
長年にわたる効果として力を発揮し続けます。
せっかく歯科医の奥さんになられたのだから、
ぜひ歯科医院マネジメントのキーマンとして、
できることに取り組んではいかがでしょうか。