皆さんの中で
メンバーを引っ張っていくリーダーには、
カリスマ性や実績、経歴などが
必要だと思っている方はいらっしゃいませんか?

実は、信頼されるリーダーは
先ほどのカリスマ性や能力などが
必要ないと言われております。

これはリーダーによくある誤解で、
カリスマ性だけでは、
スタッフからの信頼性を得ることは難しく、
人が離れてしまう傾向があります。

では

  • 付いていきたい
  • 一緒に仕事がしたい

と思わせるリーダーとは
どんな人なのでしょうか。

今回は、
付いていきたいと思わせるリーダーの条件
について紹介していきます。

信頼されるリーダーの条件は「人徳主義」

スタッフが信頼するリーダーの条件は、
1つだけです。

それが人徳主義です。

つまり簡単に言うと、良い人です。

良い人の条件は、人によって様々ありますが、
次の2つを例に取ってみます。

  • 弱い人を大切にする
  • 誘惑と恐怖に負けない

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

弱い人を大切にする

弱い人とは、どういう人でしょうか。

歯科医院では新人スタッフが
立場的に弱い人に当てはまるかと思います。

最近は少なくなってきたとは聞いておりますが、
いまだに長く勤めているスタッフを
大切にする歯科医院もあるようです。

確かに、
仕事ができるスタッフに
辞められると困るので、
大切にしてしまう気持ちもわかります。

しかし、
新人スタッフを大事にできない人は、
弱い人の気持ちがわからないので、
新人がすぐに辞めてしまう
パターンが多いようです。

弱い人の気持ちを理解できるリーダーこそ、
新人が育って、
働きやすい現場になっていきます。

誘惑と権力に負けない

院長という権力を持つと、
周りの方からの注目を集めるようになります。

しかし、
注目を集めるのは医院内でも同じです。

  • 院長だから何を言っても大丈夫
  • 院長だから何をしても大丈夫

といった発言や態度を
スタッフは常に見ています。

院長の傲慢さが出てしまうと
スタッフは、一緒に仕事をしたくないと
離れてしまう可能性があります。

そのためリーダーは、
権力を持つと現れる誘惑や権力に
負けない強さが必要になるのです。

「3つの行動力」がリーダー力を高める

人徳のあるリーダーには、
良い人である以外に
次の3つの行動力が必要になります。

  • 聞きにいく行動力
  • 禁止行動力
  • ミッションを発信する行動力

それぞれについて、詳しく紹介していきます。

聞きにいく行動力

「困ったことや
悩んでいることがあったら相談してね」

とスタッフに伝えていませんか。

スタッフは、

「院長に話しかけにくい」
「忙しそう…」

と思っている場合が多く
悩みがあっても相談するのが
難しく感じることがあるようです。

そのため、
院長自らスタッフに声をかけて
困ったことがないかを聞いてみましょう。

スタッフに自分から声をかけることで、
スタッフは、

「自分のことを気にかけてくれている」

と感じて本音を言いやすくなるでしょう。

また、院長自ら聞きにいくことは、
信頼関係を築くコミュニケーションになり
スタッフから頼れる存在になっていきます。

他にも主任の評価をするときには、
院長だけの目線だけでなく
下のスタッフに印象や態度を
聞くのが良いでしょう。

上の立場の人が、弱い人に対して
優しくできているのかを
評価することができるからです。

禁止行動力

スタッフと会話するときは、
悪口と自慢話などを禁止するようにしましょう。

悪口をいうと優しい気持ちになれなくなり、
いつもなら感謝する場面でも
「ありがとう」の一言が
出なくなる可能性があります。

また自慢話は、聞いている側からすると
面白くない話のように感じられます。

相手が嫌な思いをして、
院長自身が思いやりが
足りなくなってしまう行動は、
周りに悪影響しかないため
悪口は禁止するのがおすすめです。

ミッションを発信する行動力

ミッションとは、
医院の理念のことです。

ただ、ここで注意して欲しいのが、
理念は

「1日の売り上げが
〇万円といった目標」

ということではありません。

ミッションは、理念であり
存在理由でもあります。

例えば、
医院の理念は患者さんの口の健康を守り、
それを維持することであれば、
それが達成できるように
どうしたらいいのかを
常に考えて発信していきます。

スタッフによって、
得意なことや好きなことは違ってきます。

例えば、
Aさんは手先が器用で
仕事をスムーズにこなすことが
できる人だとします。

Aさんが医院のミッションをクリアするためには、
器用さを活かして検診に力を入れる。
そうすることで、患者さんはクリーニングが
スッキリすると感じて
リピーターが増える可能性があります。

一方でBさんは、
少し不器用ですが、
患者さんとの会話が好きで
すぐに打ち解けることができる人だとします。

Bさんの場合には、
患者さんの全身の状態や生活背景を聞き出して、
治療に反映することで
医院のミッションをクリアできる可能性が
あります。

このように、スタッフによって、
医院の理念の達成方法が違ってきます。

また、個人だけでなく、
一緒に働くメンバーが変わった時には
働き方が変わってくる可能性があります。

そのため、
院長は常にミッションを確認して
どうしたら個人が達成できるのかを
伝え続ける必要があります。

そうすることで、
スタッフが目的を見失わず、
楽しく働けるような環境になりやすいでしょう。

まとめ

リーダーに必要な人徳は、
意識して行動することで、
少しずつ身についていきます。

院長が変われば医院も変わります。

人徳を磨いて「ついていきたい」と思える
リーダーになっていきましょう!