お昼休みになると、
スタッフの休憩室から院長先生の悪口が
聞こえてきたことはありませんか?

院長先生は注意しているつもりでも、
スタッフにとっては
ただ怖いだけに感じられているかもしれません。

一方で、スタッフから優しいと思われている
院長先生も多いです。

しかし、優しいだけでも組織運営としては、
デメリットが生じる可能性があります。

今回は

  • 怖い先生と優しい先生は何が違うのか?
  • 院長先生が優しいだけではダメな理由

2点、ご紹介します。

組織を円滑に運営していくという面でも
参考にしていただければと思います。

怖い院長先生の特徴

怖い院長先生の特徴は、
スタッフになぜ院長先生が怒っているのか、
伝わっていない
ことにあります。

また、
スタッフだけでなく患者さんにまで
怖がられている先生も
いらっしゃることがあります。

怖い先生の特徴は
表情がないということが挙げられます。

もちろん、普段からヘラヘラしていては、
かえって怪しい先生になってしまいます。

しかし、
何を考えているかわからないと思われるほど、
スタッフはもちろん、
患者さんにも怖がられてしまいます。

寡黙な先生もいらっしゃるかと思いますが、
スタッフに怖がられないためにも
会話をする際に抑揚をつけるように話してみては
いかがでしょうか。

淡淡と話していると、
感情の起伏もわからず、
怖い印象しか与えません。

もし難しい場合は、スタッフにあらかじめ、

  • 淡淡と話してしまうこと
  • 怒っているように見えてしまうこと

をあらかじめ伝えておくと、
スタッフから怖がられることも
減る可能性があります。

弱みを最初から伝えておくことで、
親近感が生まれやすく、
誤解が生じにくくなります。

怒ると指導の違い

普段は笑顔なのに、
怒ると感情的になって怖い
という先生もいらっしゃいます。

そういった先生の場合、
怒ると指導の区別がついていないことが多いです。

怒るというのは、
感情のままに怒りの感情をぶつけることです。

一方、指導は
間違っていることを伝え、正す行為です。

スタッフには指導を行わなければいけません。

指導の際は
伝え方が重要になります。

最初に結論から伝えましょう。

例えば、
アポイントを間違ってとってしまい、
患者さんを待たせてしまったとしましょう。

その場合、

『アポイントミスは患者さんに迷惑をかけるので、
今後はないようにしましょう。
対策として、
アポイント帳記載後に予約カードを
渡すようにしてください』

といったように

  • 間違っていたこと、
  • 今後の対策

について伝えてください。

怖い怒り方は、

『どうしてミスをしたんだ?』
『 なぜこんなミスをするんだ?』

と、いったように
どうしてこういう事態になったのかを
責め立てるように聞きます。

原因を追求することは大切です。

しかし、
それではスタッフも追い込まれてしまいます。

状況を聞いて、
院長がまず考えられる原因を把握し、
対策を具体的に指導することが正しい指導です。

優しい院長では組織はダメになる

自分は怒ったことがないという院長先生も
いらっしゃるかもしれません。

ですが、
ミスをそのまま放置すれば、
組織がダメになっていきます。

指導すべきときに指導をしないと、
組織が成長しません。

本当に優しい院長というのは、
成長のための行動にミスがあったときに
失敗を許すこと
ではないでしょうか。

もちろん医療ですから、
許されない失敗があります。

ですが、
新人歯科衛生士が、

「インプラントのアシスタントをやってみたい」
「TEKを作ってみたい」

というようなことに
自ら挑戦したいと申し出たとき、
まずは挑戦できる体制を整えましょう。

その上での失敗を怒らず、
次回への的確なアドバイスをすることで
組織全体として成長することができます。

優しい先生は成長のための失敗を許し、
してはいけないミスを指導します。

ぜひスタッフに信頼される、
指導すべきときはする、
優しい先生を目指しましょう。