自費率をあげたいけれど、
カウンセリングがうまくできずに
なかなかうまくいかない、
ということはありませんか。

例えば、
前歯の治療であれば、
セラミックを薦めたいと思っているものの、
セラミック治療を選ぶ患者さんが
ほとんどいない
といった歯科医院もあります。

そこで今回は、
セラミック治療がなかなか増えない
という医院向けに、
効果的なカウンセリングについて
ご紹介していきます。

患者さんがセラミックを選ばない理由

セラミックの方にメリットはあるのに、
どうして
セラミック治療を選ばないのでしょうか?

考えられるのは、
第一に費用です。

セラミック治療について、
「聞いたことある治療法だけど、
詳しくは知らない。」
という患者さんもいるはずです。

そして
高額な治療費用がかかる
イメージを持つ患者さんも
いるのではないでしょうか。

メディアを通じて、
芸能人が全部の歯を
セラミックに変えて
何百万円もかかった、
という情報を持っていることも少なくありません。

しかし、実際は
すべての歯をセラミックに変える
という治療ケースは
あまり無いのではないでしょうか。

多いのは前歯1本、ブリッジケースだと思います。

確かに保険診療よりも
費用はかかりますが、
世間のイメージほど高くはありません。

とは言っても、
具体的な費用のイメージがわからないため、
高額な治療費がかかる不安から、
患者さんはセラミック治療を
選ばないと思いませんか。

次にセラミック治療を選ばない理由として
考えられるのが、
保険診療との違いがわかりにくい
という点です。

前装冠との違いは
裏側が銀色というだけ、
と思ってしまいがちです。

セラミックでだすことができる
透明感の違いや、
保険診療では
経年的に材料が劣化していく、
といった違いは
正直なかなか理解し辛いところかもしれません。

逆に
こういった違いを
理解してもらえることで、
セラミック治療を選ぶ患者さんが
増えると思いませんか。

効果的なカウンセリング3つのポイント

そこで、
セラミック治療が選ばれやすくなるための
効果的なカウンセリングのポイントを
具体的に3つご紹介します。

①患者さんの本音を聞く

セラミック治療の説明の前に
まずは患者さんの本音を聞きましょう。

全く見た目が気にならない患者さんもいますが、
前歯であれば見た目が気になる
患者さんが多いのではないかと思います。

患者さんに
「前歯の色は気になりますか?」
とストレートに聞くことで、
歯の印象に対しての
患者さんの本音が聞き出せるかもしれません。

患者さんによっては、
長持ちする治療を優先される方も多いです。

見た目重視か?
耐久性重視か?

そのあたりの本音を聞きましょう。

②患者さんに価値を伝える

患者さんの本音を聞いて
「白く自然な見た目の歯がいいけど、費用が、、」
とセラミック治療を敬遠する
患者さんは多くないでしょうか。

そういった患者さんにこそ
セラミック治療の価値を伝えましょう。

具体的に例を挙げます。

セラミック治療は
治療終了時点では
保険診療より費用が高いケースが
ほとんどだと思います。

しかし、
美しさについては
歯特有の透明感を出せるため、
顔の印象も変わる
といったセラミックの価値を
伝えることが大切です。

また、
経年劣化が少なく、
長持ちする治療法であることは
患者さんにとって
大きな価値として受け止められます。

さらに、
二次カリエスのリスク、
金属アレルギーのリスクなども
患者さんには伝えたい価値になります。

③治療費の支払い方法を考える

患者さんの本音を聞いて、
価値を伝えたら、
セラミック治療を選びやすい
費用面の環境を整えましょう。

費用面の問題は
患者さんにとって
非常に大きなハードルになります。

クレジットカード支払いを
導入していない歯科医院も多いですが、
クレジットカード支払いを導入することで、
セラミック治療を選ぶハードルを
下げることができます。

高額な費用がかかる支払いは、
なかなか一括払いが難しいです。

ですが、
クレジットカード分割払いにすることで
費用に対するハードルを下げれば、
患者さんがセラミックを選びやすくなります。

まとめ

価値のあるセラミック治療を
選んでもらうために、
まずは
患者さんが優先する本音を知ることが必要です。

見た目重視なのか、
耐久性重視なのか、
安全重視なのかを聞いて、
その上でセラミックには
どんな価値があるかを伝えましょう。

そして、
一番気になる費用面について、
患者さんの金銭的なハードルを
下げるための
支払い手段の環境を整えましょう。

セラミック治療を勧めたい、
でも
うまくカウンセリングできていない歯科医院は、
前歯の治療の時こそ、
効果的なカウンセリングを
積極的に行ってみてください。