毎年新卒が入社する歯科医院もありますが、
多くの歯科医院が、新卒採用を見込めません。

歯科衛生士の採用が難しくなっている一方、
採用が集まる歯科医院もあります。

その違いは何なのか?歯科衛生士が魅力に感じる
歯科医院の特徴と働きたいと思える歯科医院に
なるために必要なことを解説していきます。

歯科衛生士が魅力を感じる歯科医院の特徴

歯科衛生士が魅力を感じる歯科医院には
以下のような特徴があります。

人間関係が良好

上下関係に厳しくなく、スタッフ同士の
コミュニケーションがとれている歯科医院は、
歯科衛生士が長く働く上で、魅力的に感じます。

また、歯科医師が威圧的な態度をとらないことも
重要です。

キャリア形成

認定歯科衛生士が取得できる、産後もキャリアを
活かして働くことができることは、
職場を選ぶ上で重要になってきます。

とくに歯科衛生士は、国家資格ですので、長期的に
キャリアを積める職場が求められています。

働きやすさ

女性は結婚、出産、育児とライフスタイルが
大きく変化します。

独身時代は夜遅くまで働けても、出産を機に
遅い時間帯に働けなくなることが多いです。

長期的にみて働きやすい労働環境、有給休暇が
とりやすい職場が求められています。

清潔感

意外と見落とされているのが、
職場やスタッフルームの清潔感です。

職場が不衛生だと働く意欲がそがれてしまいます。

また汚い場所で休憩時間を過ごすのは、
苦痛に感じる方もいます。

清潔感も魅力の1つになります。

歯科衛生士が働きたい歯科医院になるには?

歯科衛生士が働きたいと思える、歯科医院に
なるための取り組みの具体例を紹介していきます。

様々なスタッフとコミュニケーションをとる

歯科衛生士同士、ミーティングの際になるべく
他のスタッフと会話するようにしましょう。

女性の多い職場では、派閥があることで
人間関係が悪化します。

どのスタッフとも会話できる環境を増やすことで、
人間関係悪化を防ぐことができます。

有給休暇が取得しやすい環境

お子さんがいる歯科衛生士だけでなく、独身の
スタッフでも、プライベートが充実しやすいように
有給休暇を取得しやすい環境を整えましょう。

有給休暇が取得しやすいと、モチベーションアップ
にもつながります。

職場環境の改善

毎日の清掃だけでなく、定期的に清掃業者に入って
もらったり、歯科材料の整理整頓をすることで、
清潔感が上がります。

また、休憩スペースはきれいにするのはもちろん、
お茶やお菓子など差し入れをすることも
従業員満足度アップにつながります。

キャリア支援

セミナー費を補助したり、認定歯科衛生士取得の
ために必要な学会などは積極的に参加できるように
支援すると、キャリアを積みやすくなります。

また子育て中も積極的に学べる機会を増やせる
ようにオンライン受講などの費用をサポートする
体制を整えましょう。

既存スタッフの満足度を上げよう!

歯科衛生士が働きたい歯科医院になるための
第一歩が、既存スタッフの従業員満足度を
上げることです。

既存スタッフの満足度が上がることで、
自然と歯科医院全体が魅力的な職場になります。

では、既存スタッフの従業員満足度を上げるために
どういった取り組みをすればいいのでしょうか?

人材の定着率向上

従業員満足度が高いと、スタッフ定着率が上がり、
自然と長く安心して働ける職場として
認識されます。

そのため、今いる歯科衛生士が長く働いて
いくために、働きやすい労働環境を
提供することが重要です。

職場の生産性向上

従業員満足度が高い歯科医院は、歯科衛生士
それぞれが、仕事にやりがいを感じています。

仕事にやりがいがあるからこそ、歯科医院全体の
生産性が向上します。

歯科衛生士から、より効率的に仕事をするには?
と常に考えてもらうことで、今いるスタッフが
より働きやすくなります。

良好な職場環境の維持

定期的に職場の満足度調査を行いましょう。

職場の満足している点はさらに伸ばしながら、
改善すべきところを積極的に改善していくことで、
今いるスタッフが働きやすくなります。

歯科衛生士が働く歯科医院はたくさんありますが、
働きたい歯科医院が少ないのが現状です。

いかに働きたい歯科医院にするかは、
院長先生の決断で変わります。

働き方を今すぐ変えるのは難しいですが、
有給休暇をなるべくとらせる、院内を清潔に
保つことは明日からでもできることです。

一つずつでいいので、取り組みながら、
既存スタッフの満足度を上げていきましょう。

そうすることで、少しずつ歯科衛生士が働きたい
職場へと変わることができます。