同じ説明をしても患者さんによって
反応が違うと感じた事はありませんか?
患者さんのお口の中は1人1人違いますし、
生活環境もデンタルIQも変わってきます。
痛い所だけ治したい患者さん、
全体的に治したいけれど
保険の中で治療を希望する患者さん、
自費の治療も含めて治療したい患者さんと
初診では色々な患者さんがいると思います。
すべての患者さんに
同じ説明や自費の提案の仕方をするより、
タイプ別に説明を変えた方が
患者さんの反応も違うと感じた事があります。
今回はタイプ別の治療説明や
自費の提案のポイントについて
詳しくご説明します。
CASE1痛い所だけ治したい患者さん
最近では少なくなってきたと思いますが、
残念ながら、初診で痛い所だけ治したいという
患者さんもいると思います。
治療する側からすると、
悪くなっている所をすべて治して
良いお口の状態にしてもらうのが
ベストだと思います。
しかし、仕事が忙しい人や、
歯科に対して良いイメージが
ない人にとっては
まずは痛い所を治したいという
考え方の人もいます。
この場合、
普段は初診で全体的にどこを治したら
良いか提案すると思いますが、
まずは痛い所がどの位の回数で
どの程度の期間を要するかお話すると
患者さんも受け入れやすいでしょう。
治療をして良くなっていき
他の部分も治すとお口の状態が良くなると
実感してもらえますが、
あちこち虫歯や歯周病で治す所が多いと
言われてしまうと治療に通うモチベーションも
落ちてしまいます。
痛い所だけ治したいという患者さんの治療説明や提案は
ゴールを短く設定して少しずつ良くなっていく実感を
持ってもらいましょう。
CASE2 保険の中で全体的に治したい患者さん
初診の問診の中で保険の範囲内で治療をしたいと
考えている所にチェックをしている患者さんも
いらっしゃると思います。
治療説明は初診の中で全体的にして
自費の治療の話は治療ごとに
お話すると良いでしょう。
保険の中でとチェックしているのだから
自費のことを言わない方が良いのではないかと
思うかもしれません。
しかし、自費がなんとなく高そうだからという理由で
保険が良いとチェックしている方もいます。
こんな材料でメリットはこの程度ありますと
お話させてもらう事で
それなら自費の方が良いと感じてくれる方も
いらっしゃいます。
知らないだけで、なんとなくのイメージで
自費を拒否してしまっている場合もあるので
分かりやすく料金などを明確に早めに
お伝えしましょう。
この時に気を付けたいのが
あまり押し付けにならない様にしなければいけない事です。
元々保険の中で治療したいとチェックしている患者さんには
やんわりとお伝えする事が大切です。
CASE3 自費も含めて治療したい患者さん
自費も含めて良い治療を受けたい患者さんは
初診から積極的に治療説明や自費のお話を
していくことをおススメします。
患者さんの中には、前の歯医者では知らないで
たくさんの銀歯を何年も入れてしまった。
見た目も気になるし、説明してくれていたら
自費でも白い物にしたのに。
とおっしゃっていた方がいます。
費用が高くなってしまう事が
気になってしまう自費ですが、
積極的な治療を受けたい患者さんにとっては
保険外の選択肢の説明を受けられなかった事に
対する不満を持つ方もいます。
改めて患者さんのタイプによって
感じ方も様々なのを実感した瞬間でした。
また、自費の治療も含めて治療したい方は
デンタルIQも高い方が多く、
お口の環境を良くしたい方が多く、
ブラッシングなどケアの方法も積極的にお伝えする事で
リコール率も高い事が多いです。
治療説明や自費のお話は
順番やタイミングで印象が変わる事があります。
痛い所だけ治したい人は
他にも治療する所が多い場合が多いです。
ただその背景には
歯科医院にあまり良いイメージが無く
中々来院するきっかけをつかめなかった事も
考えられます。
やっと来院する事が出来て
スタートラインに立った患者さんに
あれもこれもと伝えると
モチベーションを失ってしまいがちです。
患者さんの背景を掴む事が出来ると
説明や提案もしやすいですね。
初診のレントゲンの中で
自費の治療があった場合には
治療に積極的な場合も多いので
1つのポイントになります。
また初診の問診表も
患者さんの背景を掴むポイントです。
患者さんのタイプや背景を掴む事で
どの様な説明や提案にするかを考えてあげると
患者さんの反応も変わってくるはずです。
同じ様な対応をするより、
患者さんに合った対応や説明をしてみると
患者さんにとっても良い印象を与える事が多いですし、
スタッフにもやりがいが生まれてくるでしょう。
同じ説明でマンネリ化してしまっていると感じたら、
タイプ別の説明や提案をして
歯医者の印象を変えてみてはいかがですか?
- 投稿タグ
- 医院経営, 患者コミュニケーション