インプラント治療、審美治療など
様々な技術系のセミナーに参加されている
歯科医師の先生は多いのではないでしょうか。

インプラント治療をしっかりと学び、
高い技術力を持っていたとしても、
すぐにインプラント治療をする患者さんが増え、
歯科医院経営がうまくいくわけではないかと
思います。

しかし、最近になり、
歯科医院経営にとって、大きな鍵を握るのは
小児歯科診療だといわれています。

今回は
小児歯科診療の経営面における重要性
ついて詳しく解説していきます。

小児患者の数が重要な理由

リコール数が
歯科医院経営の安定にとって重要なことは、
多くの歯科医の先生が知っているかと思います。

しかし単純なリコール数ではなく、
リコール数のうち、
小児の割合が将来の歯科医院経営の
大きな鍵となる可能性があります。

高齢者の多い地域では
どうしても患者の平均年齢も上がり、
義歯治療がメインになりやすいのでは
ないでしょうか。

小児は毎年の歯科検診で
要診察のお子さんが一定数いるかと思います。

さらに、歯の生え変わりの時期で
むし歯予防が必要と考える保護者の方が
いるのではないでしょうか。

また、
歯並びを気にする保護者の方も増えて
きているようです。

こういった理由から
小児のリコール率の高い歯科医院の方が、
メンテナンス数が多くなり、
結果的に診療報酬が上がる傾向にあると
いわれています。

だからこそ、
小児患者の数は歯科医院経営において
重要な鍵となります。

小児患者は自費率向上のカギ

小児患者数が増えることによって、
自費率を大きく向上させた歯科医院も
多いと耳にしたことがあります。

自費率といえばインプラントやセラミック、
というイメージがとても強いかと思います。

インプラント治療は自分自身の治療のため、
なかなか自分で調べないと、
インプラント治療を受けようと
決心しないかもしれません。

しかし、小児の場合、
小学校の歯科検診で毎年、
歯並びのところにチェックが付けられます。

反対咬合の場合は、
保護者が早期の治療が必要なことを知っており、
積極的に治療を望む場合が多いのです。

初診の段階で、一般歯科に
歯並びについて相談しにくる保護者の方もいます。

そのため、
小児患者は、
自費率向上には大きな鍵となります

小児患者のリコール率を上げるために必要なこと

小児患者の割合が、
将来の歯科医院経営安定のためには
欠かせないこと、
さらに自費率向上の大きなカギを握ります。

しかし、
小児患者の数が大切だと理解していても、
どうしてもリコールにつながらないと
頭を抱える歯科医の先生もいるかと思います。

そこで小児患者のリコール率を高めるために
必要なことをお知らせします。

それは、保護者です。

小児患者を連れてくるのは保護者ですよね。

お子さん一人で、歯科医院を受診するのは、
中学生・高校生では
当たり前になってくるかと思います。

ただ、未就学児・小学校低学年では
保護者の方が一緒に来院されることの方が
多いのではないでしょうか。

ですので、
保護者の方にしっかりとアピールすることが
重要になってくるかと思います。

例えば、
1歳半検診などの歯科医師会の
持ち回りの歯科検診のときに
保護者の方にしっかりと声かけをしたり、
ホームページなどで、
小児の予防歯科に力を入れていることを
アピールすることも重要です。

歯科医院では、
口コミは重要かと思いますが、
小児歯科の場合には
特に保護者のネットワークがとても強いと
言われています。

一度評判が良くなると、
ママ友、子供の友人、兄弟というように
いっきに口コミが広がりやすくなります。

小児患者のリコール率をあげていくためにも、
ぜひ検診などで保護者との関わりを持ってみては
いかがでしょうか。