メンテナンスをおすすめして
しっかり予約を守って
来院してくれる患者さんもいれば、
残念ながら当日無断キャンセルして、
再予約をとってメンテナンスに通う
患者さんもいます。

メンテナンスに通ってくれるのは良いのですが、
当日、ましてや無断キャンセルされるのは、
診療機会損失のことを考えると、
経営にはマイナスです。

そこで今回は、
きちんとメンテナンスに通う患者さんを
優遇すべき理由と、
その結果、キャンセル率が減少する理由
について解説していきます。

患者さんを待たせても
仕方ない文化はありませんか?

歯科医院に限らず、病院全体で、
予約していても10分以上待たされてしまうくらい
問題ないといった認識を持っていることは
否定できません。

実際に病院、特に歯科医院では、
急激な腫れなどといった重症患者さんを優先して
診察しなければいけない場面は多々あります。

ですが、それを理由に毎回、
患者さんを待たせていいわけではありません。

「ここの歯医者さんはしっかりと
メンテナンスしてくれるけど、
毎回、待ち時間が長いな」
といった不満が毎回あると、
「メンテナンスだからもっと待ち時間が少ない
歯医者さんに変えてもいいかな」
というように考えが変わってきます。

せっかく、きちんとメンテナンスに
通ってくれているのにこういった理由で
メンテナンス患者さんが
減少している歯科医院もあります。

ですから、患者さんを
「待たせても仕方ない文化」
をなくし、むしろ、
きちんと通ってくれるメンテナンス患者さんを
優遇する必要があるのです。

キャンセル患者さんを減らすために
メンテナンス患者さんを優遇しよう

メンテナンスに通う患者さんを優遇することで
どうしてキャンセル率が下がるのでしょうか?

キャンセル率が下がる理由としては
以下の理由が挙げられます。

優遇することで患者さんは
特別感を受けていることがわかる

メンテナンス患者さんが予約時間通りに来たら
そのまますぐに導入すると、患者さんは、
自分の方が後から入ったのに、
先に入らせてもらったことに気づきます。

その時点で、優遇されている
ということを感じることができます。

また、患者さんにとって
有益な試供品をプレゼントしたり、
歯科衛生士や歯科医師が一言
「いつもきちんと通っていただき、
ありがとうございます」と
言うだけで、患者さんは、
歯科医院に好印象を抱きます。

そして、言うまでもなく、
特別感を感じれば必ずリピーターとなり、
キャンセル率は自然と低下します。

ずっと通いたいという気持ちが強くなる

美容院でも、飲食店でも、特別感を味わえば、
そこのお店のことが好きになり、
また行きたいと思うようになります。

これは歯科医院でも同じことです。

特に、メンテナンス患者さんは
歯科医院経営にとっても優遇すべき存在です。

特別感を感じてもらうことで、
この歯科医院にずっと通いたい
という気持ちが強くなり、
キャンセル率が低下します。

キャンセルすることに罪悪感が生まれる

メンテナンスに来る患者さんを優遇することで、
キャンセルすることに関して
罪悪感が生まれるようになります。

キャンセルに対して、
多くの患者さんは抵抗感がないです。

キャンセルして、経営に影響が出るなんて、
患者さんは誰も理解していないからです。

しかし、優遇することで、
特別感を味わった患者さんは
キャンセルすることに
罪の意識を感じるようになります。

その結果、
本当にキャンセルしなければいけない状況の際には
事前に連絡するようになります。

事前連絡が1週間以上前であれば、
空いた枠を別の治療や予約枠で
埋めることができます。

このような理由から、
キチンと通ってくれるメンテナンス患者さんは
優遇すべきなのです。

まとめ

先生の医院では、
メンテナンスを無断でキャンセルされる
患者さんはいませんか?

もし、そうであれば
メンテナンス患者さんのキャンセル率を
低下させるために、きちんとメンテナンスに
通ってくださる患者さんを優遇しましょう。

メンテナンス患者さんがしっかりと
安定して通ってくれることで、
歯科医院経営としても安定します。

ぜひ、明日からでも、
きちんと通ってくれたメンテナンス患者さんに
声かけからでもはじめてみてくださいね。

さらに、
スタッフミーティングで
特別感を味わう優遇について
話し合うことも大事です。