歯科医院は女性が多い職場のため、
結婚や出産で辞職率が比較的高い職場と言えます。
そのため、
季節に関係なく新人スタッフが入ってきます。
しかし、
大手企業のように
必ず新人が毎年入ってくるとも限らないため、
企業のようなマニュアルがない
歯科医院が多いのではないでしょうか。
体で覚える仕事だからこそ、
マニュアルは必要ないと思ってしまいがちですが、
マニュアルは必要です。
今回は、
どうしてマニュアルが必要なのか、
その理由を徹底解説します。
新人スタッフが辞める理由は人間関係だけじゃない!
歯科医院の中には、
あっという間にスタッフが辞めてしまう、
スタッフの入れ替わりが激しい医院もあります。
スタッフが辞めてしまう理由として、
上位にランクインするのが人間関係です。
しかし、
人間関係だけで新人スタッフが
辞めてしまうわけではありません。
教育システムに問題があるために、
自分の技術面や知識面で、
「本当に成長できているのかわからない」
「そもそも何を覚えていいのかわからない」
といった悩みを抱える新人スタッフが多いです。
専門学校を卒業した歯科衛生士でも、
各歯科医院独自のルールや用語があって
戸惑いを感じる方もいると思います。
また、専門的な知識がない方を採用する
歯科助手の場合は、
歯科衛生士以上の戸惑いを
感じることが多いです。
その不安が大きくなり、
辞めてしまう新人スタッフも多いのです。
マニュアルは安心を与える
誰にでも新人の頃があるのに、
多くの方が新人の頃の気持ちを忘れてしまいます。
マニュアルは
歯科医院のルールにもなり、
教えるための基準になります。
マニュアルの存在意義は、
歯科医院にとって非常に大きいです。
しかし、
それ以上にマニュアルは、
新人スタッフにとって安心感につながります。
勤めたばかりの頃は、
新しいことの連続で常に緊張しています。
説明してもらっても、
何回か経験しないとわからないことも多いです。
そんなとき、
予習と復習に欠かせないのが
マニュアルなのです。
マニュアルがなければ、
振り返ることもできないですし、
明日に備えて準備したいときに
予習をしておくこともできません。
マニュアルがあれば、
1日の仕事でやったことを振り返り、
まだ経験していない業務について、
先輩スタッフに
事前に質問しておくことができます。
そうすることで、
新人スタッフはマニュアルがない状態よりも、
格段に安心して働くことができます。
不安は
院長、先輩スタッフ、新人スタッフの
人間関係を悪化させる要因でしかありません。
マニュアルは歯科医院の基準を作り、
教育体制を整えるだけでなく、
人間関係にもプラスの効果を生み出すのです。
マニュアルは日々更新しよう!
「自分の歯科医院には
マニュアルがあるから大丈夫!」
と考えている院長先生も多いかもしれません。
しかし、マニュアルは定期的に
更新したほうが良いです。
新しい医療機器を歯科医院に取り入れた際には、
前の医療機器の使用マニュアルは必要なくなり、
新しい医療機器の使用マニュアルが
必要になります。
また、
「滅菌方法などが従来のやり方より複雑になる」
ということもあります。
歯科医療が日々進歩するからこそ、
歯科医院のマニュアルも
日々更新する必要があります。
かといって毎日確認する必要はありません。
元のマニュアルを新人スタッフに見てもらい、
わかりにくい部分をヒアリングして、
わかりやすい表現に変えたり、
必要な箇所を追記するだけで十分でしょう。
最初から
完璧なマニュアルを作る必要はありません。
最初の土台は
院長やチーフスタッフが作成しますが、
その後は新人スタッフと相談して、
少しずつ更新していきます。
もしも、
自分の歯科医院のマニュアルはあるものの、
何年も見直していないのであれば、
勤務年数が短いスタッフと相談しながら、
わかりにくい表現などないか
一緒に確認しましょう。
一緒に確認することでスタッフも、
成長することができます。
ぜひマニュアルを作ったら、
毎年スタッフと一緒に更新していきましょう。