歯科衛生士は
結婚、出産後に復帰しづらいという
現状があるようです。

なぜならば、
結婚出産後は子育てを優先することが多く、
お子さんの体調によって
不定期に休んでしまってしまうといった
リスクがあるからです。

そのため、一部の歯科医院では
産後の歯科衛生士パート採用を
積極的に行っていないところもあるようです。

しかし、
子育て中のパート歯科衛生士を採用することは
デメリットだけでなく、メリットもあります。

今回はパート歯科衛生士採用のメリットについて
詳しくご紹介します。

パート歯科衛生士は未来への投資になる

具体的なメリットは下記に紹介しますが、
まず歯科医師の先生に知ってほしいことは、
子育て中の歯科衛生士パート採用は、
今後の歯科界にとって、
そして自身の歯科医院にとっても
未来への投資になる可能性があるということです。

子育て期間というのを
保育園〜小学校といった約10年間になると
仮定します。

長い期間に感じるかもしれませんが、
お子さんが中学生以降になると、
子育て中のお母さんは
比較的自由に働く時間を確保しやすくなります。

歯科衛生士を退職し
10年も現場を離れてしまうと、
復帰が難しく感じられますが、
子育て期間中も
平日午前中パートの期間で働くだけで、
歯科衛生士としてのスキルを
維持することができるかもしれません。

一度現場を離れた歯科衛生士は、
その後、働きたくても歯科衛生士ではなく、
全く違う職種で働いてしまうことが多いようです。

現在、現場で働く歯科衛生士の人数が
減少傾向にあることは周知の事実です。

生涯にわたって働ける歯科衛生士を増やすことが、
歯科界全体への大きな投資となるのです。

パート歯科衛生士を採用する3つのメリット

パート歯科衛生士を採用するのは
歯科界には大きなメリットが
あるかもしれないですが、
具体的には自身の歯科医院には
どんなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットを3つ紹介します。

正社員の休憩時間を確保しやすい

歯科医院によって
残業時間に大きな差が出やすいですが、
法律により、
1ヶ月で45時間を超えてはいけません。

そんなに残業しないという歯科医院がある一方で、
スタッフ採用人数が少ない歯科医院では、
スタッフに過度な残業が
生じてしまうことがあります。

しかし、
午前中パート歯科衛生士を採用するだけでも、
正社員を午前中休みにすることで、
休憩時間を確保しやすくなります。

残業の負担軽減にもなります。

正社員負担軽減のためにも、
パート歯科衛生士を採用するのは
メリットがあるのです。

人件費の抑制

どの職種でもいえますが、
パート採用は正社員採用よりも、
人件費を抑制するメリットがあげられます。

パートであれば
扶養範囲内で働くスタッフもいるので、
社会保険料の負担なども
パートの方が諸費用を抑えることができます。

パートから正社員化を目指せる

パート歯科衛生士を雇って、
正社員に登用する歯科医院も増えています。

子育てが落ち着いてきて、
やはり安定して収入を得たいという方は
増えてくるからです。

パートから正社員に採用することで、
即戦力にもなります。

正社員登用制度を活用することで、
今はパートでしか働けないものの、
将来的には正社員として働きたいという
歯科衛生士を採用しやすくなります。

正社員としての人材確保の面でも、
パート歯科衛生士採用にはメリットがあります。

まとめ

このように
パート歯科衛生士採用には
歯科医院にとっても大きなメリットがあります。

パート歯科衛生士採用によって
既存のスタッフの働きやすさも向上します。

ぜひ、
パート歯科衛生士採用に消極的な歯科医院も
未来への投資として検討してみてください。