歯科医院は他の診療科と比べても
圧倒的に材料費がかかります。
そのため、どうしてもコスト管理を徹底しないと、
支出が多くなり、歯科医院の売上を
圧迫してしまいます。
コスト管理は歯科医院経営において非常に重要で
あるものの、間違ったコスト管理をすると、
院長先生はもちろん、スタッフも疲弊します。
そこでこの記事では、よくある間違ったコスト管理
と効率的なコスト管理について
詳しく解説していきます。
院長先生のコスト管理は効果的なコスト管理か、
ぜひ最後まで比較しながらご覧ください。
コスト管理は絶対に必要
コスト管理をやりすぎて、ケチな院長と思われ
たくないとやっていない歯科医院もありますが、
コスト管理は必ず必要です。
その上で、効果的なコスト管理を
しなくてはいけません。
コスト管理が必要な理由は主に3つあります。
利益の向上
無駄が多ければ多いほど、
手元に残る利益は減ります。
利益が少なければ、患者さんにも安定した
歯科医療を提供することもできなくなります。
つい、「医療は利益追求をしてはいけない」
といった認識をしがちですが、院長先生含め
歯科医院で働く全ての方のためにも、
コスト管理し、利益を増やすことは欠かせません。
経営の安定化
先月は赤字で、今月は黒字で、なんとかなった、
といった経営では、支払いも滞りますし、
経営者である先生自身の精神状態も
不安定になってしまいます。
歯科医院の売上から出て行く支出を正確に管理
できれば、売り上げに増減があっても、
どれだけ利益が残るのか把握することができ
安心することができます。
必要なコスト、今はかけるべきではないコストを
把握することで、歯科医院の経営は安定します。
歯科医院全体のコストパフォーマンスの向上
無駄なコストは、無駄な仕事を増やします。
例えば、受付の予約管理を手書きの紙で管理
しているのであれば、アポ管理帳の費用は
もちろんのこと、患者さんからの予約変更、
キャンセル対応に手間がかかります。
一方で、インターネットなどの電子管理を使えば、
作業効率もあがり、受付の業務負担を減らすことも
可能ですし、すぐにキャンセルを把握できるので、
急患を診療できることもできます。
間違ったコスト管理とは?
間違ったコスト削減には
以下のようなものがあります。
無理なコスト削減
医療の質に関する材料などの質を下げてコスト
カットをするため、スタッフのパフォーマンスも
低下し、提供される歯科医療の質も低下します。
コスト削減だけに一生懸命になる
とにかくコストを下げることに注力しすぎて、
スタッフの賞与なども削減対象にしてしまうことで
結果的にスタッフの離職につながり、
売り上げ減少につながります。
このような間違ったコスト削減をしてしまうことで
より経営が苦しくなってしまいます。
正しいコスト管理とは?
では、正しいコスト管理は
どういったものなのでしょうか?
長期的に取り組む
例えば、チェアーを新しくすることで、患者さん
1人あたりの診療時間の短縮が望めるのであれば、
それは投資であり長期的にみれば、診療時間の
短縮といった正しいコスト削減を行えます。
効率化ツールを導入する
予約管理など全て電話対応だったものを、
インターネットやSNSを活用していくことで、
電話にとられていた時間を他の業務に
あてることができ、業務が効率化できます。
スタッフへのモチベーションへの投資
ボーナス削減が間違ったコスト管理であれば、
スタッフの士気を高めるための投資は
正しいコスト管理です。
実際、業績が悪ければ賃上げは難しいですが、
売り上げの範囲内で業績アップに貢献してくれた
スタッフに対して、しっかりと評価することは
正しいコストの使い方です。
スタッフの士気は業務効率に直結します。
院長先生の判断がとても重要です。
まとめ
このように、ただ削減するだけが
コスト管理ではありません。
正しいコスト管理ができているかを意識して、
コスト管理をしていきましょう。
正しいコスト管理は業務効率化、
スタッフのモチベーションにもつながり、
結果、売り上げに貢献してくれます。
ぜひ院長先生が意識してみるところからでいいので
取り組んでみましょう。