最近では、診療時間を短縮して売り上げを
アップさせるセミナーなどが開催されています。

それほど、歯科医院における働き方が
変わりつつあります。

しかし、実際にどうやって働き方改革を
行っていけばいいのかわからない、本当にメリットが
あるのか?と考えている歯科医師の先生も多いです。

そこで今回は、歯科医院の働き方改革について
メリットや具体的な手法を解説していきます。

働き方改革のメリット

歯科医院の働き方改革のメリットとして、
第一に挙げられるのが、生産性の向上です。

長時間ダラダラ働くよりも、限られた時間で効率的に
働くことで集中力も高まり、業務効率が高まります。

そのため、受付スタッフの患者さんへの対応力向上、
歯科衛生士のメインテナンス業務が向上します。

第二に挙げられるメリットとしては、子育て世代を
確保することで、午前中の人材を確保することが
でき、予約数を増やすことができることです。

さらに子育て世代が働きやすい環境整備を
することで、現在フルタイムで働いている従業員も
産後も復帰しやすい環境になります。

最後にあげられるメリットとして、短時間勤務の
スタッフを増やすことで、フルタイム勤務の正社員の
労働時間も短時間にすることができます。

こういったメリットが働き方改革にはあります。

具体的な働き方改革とは?

具体的にどのように取り入れていくのか
その手順を解説していきます。

歯科医師の業務軽減

歯科医師が診療に集中できることで、
結果的に診療時間を短縮することができるため、
まずは歯科医師の負担を減らすことが
第一の働き方改革のステップです。

歯科衛生士や歯科助手にできる業務を
任せていくことで歯科医師の負担を軽減できます。

歯科衛生士であればメインテナンス業務だけでなく、
ブリッジ印象後のテンポラリークラウンの作成。

また、歯科助手であれば、CR充填やエンド治療
などの治療のアシスタントは歯科衛生士ではなく、
歯科助手が率先して行うように指導することで、
歯科衛生士がより業務に専念することができます。

このように業務負担を減らしていくことで、
歯科医師が本来の診療業務に集中できる環境を
整えることができ、結果的にスタッフ全員の
業務負担を減らすことができるのです。

勤務体制の見直し

スタッフの長時間労働を防ぎ、
ワークライフバランスを改善するため、
勤務体制を見直すことが次のステップになります。

子育て世代などの短時間だけでも働ける歯科衛生士や
歯科助手を採用することで、フルタイム正社員の
1日の労働時間を減らすことができます。

さらに、歯科衛生士担当制も見直すといいでしょう。

働き方を柔軟にする必要があるため、担当制の場合、
歯科衛生士の負担が増えてしまいます。

どうしても、その歯科衛生士や歯科医師を
希望するのであれば、そのスタッフが出勤している
時間帯に患者さんのアポイントをあわすように
体制を整えていきましょう。

複数の歯科衛生士がメインテナンス患者さんを
担当することで、患者さんの状況を多くのスタッフが
より把握しやすくなるメリットもあります。

ITの活用

患者さんの予約をホームページやLINEなどを
活用することで、受付業務が効率化されます。

自動レジも導入することで、受付業務が短縮化され、
患者さんの待ち時間の軽減、さらに受付スタッフの
最終患者さん終了後の受付業務終了も
早めることもできます。

また、セミナーなどに参加した内容を会議でシェア
することがありますが、チャットワークなどの
院内グループを利用して、いつでも見られるように
しておきましょう。

LINEなどは、プライベートと混同する可能性が
あるので、仕事に関することは区別できる
システムやアプリを活用するようにしましょう。

診療後に強制的に会議などを開催するのではなく、
オンラインを利用することで、より従業員の
労働時間を見直すことができるのです。

女性が9割の職場だからこそ働き方改革を行おう!

歯科医院の従業員は、歯科医師以外が女性という
職場ばかりです。

だからこそ、働き方改革が必要になります。

女性が多い職場では、育児や介護などのライフ
イベントと仕事の両立が課題となることが多いです。

働き方改革により、柔軟な勤務体制を整えることで、
従業員のワークライフバランスを向上させる
ことができ、それが今後の人材確保につながり、
歯科医院の経営も安定します。

ぜひ働き方を見直し、従業員だけでなく、
院長先生も働きやすい環境を整えていきましょう。

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