中途採用で募集をかけても、
1年もしないで辞めてしまう、
新卒もなかなか採用ができない、
と悩まれている院長先生は
多いのではないでしょうか。

一方で、必要な人材を確保し、
新卒を募集すれば
必ず応募がある歯科医院もあります。

その違いは採用基準にある場合が多いです。

今回はそんな歯科医院経営の成功の要である、
採用のポイントについて解説していきます。

採用基準がない歯科医院が多い

歯科医院は離職率が高いため、
常に人材が不足している傾向にあります。

慌ててハローワークや大手求人サイトを利用して
募集をかけている歯科医院が多いです。

そのため、応募が来たらとりあえず採用する
といった歯科医院がほとんどです。

しかし、とりあえず採用というのは、
指導したあとに辞めてしまうことを考えると、
院長先生やチーフスタッフの
負担にしかなりません。

ですから、応募が来たら採用ではなく、
応募があっても、
歯科医院の採用基準を満たす人材かを
面接時に確認する必要があります。

採用基準があれば、
歯科医院の理念に沿って行動ができる人材を
採用できます。

理念の方向性が不一致では、
長く勤めることはできません。

方向性がある程度同じであれば、
同じ目的を持って一緒に働くことができます。

もちろん、面接時に全てを見抜けることは
大企業であっても難しいです。

しかし、採用基準があることで、
あとあとの新人教育やスタッフ同士のトラブルを
回避しやすくなります。

採用基準がなければ、
ただ離職率を上げるだけです。

ですから、
採用においては採用基準を必ず設けましょう。

採用に欠かせない3つのポイント

では、採用にはどういったポイントがあるのか、
1つずつ解説していきましょう。

採用基準を明確にする

多くの歯科医院は採用基準がありません。

あっても、年齢制限などです。

採用基準は
全ての社員における明確な基準となります。

例えば、
小児歯科に力を入れている歯科医院であれば、
子供に対してどんな対応ができるか
口腔機能指導の勉強を積極的に行えるか
小児が安心できる身なりを意識できるか
といった質問をすることで、
小児歯科に必要な人材を
確保することができます。

歯科医院の理念を伝える

歯科医院にはそれぞれ理念が必要です。

予防に力を入れる歯科医院であれば、
歯科衛生士は歯周治療における技術を
身につける必要があります。

歯科助手、受付においても、
メンテナンス患者さんを増やすためには
どのように患者さんと接するべきかを常に考え、
行動しなくてはいけません。

予め、理念を伝えておくことで、
歯科医院の理念とスタッフの考えが
同じ方向性となるため、
採用後も働きやすくなります。

理念はあらかじめホームページや求人票に
記載しておきましょう。

それだけで、応募する人自体も絞られます。

面接時に必ず質問する

とりあえず採用してしまう歯科医院が多いため、
働ける日にちしか質問しないといった
歯科医院も多いかもしれません。

しかし、面接時は必ず質問をしましょう。

必ず面接時に聞くべき質問は
・採用基準
・理念にあった仕事ができるか?
です。

採用基準は歯科医院によって違いますが、
面接時に最低限の質問をすることで、
採用するかどうかの正しい判断ができます。

判断もせずに採用すれば、採用される側は、
働く覚悟がないまま働き、
辞めてしまいます。

ですから、きちんと面接時に質問し、
採用基準に見合っているか、
理念を理解し行動できるか、
できないような人材であれば、
不採用としましょう。

人手不足に陥れば陥るほど、
ろくな面接もせずに採用し、
結果的にすぐ辞めるといった
悪循環のままになります。

悪循環を断ち切るためにも、
採用の3つのポイントを意識し、
不採用にする判断をしましょう。

スタッフ採用のスタートラインに
基準があるだけで、
その後のスタッフ教育がスムーズとなり、
結果的に雇用が安定します。

ぜひ、まずはスタートラインである、
採用基準を設けることから始めてみませんか。