安定した経営を目指す上で、
新規患者の獲得や既存患者の
リピートは大きな課題です。

こうした課題を解決するべく、
SNSを医院運営に活用する動きが
広がりをみせています。

歯科医院がSNSを導入するメリットや
注意点などを解説します。

SNS導入の施策とメリット

多くのSNSは、誰でも簡単に無料で
アカウントの作成ができます。

上手に活用すれば、
DMやチラシのように費用をかけずとも、
効率的な集患が見込めるでしょう。

歯科医院がSNSを導入する主な目的

● 利便性向上
予約状況に合わせたリアルタイムの情報発信
登録者への一斉リコール案内
SNS上で患者さんと
コミュニケーションが図れる

●広告
自院についての周知を広げる
新規患者の獲得

● インフルエンサーマーケティング
自費治療の拡大
新規患者の獲得

このように、
SNSには様々なメリットがあります。

近年、公式サイトの運用に加えてSNSを
導入する歯科医院が増えてきています。

おすすめのSNSプラットフォーム

歯科医院がSNSを導入する際には、
ユーザー数の多いプラットフォームの中から
選ぶのがおすすめです。

各SNSプラットフォームの特徴と傾向

● LINE 主なユーザー層 10~60代
特徴→メッセージ送信が主
   日本人口の6割以上が利用

● Twitter 主なユーザー層 10~30代
特徴→140文字のつぶやき投稿
   相互にコミュニケーションが可

● Instagram 主なユーザー層 20~40代
特徴→女性ユーザーが多い
   画像を重要視したSNS

● Facebook 主なユーザー層 40代・
ビジネスマン
特徴→ビジネスアカウントの開設が可
   投稿の自由度が高い

上記は、国内で「4大SNS」と呼ばれる規模の
大きなサービスです。

それぞれに投稿の仕方や利用者層に
違いがありますので、
どれを導入するかよく検討しましょう。

また、SNSの運用代行を請け負うサービスも
増えています。

費用さえ払えば、
これらのSNSへの投稿や管理を
外部業者にお任せすることも可能です。

効果的な発信方法

具体的にどのような投稿をすればよいのか、
実際にSNSを導入した歯科医院を例に
考えてみましょう。

内容
● 医師やスタッフの日常
→医院の雰囲気が伝わる
 親しみを持ってもらえる

● 歯科に関する豆知識
→内容次第では拡散が見込め、認知度が高まる
 歯に対する意識が高まり、来院に繋がる

● 当日の予約状況
→空き時間の予約が埋まりやすくなる

● 治療前後の写真
→新規患者の獲得

特に治療のBefore・Afterは、
「信頼できる医院を探したい」
「遠くても安心して任せられる
医院にかかりたい」と感じている方の集患に
非常に高い効果を発揮します。

矯正治療やホワイトニングはもちろん、
入れ歯やブリッジ・セラミックなど
幅広く発信してみましょう。

他にも、近くの美味しいお店・最近見た映画
趣味の話など、何気ない投稿も親しみを
持ってもらいやすいのでおすすめです。

SNS導入時の注意点

歯科医院としてSNSを活用する際には、
「医療広告ガイドライン」に抵触しないよう
気を付けましょう。

医療広告ガイドラインとは、
薬機法・医療法・景品表示法といった法律を元に
作られた医療機関の広告に関する
決まりのことです。

「うちの病院は麻酔が痛くない」
「当院のホワイトニングは国内最高峰の白さ」
など、過度な表現や根拠のない数字は
違反表記にあたってしまいます。

また、近年では「炎上」という言葉も
あるように、安易な気持ちで載せた投稿が
拡散されて思わぬ事態を招くこともあります。

手軽で便利な反面、多方面に配慮した
質の高い投稿が求められるでしょう。

導入前に、
SNSコンサルやセミナーなどを利用して
最低限の知識を身につけることが推奨されます。

まとめ

他院との差別化を図る意味でも、
SNSを取り入れる歯科医院が増えています。

目的や自院のブランディングに合わせて、
無理のない範囲で
取り入れてみてはいかがでしょうか?