初診時にカウンセリングをしている医院さんは
少なくないかと思います。

では、2回目以降、
セカンドコンサル(カウンセリング)を
行っている医院さんはというと
まだ多くはないのではないでしょうか。

診療の合間に患者さんと
ゆっくりお話をする時間が取れないがゆえに

  • 「説明が少ない」
  • 「何をされているか分からない」
  • 「痛みがなくなったから
    通わなくてもいいかなと思った」

等の理由で離脱に繋がることがあります。

医院側にとっても、
患者さんにとっても悲しいことですよね。

そこで、セカンドコンサルの出番です。

セカンドコンサルとは?

患者さんに口腔内の現状や
今後の治療計画、目標等を伝え、
共有するカウンセリングの時間です。

それだけで、
少しでも離脱患者の減少につながるとしたら?

やらない手はありません。

今回は事前準備から実践に至るまでの方法や
ポイント等をお伝えします。

スタートする環境づくり

セカンドコンサルを行ったことがない場合は
スタートできる体制を整える必要があります。

まずは
①アポ時間、実施場所の設定
②コンサル担当者
を決めましょう。

イメージとしては
初診カウンセリングと同じように
設定するのが分かりやすいかと思います。

アポ時間は30分、
カウンセリングルームで実施。

そんなに時間を確保できない、場所がない場合は
できる範囲で設定して、
状況に合わせて変化させていきましょう。

コンサル担当者は、
TC、もしくは歯科助手がオススメです。

また、初診カウンセリングを担当した人が
セカンドコンサルまでできると、
すでに事前知識があるのでやりやすいです。

実践に向けてコンサル内容の計画作成

セカンドコンサルをするにあたって
どんな内容を患者さんに伝えるかを
考えておく必要があります。

そのうえで、ポイントが2つ。

1つめは、テンプレを作ること。

すべての患者さんに
共通して伝えたいことをまとめておきましょう。

医院の方針だったり、
定期健診の重要性だったり、
8020運動について等、
これは知っておいてほしいということは
グラフなども活用して、
分かりやすく伝えられるツールを
予め作成しておくと便利です。

PCでスライドショーにしたり、
印刷してファイルにまとめたり
やりやすい方法でやってみて下さい。

そして2つめは、
1人1人に合わせたプランを考えること。

初診時のカウンセリングで
引き出した患者さんの情報と、
口腔内写真やレントゲン等、
お口の状態についての資料をもとに
今後の治療計画を立てましょう。

誰が、いつ、計画を立てるのか?

担当制の医院であれば、
セカンドコンサルの担当者と、
担当Dr、担当DHの3名で
計画を立てるのがベストです。

3人揃う時間を確保するのは
大変かもしれませんが
診療中の空いている時間や、
お昼休み、診療前後等、
時間を見つけて随時行いましょう。

どうしても難しい場合は、担当Drと
セカンドコンサル担当者の2人で行います。

患者さんがセカンドコンサルで
来院される日までに
打ち合わせができるよう、意識しましょう。

初診時の患者さんの主訴や
性格などを踏まえたうえで

  • 虫歯治療の計画をメインに伝える
  • 歯周病へのアプローチを伝える
  • 場合によっては初診時に

聴けなかったところを深堀するなど、
ある程度的を絞って、
時間を有効に活用することが重要です。

何を伝えるのか?
伝えたことに対する患者さんの反応は?等々
セカンドコンサルの内容をまとめられる
記入シートを作成しておくと
スムーズに進められるのでオススメです。

実践

計画した内容を患者さんに伝えましょう。

そして、セカンドコンサルの結果を
DrやDHに伝え、診療に活かします。

実際にやってみることで、
もっとこうした方がいい、
という気づきが生まれてくるかと思います。

あの患者さんには、セルフケアアイテムについて
使ってほしいものを実際に見て、触ってもらって
実感してもらえるように準備しよう、等々
その都度改善して、
やりやすいカタチを作っていってください。

まとめ

日々の診療では、患者さんと
じっくりお話しができないからこそ
カウンセリングの時間がキーとなってきます。

患者さんにとって必要な情報を伝える場として
セカンドコンサルを活用できると
医院にとっての大きな強みになります。

ぜひ、
この機会にパワーアップしていきましょう。