「病院は待ち時間が多い場所」

そんなイメージはありませんか?

確かに大学病院の診察を受けるとなると、
午前中まるまる時間がかかってしまいますよね。

しかし、
歯科医院は果たしてそれでいいのでしょうか?

「医師一人だから仕方がないのではないか?」

とあきらめていませんか?

実は待ち時間を減らすことは、
患者さんだけでなく、
医院経営にとってもメリットがあります。

今回は、

“待ち時間を減らして患者さんを増やす方法”

をご紹介します。

待ち時間を減らすメリット

チェアータイムが極端に長いことは、
患者さんのドロップアウトに繋がる可能性があり、
医院の収益に大きく影響してくる可能性が
あります。

インプラントのオペやブリッジ形成などは、
チェアータイムが多少長くなってしまっても
自費であれば黒字になるかもしれません。

しかし、
保険診療のみでチェアータイムが長い場合、
利益率は低くなってしまいます。

チェアータイムが極端に短いのも問題ですが、
効率的にチェアータイムを短くすることで、
いつもより1人多く診察することができます。

治療内容によりますが、
チェアー3台の歯科医院で、
午前中9~12時の3時間の間に30分枠
でアポイントを入れるとします。

すると、18人の診察が可能です。

しかし、
一人あたり5分カットできれば、

18人×5分=90分、
つまり追加で
3人の急患を診察することができます。

一人たった5分チェアータイムを短くするだけで、
診療できる患者さんの人数も増えるので、
利益が出やすくなるのです。

チェアータイムを短くして売上をあげる方法

たった5分意識するだけで、
売上があがるのはいいものの、
なかなかその5分が短くできずに、
悩んでいる歯科医の先生も多いです。

かといって治療を短くするのは、
患者さんにとってもよくありません。

そこで、
医院スタッフに負担がかかることなく、
チェアータイムを短くする方法をご紹介します。

アポイントを工夫する

受付スタッフが定着せずにいる歯科医院では、
歯科治療の内容がわからないために、
アポイント効率が悪く、
チェアータイムが長くなってしまう
傾向があります。

ブリッジ形成が入っているのに、
抜歯の予約を入れてしまえば、
当然チェアータイムが長くなることは
歯科医師なら当然わかりますが、
経験が少ないスタッフであれば、
バッティングさせてしまう可能性があります。

歯科医師の人数にもよりますが、
チェアー3台で3人の予約をいれるのであれば、
1列は治療、
他2列はできるだけメンテナンスの
予約をいれるようにするだけで、
アポイント効率は上がります。

これをきちんとルール化し、
受付スタッフに定着させることが重要です。

受付効率をあげる

医院スタッフの手を煩わせずに、
チェアータイムを短くする方法として、
受付からチェアーに入るまでの時間を
短くすること
があげられます。

実は患者さんが診察券をだしてから、
カルテをだして、
患者さんを呼び入れるまでに
10分近くかかることがあります。

新規の患者さんであれば、
患者さんの保険証の入力に時間がかかり
15分近く入るまでに時間がかかることがあります。

つまり、
受付の時間を効率的にすることが
最もチェアータイムを短くすることにつながると
考えられます。

具体的には、
新患の場合は朝一にいれず、
時間をずらしてアポイントをとり、
電話口で15分前には来院してもらうことを
案内したほうが良いでしょう。

リコール患者さんであれば、
顔を入り口でみて診察券をもらうまでに
カルテをだせるように、
患者さんの顔の特徴を覚えるまで
付箋などで記載しておくという方法もあります。

とても簡単なことですが、
こういった工夫を毎回できるかどうかで、
チェアータイムが大きく変わります。

そのためには、
アポイントの工夫が不可欠です。

ぜひ、
医院スタッフの手を煩わせずに、
チェアータイムを短くして
収益を出せるように実践してみてください。