院長は、医院経営をチームに例えてみると
リーダーやキャプテンの役割になります。

院長が信頼できるリーダーであることが
スタッフの離職率を低くする傾向にあります。

とはいえ、

  • リーダーシップをどのように
    発揮していいのか分からない
  • リーダーの振る舞い方が分からない

と悩んでいる院長もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、リーダーに欠かせない
PM理論について解説していきます。

PM理論とは?

PM理論とは、

  • P(performance function)
    目標達成能力
  • M(maintenance function)
    集団維持能力

の2つの能力に注目した考え方です。

リーダーシップがある人は、周りの人たちを
引っ張っていくイメージが強いですよね。

しかしそれだけでは、
チームが成長していくことは難しいでしょう。

リーダーシップが果たす本当の役割とは、
集団を発展させることなのです。

目標達成能力を上げる「2つの方法」

リーダーシップには欠かせないPとM。

この2つの能力が高い人ほど、
周りから好かれるリーダーになれる
と言われています。

まずは、Pの目標達成能力を上げる
2つの方法について紹介していきます。

医院全体の情報や目標を共有する

医院を円滑に運営していくためには、

  • 具体的な目標設定
  • 途中経過
  • 目標達成に向けた必要な手順設定

などの情報をスタッフで共有することが大事です。

例えば、医院全体の目標が

「今月は新規の患者さん10人!」

と数字的な目標が設定されていても、
必要な行動やチームとしての意識付けが
できていないと達成するのが難しくなります。

チーム全体が各スタッフの取り組みや
途中経過を常に把握している環境だと、
自分がやるべきことが、明確になるため
効率的に目標達成しやすくなります。

成果達成を意識させる

スタッフが、
チームの目標や、個人の目標の成果を
出せずに悩んでいるようであれば、
指導やアドバイスを行って、達成できる意識を
上げていくのも重要なポイントです。

ただ、的確な指導やアドバイスは日頃から
スタッフの働き方や仕事のやり方を
しっかりと観察していないと
なかなか難しいかと思います。

その人に合っていない指導方法では、
相手を傷つけて、関係が悪くなる原因に
なってしまうかもしれません。

リーダーは、

スタッフのモチベーションを
下げないように注意しながら、
指導できるといいですね。

個人が意識するだけで、
より高い目標を達成することが期待出来ます。

集団維持能力を上げる「2つの方法」

集団維持能力とはいわば、
スタッフをまとめる統率力のことです。

この能力が欠けていると、スタッフの入れ替わりが
頻繁に起こる可能性があります。

集団維持能力を上げる方法は次の2つです。

スタッフと定期的な面談をする

スタッフはそれぞれの考えを持っていて、
医院に対する意見や不満も様々です。

スタッフの声にも耳を傾けて、
しっかりくみ取ることで
リーダーとして信頼が得られやすくなります。

また、スタッフを知るきっかけにもなるので、
個人のスキルに合わせた仕事を
振り分けることができ、
スタッフ自身が納得できるような仕事を
担当するようになるかと思います。

リーダーとしての信頼を集める

どんな歯科医院でも
スタッフが院長に対して不信感を持っていると、
チームとして維持するのは難しくなるでしょう。

医院のリーダーとして活躍するためには、
スタッフからの信頼が重要かと思います。

信頼されるリーダーになるには、
周りから仕事や人柄について一定の評価を
得られていることが望ましいですね。

そのために、

新しい目標や取り組みを始める時には
率先して行動をしてみましょう。

スタッフの仕事に対する意識は、
新しい取り組みを始める時に、
リーダーがどう動くかに左右されやすいです。

相手に命じるだけで行動しないリーダーは、
スタッフからの信頼を無くし
離れていきやすいでしょう。

逆に、何事にも率先し行動するリーダーには、
安心してスタッフが
ついていくことができるのです。

まとめ

リーダーとして、歯科医院をまとめるのは
簡単なことではないかもしれません。

しかし、リーダーの院長が率先して
行動することで、スタッフも後に続くように
行動しやすくなります。

歯科医療はチームワークが大事です。

リーダーを中心に、
活気あるチーム(歯科医院)に
していくよう心がけてみてはいかがでしょうか。