他人から好かれる人になると、
仕事がしやすくなると言われています。

例えば
院長がスタッフに好かれていない場合は、
仕事がスムーズにいかなかったり、
スタッフが離職したりと
悪循環が続いてしまいます。

また、患者さんが不信感を持つようになると、
来院が途絶えて
リコール率に影響が出てしまいます。

とは言え、
患者さんやスタッフの要望に全て応えようにも
限界があるかと思います。

しかし、無理に要望に応えようとしなくとも
院長がある3つの行動をとるだけで
周りから好かれやすくなります。

今回は、
人から好かれる3つの方法について
紹介していきます。

人から好かれる「3つの方法」

人から好かれるには、
次の3つの方法を取り入れてみましょう。

  • ダニングクルーガー効果
  • ピグマリオン効果
  • アンダードック効果

それぞれについて
詳しく説明していきます。

ダニングクルーガー効果

ダニングクルーガー効果とは、
処理能力が低い人ほど
自分の力を過大評価して
自尊心も高くなることです。

医院に対して不満を持っているのは、
仕事の処理能力が高い人ではなく、
処理能力が低い人の方が多い傾向があるようです。

それは、自分の能力が低くても
プライドや自己評価が高いからです。

処理能力が低く、プライドが高い分、
自分ができる仕事しかしなくなるため、
スタッフ間で不平や不満が出やすく
医院の雰囲気が悪くなりやすいでしょう。

とはいえ、
処理能力が低い方は医院に少なからずいて、
院長や他のスタッフが
指導することがあると思います。

この時、処理能力が低い相手を指導するときは、
丁寧に指導することを意識しましょう。

処理能力が低い方は、結果が出ていないので、
自尊心が低く満たされていない状態です。

自尊心を保つために、
誰かを悪く言うこともあります。

そのため、指導するときには、
自尊心を満たすことから始めてみると
良いでしょう。

  • 受付の床に落ちているゴミに気づいて
    捨てていた。
  • 笑顔が素敵

など、
小さなことに気づいて褒めることが、
自尊心を満たしていきます。

その結果、
相手は院長を信頼するようになり
良好な関係性が築けるようになります。

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、
人は期待された通りになる法則のことです。

例えば、
スタッフと治療中の受け渡しが
上手くいかないことが多い場合、
院長が「この人はできないからな…」
と思いながらアドバイスをすると、
それが相手に伝わって、
信頼関係が崩れてしまったり、
やる気をなくしたりする傾向があります。

この場合には

「〇〇さんは、この作業が苦手なんだね。
でも、前よりできている部分もあるから、
この調子で少しずつ受け渡しに慣れていこう」

というように、
相手ができている部分に対して
肯定的な関心を持つことが大切です。

この時に結果を焦ってしまうと、
今までの信頼関係が崩れてしまう恐れがあるので、
なるべく見守る姿勢を心がけてください。

大きすぎる期待は、
プレッシャーになりがちですが、
少しの期待は

「院長が私に期待してくれているから頑張ろう!」

と相手が思うようになるのに効果的です。

その小さな肯定の積み重ねが、
少しずつ信頼関係に繋がっていきます。

また、
患者さんにブラッシング指導を行う場面でも
同じことが言えます。

プラークコントロールが悪い患者さんに対して、

「どうせ指導通りに歯磨きしないだろう」

と思いながら指導した場合には、
患者さんにも伝わります。

患者さんが不愉快に感じた場合には、
来院しないか、クレームを言う行動をとる
可能性があります。

そのため、
患者さんに少しだけ期待をしながら
歯磨き指導をすると、
患者さんは自分で行動を起こそうとして
良い結果が出やすい傾向があります。

良い結果が出たときには、
「この歯科医院を選んでよかった」と感じて、
医院に対して好印象をもつようになります。

アンダードック効果

アンダードック効果とは、
不利な状況にある人を
応援したくなる心理のことです。

威張っている院長は、
スタッフや患者さんから嫌われて、
人がどんどん離れていく傾向があります。

人は、自分を客観視できなくなる
天狗になると言われています。

そのため、
いつも応援され続ける人であることを
意識してみましょう。

感謝を忘れない、高圧的にならないというように、
自分の中で天狗にならないための
ルールを決めておくのがおすすめです。

まとめ

他人から好かれるには、
次の3つ方法が効果的です。

  • 処理能力が低い人ほど、丁寧に扱う
  • 他人に対して少しの期待をして接する
  • 謙虚でいる

歯科医院では、
毎日お馴染みのメンバーで働くことが多いです。

その中で嫌われてしまうと、
仕事がやりにくく、雰囲気が悪くなりやすいです。

そんな悪い雰囲気は、
患者さんにも伝わってしまい、
増患にも影響が出てきてしまうでしょう。

対して、好かれる人になると
みんなが協力的になるため
仕事がスムーズに進み働きやすくなります。

人から嫌われるリスクを回避して
増患やスタッフの定着率をアップしましょう。