歯科医院の効率化は無駄をなくして
利益率を向上させる目的で、
ますます重要視されています。

予約の混雑や待ち時間の長さなどは
効率化できます。

さらに効率化すれば、
スタッフの負担や疲労感、業務効率もあがります。

こういったことから、
効率化は歯科医院経営面だけではなく、
スタッフのストレス軽減にもなり、
定着率向上にもつながります。

そこで今回の記事では、
デジタル面とアナログ面双方のポイントについて
ご紹介します。

ぜひ効率化を実現したいという院長先生は、
参考にしてください。

歯科医院の効率化の重要性とその意義

そもそも効率化は大切ですが、
なぜ重要なのでしょうか?

まず、患者さんサイドにおいては、
待ち時間が短縮することで、
患者さんのストレスも減ります。

待ち時間が短縮すれば、
一人でも多くの患者さんの診察も可能になります。

経営サイドでみれば収益もあがります。

またスタッフサイドからみれば
患者さんからのクレームも減ります。

患者さんからの「待たされている」
という圧力からも開放されます。

さらには、残業時間の短縮も見込めます。

このように歯科医院の業務効率化は
患者さん、歯科医院経営、そして、スタッフにも
メリットがあるのです。

具体的に効率化する方法

効率化は、患者さんサイド、歯科医院経営、
そしてスタッフサイドからも
メリットがあることは理解できたものの、
具体的にはどうやって
効率化していけばいいのでしょうか。

具体的な手法を詳しく解説していきましょう。

デジタル化の導入をする

第一に最も簡単なのはデジタル化の導入です。

① SNSやインターネットなどを用いた
予約システムの導入

業務効率の代表的なシステムです。
電話対応の手間が省けることで、
受付スタッフの業務の効率化を図れます。

② レントゲン
多くの歯科医院では
今では当たり前になっていますが、
レントゲンのデジタル化です。

デジタルレントゲンは
現像時間を圧倒的に短縮させますし、
診療報酬の面でも加算されます。

③ 光学印象機器
まだ導入医院は多くはないと思いますが、
光学印象機器の導入です。

光学印象により石膏を流す手間が
なくなりますし、
保管場所の確保も必要がなくなります。

従来の印象にかかっていたスタッフの業務を
減らすことができます。

このようにデジタル化を導入することで
大幅に歯科医院の仕事を効率化できます。

既にやっている歯科医院も多いですが、
いまだに設備面投資の面で
なかなか導入できない歯科医院も
多いかもしれません。

予約システムは
低コストで導入できるのでおすすめです。

スタッフ同士のチーム連携

意外かもしれませんが、
スタッフ同士の連携は
歯科医院を最大限に効率化させます。

さきほど紹介したデジタル化よりも、
投資面では院長先生の負担は小さいです。

ではどのようにして
スタッフ同士のチーム連携を行えば
効率化が行えるのでしょうか。

まずはスタッフ全体の目標を決めます。

目標を決めることで目標にむかって
仕事に必要なパフォーマンスを
どのように発揮できるのかを
考えることができます。

例えば歯科衛生士と歯科助手の役割分担です。

歯科衛生士は
患者さんのメンテナンス業務がメインです。

その後のチェアーの消毒や片付け、
滅菌といった仕事は
徹底的に歯科助手に任せることで、
歯科衛生士が行える歯科衛生士業務が
圧倒的に増えます。

どうしてもチーム形成ができていないと、
役割分担ができずに、
すべての業務を一人でしてしまいがちです。

歯科衛生士にしかできないスキルを
発揮するために、
歯科助手が最大限のサポートをする、
これがチーム連携です。

ここで、チーム形成にあたり、
歯科医師が全部指示をだしていると、
それだけで歯科医師の診療時間が
少なくなってしまいます。

ですから、
歯科医師は歯科医院のリーダーですが、
歯科衛生士、そして歯科助手、受付がいるなら、
それぞれのチームリーダーを決めて
より効率的に指示がだせる体制を作りましょう。

なかなか指示がだせないスタッフもいますが、
よりよいチームを作っていくために、
院長先生と歯科衛生士、歯科助手のリーダーが
話し合い、どういった指示をだすのか、
日々フィードバックすることで、
よりよいチームになっていきます。

こういった仕事効率の向上によって、
診療時間短縮につながり、
スタッフの残業時間の短時間化につながります。

まとめ

歯科医院の効率化は歯科医院経営の第一歩です。

デジタル機器導入はどうしても費用面で
難しい面もありますが、
チーム連携はまずは歯科衛生士と
相談することから可能です。

ぜひ、チーム連携からでもいいので
効率化を図り、院長先生、スタッフ
そして、患者さんのために
歯科医院全体の効率化を目指しましょう。