歯医者さんを苦手な子供は多いので、
連れていく親も大変という話を良く耳にします。

『虫歯で痛がっているから仕方なく…。』
という状況ではなく、
定期的な検診を受けてもらう事は大切です。

そして、子供の頃から歯科医院に来てもらう習慣をつけて、
リコールに通うことを当たり前にしてもらうと
お口の中の環境は良くなりますし、
しっかりとケアをすることができます。

また、子供のお手本になる親も
しっかりと通ってもらう必要がありますね。

家族で定期的に通ってもらうことは
歯科医院にとってもメリットがあります。

その為には子供が来院したくなる工夫が必要です。
今回は、子供のリコールを定着させる工夫をご紹介します。

① 来院ポイントを作る

子供はポイントを集める事が大好きです。
来院してポイントがたまる様にしてみましょう。

例えば、治療のポイントカードとリコールのポイントのカードを
分けてみると良いと思います。

治療のポイントカードよりリコールのカードの方が
プラスチックカードにしたり、
シールをつけたりと、少しグレードアップさせてあげると
良いでしょう。

リコールで来院すると、この魅力的なカードになると伝えるのです。
子供がちょっと良いカードを手に入れたいと思ってもらいましょう。

② 賞状やメダルを作る

治療が終わった時に渡す賞状やメダルを作ってあげましょう。

治療を頑張った証明としてもらえると思うと
子供のやる気に繋がります。

また1度賞状やメダルを貰うとまた賞状を目指して頑張ろう!
と励ますことも出来ます。

そしてこちらもリコールと治療を分けてあげましょう。

リコールは1年の間に2回や3回など回数を決めて
その回数を通院してもらう事が出来ると渡すシステムにします。

こちらも治療とリコールを分けるので
リコールで通うとより素敵な賞状になると伝えます。

治療も大切ですが、リコールで通ってもらえるとより
グレードアップした印象を感じてもらうのです。

③ ポイントに応じたプチギフトを用意する

ポイントを集めるだけではなく
何かプレゼントがあると子供は喜びます。

シールや消しゴムなどプチギフトを用意してあげましょう。

ここでも治療とリコールを分けてあげると良いのですが、
もし可能であれば子供が大好きな『ガチャガチャ』を
用意してはいかがでしょうか?

リコールで数回通ってもらえると
『ガチャガチャ』が出来る様なシステムにしていくのです。

ただプレゼントをもらうのではなく、
何が当たるか分からないというワクワク感は
子供が大好きです。

私の娘がポイントを集めると『ガチャガチャ』が
出来る所に良く行っていて
『いつたまるかな?あと何回かな?』
ととても楽しみにしていました。

子供にとって『ガチャガチャ』は魅力的なのだと
実感しました。

そして、そこではガチャガチャに入り切らないものは
カプセルに記号が書いてあって
下からプレゼントが出てくる仕組みでした。

もちろんカプセルに入っているものもあります。

子供にとってご褒美はとても嬉しいものです。
ポイントは手の届きやすい設定をしてあげると
良いと思います。

④ 親にリコールの大切さや虫歯を作らない予防歯科を実感してもらう

子供が来院するかどうかは親が決定権を持っています。

ここまでの3つの工夫で子供が歯医者さんに来やすい環境になったら
親も連れて行きやすくなります。

ただリコールの大切さを実感してもらえなかったり
虫歯を作らない環境を子供にプレゼントしてあげることを
共感してもらえないと子供のリコールに繋がっていきません。

レントゲンなどで、現在の状態を把握してもらい
リスクがある場合には歯磨きの仕方や仕上げ磨きの大切さを
お伝えします。

子供がいるとバタバタする事が多いので、
ニュースレターを作って
歯磨きの仕方や
フッ素の効果などをお伝えしてみましょう。

また普段患者さんからの質問を受ける事が多いものを
テーマにしてあげることも大切です。

リコールのメリットをお伝えして
小さな頃からのケアの大切さや定期検診の習慣を
つけてもらう様にしましょう。

質問をしてくれた患者さんは良いですが、
その質問の背景には
たくさんの質問ができずに終わってしまう患者さんもいます。

歯科医院で気になった事を
解決することができる環境作りもしていきましょう。

また親は子供のお手本です。
子供が定期的に検診をするなら自分達も検診をしなければ
と定期検診に積極的になってもらえます。

家族でリコールの習慣をつけてもらうことが出来ると
歯科医院にとっても大きなメリットです。

残念ながら子供の歯医者さんのイメージは
あまり良くないことが多いです。

そのイメージをプラスのものにしていくために
歯医者さんに来院しやすい工夫をしてあげましょう。

子供も喜んでもらえると
スタッフもやりがいに繋がっていきます。

まずは、子供のリコールを定着させる工夫を
試してみてはいかがでしょうか?