皆さんや皆さんの周りのご施設では
「歯科・医科連携」を積極的に実施していますか??

特に糖尿病では「糖尿病網膜症」や「歯周病」など
さまざまな合併症を発症する可能性があります。
そのため、それぞれの専門医の先生方との連携は必須です。

では実際のところはどうでしょうか?
「連携」まではいかなくても
定期受診を促すような活動は
なされているのでしょうか??
ある調査の結果、意外にもこんな結果がわかりました。

歯科への紹介の現状と認知度

ある調査によると、
医療者の他科への定期受診の促進は
「眼科」へは約90%の医療者は実施していました。
対して、「歯科」へは約55%の医療者しか実施していないそうです。

さらに患者さんの視点で調査してみたところ
「眼科」の定期的な検査を受けるべきであることを
94%の患者さんがご存知でした。
しかし、「歯科」のそれは、69%にとどまりました。

患者さんの中には歯科と医科は
別物と考えている方も多いかもしれません。

半数以上の人が、歯科を受診していても
糖尿病の医療スタッフに対して
その受診結果を伝えることはないそうです。

一方、医療者も多くの場合、
「歯周病」の有無や既往については
患者さんの申告に依存しているのが現状です。

日本糖尿病協会の取り組み

さて、そうはいっても
そのまま放置しておくわけにもいきません。

そこで日本糖尿病協会では、糖尿病連携手帳
発刊しています。その中に、

  • 歯科、眼科の定期検査結果を記入するページ
  • 合併症の解説ページに歯周病の解説が掲載

などがされています。

このように少しずつではありますが、
歯科・医科連携を進めるための
取り組みを進めているようですね。

これから一歩一歩でかまいませんので、

  • 既往をたずねたことがない方に、
    糖尿病の既往があるか聞いてみる。
  • 糖尿病の既往がある方に、
    「連携手帳」持っていますか?と聞いてみる。

など、取り組みを始めていってはいかがでしょうか。

このような取り組みの積み重ねが、
「歯科・医科連携」の認知度を
少しずつアップしていくのかも知れませんね。

私たちも、
歯科・医科連携が今後より加速できるような取り組みを
どんどん実施していきたいと思います!