歯科医院の経営セミナーでは、
「自費率向上が重要である!」
といったセミナーが非常に多いですね。
もちろん、自費率というのは
歯科医院経営において
非常に大きなポイントにはなります。

ですが、
それ以上に重要なことは
リコール率を上げること
です。

今回は
「なぜリコール率を上げるのが重要なのか?」
「リコール率を上げるためには何をすればいい?」

といった内容をお話していきます。

安定的な収益と自費率は異なる!

そもそも
安定的な収益=自費率
と考えている歯科医院が今も多くあります。

確かにインプラント
1回100万円の利益を得れば
その時点では大きな収益になります。

ですが
それは単発的であり、
来月以降もインプラントを希望される患者さんが
来院されるかどうかわかりません。

インプラントに代表される自費治療は、
ハイリスクハイリターンである傾向が強いです。
ハイリスクハイリターンな経営ではなく、
一定の安定的な収益があれば
歯科医院経営は安定し、設備投資や人件費などに
投資をかけることができます。

その安定的な収益につながるのが
「リコール」
です。

メンテナンスの患者さんが
毎月1回、もしくは3ヶ月に1回
確実に通っていただくことで、
毎月来院される患者数が一定となり、
歯科医院経営が安定します。

しかも、メンテナンス患者さんの最大のメリットは
材料代などのコストがほとんどかからない
ということです。
歯科衛生士による
スケーリングやブラッシング指導などの
人件費のみで、
ブリッジやインプラントなどの
材料費のコストが大幅に削減できます。

こういったことから
リコール率を上げていくことが
歯科医院経営の大きな鍵となります。

リコール率向上の鍵は待合室

リコール率をアップさせるのに、
歯科衛生士によるメンテナンスの重要性を
口頭で伝える以外にもっと効率的なもの
あります。

それが
「待合室活性化ツール」です。

あなたの歯科医院の待合室は、
ただ単にテレビと雑誌をおいて
患者さんがただ治療を待つだけの空間に
なっていませんか?

患者さんが待つ時間を
最大限に有効活用する
ことが、
歯科医院のリコール率に大きく影響します。

例えば、
ポスターやブラックボードなどによる
歯の知識の啓発活動です。

人は待っている間に
ただずっと待っていることはできません。
多くの患者さんが待合室にあるものを
何となく眺めて待ち時間を過ごしています。

もちろん、
雑誌などで待ち時間を過ごす患者さんも多いです。
しかし、歯科医院で待っている患者さんは
治療など歯科的な悩みを解決するために
歯科医院に通院しています。

ですから
ポスターやブラックボードなど
歯の知識を啓発することで、
待ち時間の間に患者さんは一読してくれます。

しかし、注意すべきことがあります。
多くの歯科医院では、
歯の知識のポスターは
貼ったらずっと貼りっぱなしのことが多いです。
それでは変化もなく、つまらないです。

歯の知識といっても

  • 虫歯がなぜできるのか
  • 歯周病とはいったい何か
  • どうして歯の定期検診が必要なのか

など患者さんが知っておかないといけない
重要な知識はたくさんあります。

それを毎月簡単なポスター広告にすることで、
患者さんは改めて
歯科医院に通う必要性を学ぶことができます。

これが何もない
ただテレビがついているだけの待合室であれば、
ただ患者さんは時間が流れていくだけで、
リコール率は絶対に上がりません。

繰り返し効果を最大限に利用する

メンテナンス毎に歯科衛生士は
いつも同じような話を繰り返してしまいがちです。
そうではなく、
待合室に掲示してあるポスターと
メンテナンスの話をリンクさせる
ことで、
その歯の知識が患者さんの中で繰り返され、
より深く認識されます。

メンテナンスが終わってからも
改めて会計までの時間に、
「このポスターの内容のことを言ってたんだ!」
と患者さんが認識できます。

待合室活性化ツールを使えば、
最大でなんと3回もメンテナンスの重要性
伝えることができるのです。

重要性をただ伝えるだけでなく、
今まで活用していなかった待合室を
改めて活用する
ことで、リコール率は向上します。

ぜひ患者さんの待ち時間を無駄にしないためにも、
待合室活性化ツールを作成し、活用しましょう。