院内設備の見直しを考えている場合、
「治療技術の充実を目的とした治療器具」
も良いですが患者さんが
「お!いいな。」
と感じるそんな設備の導入もおすすめです。

そこで今回は、
歯科医療に詳しくない患者さんでも
「嬉しい」「凄いなぁ」
と感じる歯科医院の設備を3つご紹介します。

殺菌水システム

近年、ユニットの水・手洗い場など
「院内の水を全て殺菌水に変換する」という
システムを導入した歯科医院が
増えてきています。

メーカーにより、違いはありますが
「中性電解水発生装置」や
「次亜塩素酸水循環システム」
といった名称がつけられています。

費用目安
・20万円~
(ユニットの台数や医院の規模により変動)

医院側のメリット
・医院全体の衛星レベルがワンランク上がる
・ユニット内部をきれいに保つことができる

患者さん側のメリット
・安心して治療が受けられる

実際インターネット上には、
「歯科医院の治療中に出る水は汚い」
「前の患者さんの治療で吸い込んだ細菌が
繁殖している」といった
ユニット台の水に関するネガティブな意見が
散見されています。

治療中、
無意識に水を飲み込んでしまう患者さんは
少なくありません。

衛生に関する考え方が厳しくなっている
昨今の情勢に合わせて、
医院全体の衛生レベルを
ワンランクアップさせてみては
いかがでしょうか?

口腔外バキューム

口腔外バキュームは、
治療中の飛沫や粉塵を素早く吸引しながら、
空気清浄機としての効果も発揮する設備です。

その利便性の高さは、
医療従事者からも高い評価を得ています。

クリーンルームレベルの空気清浄度を保つ
高性能フィルタを搭載したものや、
UVライトやプラズマイオンといった機能で
排出する空気を清浄化させるものなど、
様々な特徴をもった製品が開発されています。

費用目安
・20万円前後/1台

医院側のメリット
・飛沫の吸い込みによる感染リスクの軽減
・ユニット周囲の清掃が容易になる
・院内の空気を浄化させる

患者さん側のメリット
・顔や衣類の水濡れや汚れが防げる
・空気が綺麗な空間で治療を受けられる

押しつけがましくならないよう、
患者さんへの説明は
「治療中の飛沫や粉塵を吸引するために
こちらの機械を作動させます。」と、
使用前に断りをいれる程度にとどめます。

空気の清浄機能など患者さんへのメリットは、
院内の掲示やホームページなどで
アピールしていきましょう。

デンタルフェイスカバー&使い捨てエプロン

「治療中 顔を器具から守るため、
目元にタオルをかける」
「衣類への飛沫や粉塵を防ぐため、
エプロン装着させる」
というスタイルを
取っている医院は多いでしょう。

このタオルやエプロンを、
使い捨てのものに変えることで、
患者さんの満足度は大きくアップします。

費用目安
・ フェイスカバー:1500円前後/100枚
・ エプロン:1000円前後/100枚

医院側のメリット
・タオルを洗う、干すという業務が省ける
・顔全体がカバーされることで治療に集中できる

患者さん側のメリット
・顔が清潔に保たれる安心感

いくら洗ってあるとはいえ、
「知らない人が使ったタオルを
顔にかけられたくない」
「医療現場で使うものは、
極力使い捨てにしてほしい」
と感じている患者さんは多いといわれています。

フェイスカバーやエプロンを
使い捨てのものにすることで、
これらのニーズが満たされ、
医院への満足度アップに繋がるでしょう。

中には定期検診を忘れずに
受けてもらうための作戦として、
「定期検診の際に医院のロゴが入った
フェイスタオルを使い、
そのまま持ち帰って家でも使ってもらう」
というスタイルをとっている医院もあります。

まとめ

いかがでしたか?「設備投資」と言うと、
どうしても治療器具を
イメージしてしまいがちです。

しかし実際、
患者さん目線に立ってみると
治療器具の細かな違いは分からないものです。

水やバキューム、
タオルのように医療の知識がなくても
「凄い」「いいな」と
感じられる部分の設備を見直すことで、
医院に対する満足度が
グンとアップするでしょう。