歯科医師自身は自分の技術レベルを上げるために、
セミナーに積極的に参加していますが、
スタッフ教育となると、
セミナー費用を負担していない
といった歯科医院もあるのではないでしょうか。

一方で、
スタッフにセミナーに
どんどん参加してもらいたいのに、
なかなかスタッフが参加してくれず
どうすればいいのか、悩んでいる
院長先生もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、
人材育成における正しい投資法と、
スタッフのセミナー参加について
詳しく解説していきます。

人材教育は人財につながる

人材と人財の違いとは、
いずれも業務を適切にこなせることが
前提となりますが、
人財のほうがより医院にとって有益
という意味合いとなります。

院長先生に意識して欲しいのは、
スタッフへのセミナー参加などの投資は、
スタッフが成長することで
歯科医院経営において
大きなプラスになるということです。

人財は歯科医院に利益になるばかりでなく、
歯科医院の財産となるスタッフです。

例えば、
キャンセルが出た際に
決められた行動をする必要があります。

しかし、
自らキャンセル対策を考えるスタッフは
そうはいないでしょう。

一方で、
人財となるスタッフは、
予約キャンセルが出れば、
どうすればキャンセル率を
下げることができるのかを考え、
一緒に対策を実践してくれるスタッフです。

このような人財を増やしてくことが
人材育成における正しい人への投資です。

人材育成の3つのステップ

では人材育成において
どういった方法が正しい投資になるのか、
1つずつ解説していきます。

セミナーに参加させる

まずは
スタッフにセミナーに参加してもらいましょう。

一昔前では
都心部でしか受けられなかったセミナーも
今ではオンラインで
受講できるようになっています。

距離や時間を理由に
セミナーを断れる理由が減っています。

ですから、
院長先生が参加してほしいセミナーに
どんどんスタッフを参加させましょう。

自主的にセミナーに参加したスタッフを評価する

セミナー参加を渋るスタッフの多くは、
自己投資への意識が低いです。

しかし、スタッフ全員が、
意識が低い訳ではありませんよね。

積極的に参加して、
自分のレベルを上げて、
歯科医院に貢献したいと
考えているスタッフもいるはずです。

そのため、
積極的に参加しているスタッフを
正当に評価しましょう。

朝礼や終礼など他のスタッフのいる場所で、
セミナーで学んだことを実践したスタッフを
褒めてあげましょう。

人事評価にもつながれば
本人もやりがいを感じますし、
他のスタッフへの刺激にもなります。

もちろん、どんどん成長し、
自己投資のためにセミナーに参加したい
というスタッフばかりであれば嬉しいですが、
残念ながら
全員の意識を高くすることは難しいので、
まずは意識の高いスタッフへの
投資を行いましょう。

アウトプットを習慣化する

セミナーに参加したスタッフには
アウトプットできる環境を
院長先生が整えてあげましょう。

朝礼などがアウトプットのいいタイミングです。

セミナーで学んだことを
ワンポイントでいいので、
他のスタッフに共有することで、
セミナーで学んだプラスの行動を
歯科医院の中に取り込むことができます。

アウトプットを習慣化することで、
セミナーに参加できなかったスタッフも
セミナーで学んだプラス行動を
実践できるようになります。

セミナーに参加していないスタッフ
のためにもアウトプットの場を
院長先生が積極的に提供しましょう。

まとめ

ただ仕事をこなすだけであれば、
患者さんが満足できる歯科医療は
提供できないでしょう。

セミナーなどに積極的に参加し、
スタッフ自ら実践し、
習慣化することで、
人材が人財へと成長し、
チームとして歯科医院が成長していきます。

人材育成は院長先生にとって
ハードルの高い問題ですが、
評価し、実践できるようになることで、
歯科医院経営に大きなプラスになります。

外部の人との交流は
行動を変えるきっかけになります。

ぜひ、積極的にセミナーに参加させ、
人財となるスタッフを育てていきましょう。