
「ホームページを更新した方がいい」
「ブログを書いた方がいい」
「SNSも始めた方がいい」。
歯科医院を経営していると、
このような助言を受けることはありませんか。
Googleマップの口コミも気になり、
どこから手をつければよいのか
迷う院長先生もいるでしょう。
それぞれの助言には理由があります。
しかし、歯科医院がすべてに同じ力を注ぐのは
現実的ではありません。
「何のために使うか」を決めることが大切です。
「集患」の一言でまとめていませんか
患者さんは、医院の名前を知って
すぐに予約するとは限りません。
近くの医院を探し、
診療時間や場所を調べ、
診療内容や院内の雰囲気も確かめます。
その過程で、複数の媒体に触れることがあります。
ここをすべて「集患のため」と考えると、
ブログにもSNSにも、
すぐに予約が増える成果を期待してしまいます。
しかし、医院を知ること、
候補として調べること、
安心して来院を決めることは、
それぞれ別の段階です。
投稿しても反応が見えないときは、
回数を増やす前に、
その媒体に何を期待していたのかを
確認してみましょう。
ホームページは基本情報と診療方針を確認する場所
ホームページには、
診療時間、所在地、予約方法、診療内容など、
来院を考える人が必要とする情報を載せます。
どのような方針で診療しているか、
初診ではどのように進むかも、
患者さんの判断材料になるでしょう。
ここで優先したいのは、
記事を頻繁に追加することより、
掲載内容を正確に保つことです。
休診日や予約方法が変わったのに
古い案内が残っていては、
患者さんを迷わせます。
Googleマップとホームページで
診療時間が違っていないかも
確認したいところです。
まずは、初めて見る人が
「いつ、どこへ、どう予約すればよいか」
を迷わず分かる状態にしましょう。
ブログには診療中に伝えきれない考え方を残す
ブログには、患者さんからよく聞かれる質問や、
治療方針の理由を書くことができます。
例えば、
「すぐに削らず経過を見るのはなぜか」
「治療に回数がかかるのはなぜか」。
診療室では説明していても、
来院前の患者さんには
伝わっていないことがあります。
判断の理由を文章にしておけば、
医院の考え方を知ってもらう材料になります。
ただ、毎回新しい話題を探し、
正確さを確認して書くのは、
それなりに負担がかかります。
テーマに迷ったら、
日々の診療で繰り返し説明していることから
選んでみてください。
一度書いた記事も、
情報が変われば直せます。
新しい記事を増やすことだけが、
ブログの管理ではないのです。
SNSは医院の雰囲気を伝える手段の一つ
SNSでは、
文章だけでは伝わりにくい院内の様子や
スタッフが働く雰囲気を見せられます。
初めて来院する患者さんにとって、
院内がどのような場所か分かることは
安心材料になるでしょう。
ただし、
そのために毎日投稿する必要はありません。
写真を撮り、文章を考え、
内容を確認する作業にも時間がかかります。
担当者が決まらず、
院長がすべてを抱えるなら、
今は始めないという判断もあります。
また、医院の様子を伝えることと、
スタッフの私生活を見せることは別です。
写真を使う際には、
何を伝えるための投稿かを考え、
写る人への確認も忘れないようにしましょう。
Googleマップは探している人が確認する情報
地域で歯科医院を探す人にとって、
Googleマップに表示される所在地や診療時間は
実用的な情報です。
口コミを読む人もいるでしょう。
口コミの評価ばかり気になるかもしれませんが、
医院が先に確認できるのは自院の基本情報です。
診療時間や休診日が現在の運営と合っているか。
ホームページとの食い違いがないか。
まずはそこを整えたいものです。
口コミは医院側が
内容を決められるものではありません。
評価を増やすことだけを発信の目標にすると、
院長の負担も増えてしまいます。
求職者に見せるためにも、新しい媒体は必要?
医院の情報を見るのは
患者さんだけではありません。
応募を考える求職者も、
診療方針や院内の様子を確認することがあります。
とはいえ、
「採用のためにSNSを始めなければ」と
考える必要はないでしょう。
まずは、ホームページの医院紹介や写真が
今の医院の姿を伝えているかを
見直してみてください。
患者さんに向けて分かりやすく整えた情報が、
求職者にとっても医院を知る手がかりになります。
歯科医院は優先順位を決めてから動く
情報発信を整理するとき、
次の順番が現実的だと考えています。
まず、ホームページとGoogleマップの基本情報を正しくそろえる。
次に、診療中によく説明することの中から、
文章として残したいものを選ぶ。
そのうえで、写真による発信が自院に合い、
担当する人も決められるならSNSを検討する、
という順番です。
すでに複数の媒体を使っている医院も、
「誰に何を伝えるためのものか」を
一度書き出してみましょう。
同じ内容を何度も作り直していないか、
続ける負担に見合っているかが見えてきます。
情報発信の目的は、
すべての媒体を動かし続けることではありません。
必要な人が、必要なときに
医院の情報を確認できることです。
まずは自院の情報を見直し、
必要な発信から整えてみてはいかがでしょうか。






