
地域にはたくさんの新しい歯科医院が増え、
他院の差別化が難しく、新患獲得に苦労されている
院長先生も大勢いらっしゃいます。
そこで今回は、他院との差別化は
どうすればいいのか?患者さんが選びやすくなる
歯科医院にについて詳しく解説していきます。
現在の歯科業界における競争はどれくらい?
他院との差別化をする前に歯科業界の現状について
知っておきましょう。
多くの歯科医師の先生がご存知かと思いますが、
日本の歯科医院数は約7万軒とコンビニより多く、
特に都市部で競争が顕著です。
インプラント治療や予防歯科などの需要は高
いものの、人口減少や予防歯科の普及により
患者数が減少し、供給過多の状況が進んでいます。
また、大型医院への患者集中が進み、
小規模医院の減少が進んでいるのが現状です。
差別化に必要なのはビジョンとミッション
歯科業界が依然として競争率の高い業界であることが
わかった上で、どのようにすれば他院と差別化を
することができるのでしょうか?
他院との差別化をはかるためには、
以下の2点が重要です。
医院の理念と価値を明確にする
院長先生の歯科医院はどんな理念があり、
患者さんに他の歯科医院では提供できない価値を
提供できるのか?これが差別化への第一歩です。
理念をいまだに決めていないといった
歯科医院もあります。
多くの若手歯科医師が開業する場合、理念を掲げ、
ホームページに記載されています。
理念、そして理念に基づく価値の提供が差別化には
重要となってきます。
患者さんに寄り添ったサービスの提供
理念と価値が決まれば、それにそった患者さんの
ための価値を提供することができます。
地域貢献であれば、小児患者さんから高齢患者さん
まで対応できるよう、受付スタッフの接遇に力を
入れ、治療説明が高齢の患者さんでもわかるように
工夫するといったサービスを提供できます。
差別化に必要なブランディング
歯科医院の差別化にはブランディングが必要
・インプラントなどの自費専門か?
・審美特化か?
・予防中心か?
といった院長先生のめざす歯科医院の
ブランディングをしていきましょう。
ブランディングが決まってから内装を変える
ブランディング戦略が決まれば目に見えるところから
でいいので、ブランディングにそった受付や、
待合のイメージを再デザインしましょう。
スタッフの制服を一新させるのもおすすめです。
こういったブランディング戦略が差別化となります。
患者さんのフィードバックの活用
レビューや口コミを通じた信頼構築を
していきましょう。
若い世代は口コミから、どこの歯科医院に
行くか決定します。
したがって、満足度の高い患者さんに口コミを
書いていただければ、歯磨剤の試供品を渡すなど
地道なレビューを集めていきましょう。
毎日のコツコツした口コミ集めが、
今の時代は大きな資産になるのです。
悪い口コミもあります。
院内で共有して、今後こういったクレームが
こないように院内で改善策を話し合い、
より満足度の高い歯科医院を目指しましょう。
オンラインプレゼンスの強化
SNSとウェブサイトの活用は、
今の時代には欠かせないものになりました。
依然として、古いホームページのままでは
ありませんか?集客には今やSNS運用が必須です。
SNSを活用すれば、患者さんが診療にたいして
どんな治療をしているのか目に見えてわかりますし、
歯科衛生士からも院内の雰囲気がわかるので、
歯科衛生士求人にもつながります。
他院との差別化のためにもSNS運用はかかせません。
まとめ
歯科医院によって強みはバラバラです。
矯正歯科、インプラント専門、予防専門では、
コンセプトがそもそも違います。
どんな治療を患者さんに提供したいですか?
あらためて、原点に立ち返り、
その上で自分にあったブランディングを行い、
他院との差別化をしていきましょう。