歯科医師はもちろん、
医療従事者として働く歯科衛生士は
患者さんから信頼されることは重要です。

スケーリングなどの
技術的な歯科衛生士業務と同じくらいに
信頼されることは重要だと思いませんか?

しかし、
実際は患者さんから不信感を持たれてしまう
歯科衛生士も多く、
どうすれば信頼を得ることができるのか
悩んでいる方も多いようです。

そこで今回は
患者さんから信頼される歯科衛生士は
どんな特徴があるのか?
ご紹介していきます。

患者さんから信頼される歯科衛生士の3つの特徴

患者さんから信頼される歯科衛生士には
以下の3つの特徴があると言われています。

①患者さんの話を聴く

信頼される歯科衛生士は
「患者さんの話をしっかりと聴く」という
特徴があります。

聴くといっても聞き流すわけではありません。

歯が痛くて来院されている患者さんであれば、
診断に必要な、どの部位が、いつから、
どのくらいの痛みで、現在も痛いのか、
今は痛みがないのか
といった情報を聞き出す必要があります。

それとは別に、
どうして痛みが出るまで放置してしまったのか?
患者さんは歯医者に行かなくてはいけないのに
「忙しくて行けなかった」というような話をする
ケースもあります。

そんなときに責め立てるのではなく、
その理由を聴き、
共感する歯科衛生士になることで
患者さんの信頼を得ることができます。

②目を見てあいさつする

診療する際には目を見てあいさつし、
話のタイミングでアイコンタクトを取ることも
信頼を得るためには必要です。

目を全く合わさない歯科衛生士もいるようですが、
目を合わさないと、
話を聞いてもらえないと患者さんに思われて
不信感が生まれる可能性があります。

もちろん、ずっと見続けるのではなく、
話のタイミングで目を合わせることで、
患者さんも「話を理解してもらえた」と
嬉しくなったり、
冗談を話す患者さんには
笑った表情を見せることで、
お互いの認識を共有でき、
信頼関係を築くことができます。

患者さんを診療室に案内した時に、
目を見てあいさつをしているかどうか、
しっかりと振り返ってみても良いでしょう。

③患者さんの特徴を覚えている

信頼されている歯科衛生士は
患者さんの特徴をしっかりと把握しています。

  • 冗談の多い明るい患者さん
  • 神経質で治療の説明を毎回して欲しい患者さん

一人一人性格は違います。

また歯科医院には
身体が不自由な患者さんも来院されます。

  • 耳が聞こえにくい
  • 足腰が不自由

そういった特徴も把握が必要です。

初診から患者さんの特徴を把握することは
難しいです。

しかしカルテに分かる特徴を記載し、
覚えていくことで、
患者さんとの些細な会話が信頼関係を築きます。

相手を知ることから信頼は始まるのです。

患者さんの信頼を得るためにすべきこと

患者さんから信頼される
歯科衛生士の特徴をご紹介しました。

では信頼されるためには
具体的に歯科衛生士はどういったことを
実践すればいいのでしょうか。

まずは、
患者さんを診療室に案内する際に
笑顔でアイコンタクトを行い、
患者さんに歯科衛生士自ら
口腔内の状況を伺うようにしましょう。

患者さんの性格などの把握は難しいですが、
メンテナンス患者さんであれば
天気などの些細な会話から
カルテに簡単にメモをするだけで、
次回以降のコミュニケーションの
きっかけになります。

特別なツールは一切必要ありません。
まずは、目を見て、話を聞いて、
患者さんと向き合うことから始めましょう。

最後に

患者さんから信頼される歯科衛生士は
自費率を上げることができる可能性があります。

さらに、自費治療後のクレームも少ないようです。

これは信頼関係が構築された上で、
自費治療について勧めているからだと
考えられます。

信頼関係がない状態で
高い治療を勧められても不信感しかありません。

信頼されることは
歯科医院経営においても大きなプラスになるのです。

だからこそ、まずは
信頼されるための行動を実践してみることも
良いかと思います。