このブログを読んでいただいている院長先生は、
自費率にばかりとらわれていませんか?

自費補綴、インプラントは、
確かに歯科医院の利益を上げるためには
欠かせないですが、
自費率ばかり上げていても、
歯科医院全体の利益率は
上がらないのではないでしょうか。

実は高い利益率を上げるためには、
予防歯科が大きな鍵を握っています。

なぜ予防歯科が利益率に大きく貢献するのか、
また実際に予防歯科を歯科医院に取り入れるには
どうすればいいのか、
具体的な方法まで解説していきます。

補綴治療だけでは利益率は低い

補綴治療は、自費治療はもちろん、
保険診療でも大きく売上を上げる治療になります。

しかし実際は、
保険診療であれば金属が高騰し、
材料費の割合が高くなってきており、
売上は上がっても、
実際の利益率はそこまで大きくない
ケースもあります。

インレーの場合では、
形成によっては金属の方が高く
赤字になってしまうケースも
あるのではないでしょうか。

また、自費治療の補綴においても、
材料費の高騰はもちろん、
賃上げに伴い、技工料も上がっているため、
補綴物制作にかかる費用は10年前と比べると、
大幅に上がって来ています。

そのため、
自費補綴だけに売上を頼っているようでは、
今後さらなる物価高には
対応できなくなってくると思いませんか。

だからこそ、
利益率を意識した経営を
していかなければいけません。

利益率が高い予防歯科とは?

では利益率が高い治療とは
いったい何なのでしょうか?

それは治療ではなく、予防歯科です。

予防歯科では
歯周病や子供のう蝕予防を
全般に行っていきます。

定期検診も予防歯科に含まれます。

治療の方が保険点数も高くなりますが、
どうしても歯科材料費がかかってしまいます。

一方、予防歯科はどうでしょうか?

スケーリングやT B Iなどは、
歯科衛生士の人件費はかかりますが、
材料費に関しては
フッ素ぐらいでほとんどかかりません。

しかも治療の場合、
予想治療時間を超えてしまうことも
珍しくありませんが、
予防歯科の場合は、
アポイント枠の15〜30分の枠を
超えることはほとんどないでしょう。

従って、予約を埋めてしまえば、
一定の売上を見込むことができます。

予防歯科は患者さん一人ひとりの
お口の状態に合わせた指導するため、
必然的に使うべき歯ブラシや歯磨剤といった
予防ケアグッズについても指導します。

ですから、
予防歯科はさらに物販に関しても
売り上げに貢献します。

こういった理由から
予防歯科は歯科医院の利益率に
大きく貢献すると言われています。

3つの予防歯科の実践ポイント

予防歯科は利益率が高く、
一緒に物販収入も見込めますが、
具体的にはどのように
実践していけばいいのでしょうか?

具体的な実践ポイントをご紹介します。

予防歯科専用の問診票やカルテを作る

予防歯科では、
担当の歯科衛生士がつくことが多いです。

指名制は患者さんと歯科衛生士が
二人三脚でお口の健康を
維持していくことが可能です。

しかし、実際は
歯科衛生士の人数が確保できなかったり、
患者さんが毎回同じ曜日、時間帯に
来るとは限らないため、担当制にすると、
指導内容にばらつきがでてしまいます。

ですから、一般的な問診票とは別に、
予防専用の問診票やカルテを作成しましょう。

そして歯科衛生士が前回どんな指導をしたのか、
プラーク指数が悪化していないか、
といったことを把握することで、
患者さんの満足度の高い
予防歯科を提供することができます。

アポイントを確保する

次に意識してほしいのが、
治療終了後に次のアポイントを確保することです。

そうすることで、
定期的な予防歯科を実践することもできますし、
患者さんのリコール率を
アップすることができるでしょう。

特に電話対応でしかアポイントを
とっていないような歯科医院であれば、
患者さんが次の予約をとるハードルを
下げることができます。

ぜひ予防歯科を実践にあたり、
次のアポイントを確保しておきましょう。

歯科医院にあるケアグッズに合わせた指導をする

最後に、
予防歯科の指導は歯科医院で販売している
予防ケアグッズを使った指導を
心がけるようにしましょう。

どうして、その歯ブラシや歯磨剤を
わざわざ取り扱っているのか、
患者さんに合わせた予防効果の高い
セルフケアグッズを紹介することで、
患者さんのセルフケアレベルも上がります。

そして歯科医院が取り扱っているケアグッズを
一緒に紹介することで、
気に入った患者さんが
定期的に購入するようにもなります。

定期的に購入するようになれば、
物販収入も上がります。

ぜひケアグッズに合わせた指導も
意識してみましょう。

予防歯科は
歯科医院経営の大きな支えとなります。

ぜひ取り組めることから取り組んでみましょう。