医院をキレイに保つ方法

医院をキレイに保つ方法

「クレンリネス」という言葉をご存じでしょうか?
飲食業界ではメジャーな言葉で
「清潔な状態を保つこと」を意味します。

この記事を読まれている多くの先生が
昨年末に大掃除を行ったと思います。

1年を通して医院における最後の行事ですね。

そして大掃除でキレイになった医院。

せっかくならキレイなまま保ちたいですよね。

日々患者さんに「予防」を伝えている皆さんには
ぜひ、院内もキレイな状態を保ち、
汚れが付きにくい、汚れがついても簡単に取れる、
そんな環境を作っていただけたらと思います。

そこで今回は医院を清潔に保つための方法を
4つのステップに分けてお伝えします。

現状把握

まずは、どこが汚れているのか、
汚れがたまりやすいのか、
清掃が行き届いていない部分を
把握する必要があります。

そこで、色んな目線になって
確認をしていきましょう。

やり方としては、まず、
バインダーと紙とペンを準備します。

そして、入口から診療室の一番奥まで院内全て、
普段患者さんが座る位置に座ってみる、
受付スタッフがいる位置に座ってみる、
診療室でも様々な位置を、座ったり立ったり、
隅々までチェックして、
気になるところをひたすらメモしていきましょう。

  • 自動ドアのレール部分や
    窓のサッシに汚れがたまっている
  • 診療チェアが汚れで黒くくすんできている
  • レントゲン室の椅子の下や観葉植物に
    ホコリがたまっている
  • 椅子のキャスター部分にフロスが巻き付いている

等々、様々な発見があるかと思います。

実施するタイミングとしては
患者さんがいない時間に
院長先生も含めてスタッフ全員で
行うのがオススメです。

人が違うだけで考えや視点が増えます。
気づきは多いに越したことはありません。

毎日診療前や診療終わり等に清掃をしていても
意外と行き届いていない部分があるものです。

今よりもっと医院をキレイにできるチャンスを
積極的に見つけていきましょう。

計画

現状を把握したら、
どのように実践するのがいいか
計画を立てましょう。

全員で話し合う、
リーダーを決めてまとめてもらう等
方法は問いません。

スタッフの人数や状況に合わせて行ってください。

計画を立てる際、まずは

  • どこを(例:窓、自動ドア、ガラス面等)
  • いつやるか(例:朝の掃除、診療後の掃除等)
  • 頻度(例:週に1回、毎日等)

を決めて、清掃チェックリストを作成します。

必要であれば、
誰が、何人で担当するのかも決めておきましょう。

そして、清掃に必要な道具を
準備するのもお忘れなく。

スタッフ全員が進捗状況を把握できるように
共有スペースに掲示しておくと便利です。

可能であれば

  • 何を使って
  • どのように清掃するか

写真付きでマニュアル化できると、
スタッフによるクオリティの差を
少なくすることができます。

また、新人スタッフが入社した際の指導や、
分からないことがあった時に
確認するのにも便利です。

実践

計画したことを実践してみましょう。

やってみて、効果を実感できることもあれば
頻度や時間を変えた方がいいと感じること、
他に気になる場所がでてくることも
あるかと思います。

やりっぱなしにせず、
意見を出し合える環境を整えておきましょう。

改善

実践して見つかった改善点をまとめて、
再度清掃チェックリストを見直し
必要であればバージョンアップしましょう。

一度流れができると、
あとは、計画・実践・改善の繰り返しです。

それから、手が届かない位置の窓や、
エアコン、換気扇の清掃等
自分たちでは清掃を行うのが
難しい部分もあるかと思います。

その場合は、既に利用されている方も
多いかとは思いますが
清掃の専門業者を活用しましょう。

プロに任せて
効率よく進めるというのも大切なことです。

まとめ

汚れる前に予防的に清掃する。

それが当たり前になると

  • 日々の清掃が楽になる
  • 年末年始の大掃除の時短
  • 整理整頓が捗る
  • 仕事の効率UP

等々嬉しい効果がでてきます。

キレイな空間づくりが継続できていると
今いるスタッフ・患者さんが嬉しいだけでなく
未来のスタッフ・患者さんに対する
アピールポイントにもなります。

流れを作るまでは、
取り組むのが億劫と感じるかもしれませんが
将来への投資と捉えていただき、
ぜひ、この機会に
取り組んでみてはいかがでしょうか。