スタッフの中には、
- 自分から行動をせずに、
誰かから指示されるのを待っている - 指示がないと行動できない
といった「指示待ち人間」の方もいると思います。
特に忙しいときは、指示を待つだけでなく、
自分で考えて行動してほしいですよね。
とはいえ、
指導の仕方によっては、
相手が辞めてしまう場合もあって、
どう教育すればいいのかわからないと
悩んでしまうこともあると思います。
そこで今回は、指示待ち人間のスタッフを
動く人に変える方法について解説していきます。
「指示待ち人間」になる原因は?
そもそも、指示を待つ人には、次のような
考えを持っている可能性があります。
①失敗したくない、責任を負いたくない
②萎縮してしまう、叱られたくない
③自分の役割を理解できていない
それぞれについて、簡単に説明していきます。
①失敗したくない、責任を負いたくない
誰でも仕事は、失敗したくないと思いますよね。
指示を待つ人は、失敗したくない想いが
他の人より強い傾向があります。
例えば、新人衛生士のAさんは、
自分のやることに自信がありません。
先輩に教えられたことでも、
自分がやると失敗するかもしれない気持ちが強く、
頭では理解していても
行動にすることができないのです。
他にも、自分の発言や行動には責任が伴います。
誰かから指示されて行動した場合には、
自分の責任にはならないと
考えているかもしれません。
自分で仕事の責任を取りたくない
という気持ちがある程、
自然と指示待ち人間になってしまう
傾向があります。
②萎縮してしまう、叱られたくない
失敗したことで、
院長や先輩スタッフに叱られたのが、
とても辛かった…というトラウマが
指示待ち人間を生み出してしまうことがあります。
過去のトラウマから
「失敗をすると叱られる」
「あんな辛い思いをするのは嫌だ」
と思うようになり、萎縮して
自分から行動しないようになることがあります。
③自分の役割を理解できていない
人によっては、今の自分の役割を
理解できていない場合があります。
例えば、歯科助手の方は、院長や歯科衛生士の
治療をサポートするのが
主な役割になると思いますが、
状況によっては、受付や電話応対といった
仕事をすることもあると思います。
そういったときに、
- 自分が何を優先して仕事をするべきなのか
- 今の自分の役割がわからない
と、手が止まってしまいます。
その結果、誰かから指示されるのを
待つようになるのです。
指示待ち人間を改善する方法
指示待ち人間を改善する方法は、
主に3つあります。
①指示を減らして考えさせる工夫をする
②先回りせずに、仕事を任せる
③相手の話をよく聞き、過程や変化を褒める
それぞれについて、詳しく解説していきます。
①指示を減らして考えさせる工夫をする
例えば、相手が質問してきた場合には
「どうするべきだと思う?」
と意見を求めるようにしましょう。
相手が質問するたびに毎回、
意見を求められるようになることで、
自分で考える癖を身に付けられるようになります。
②先回りせずに、仕事を任せる
指示を待つスタッフには成長に合わせて、
仕事を任せるのがオススメです。
例えば、新人の歯科衛生士に
やったことがない処置を任せてしまうと
パニックになって、手が止まる原因になります。
そのため、仕事を任せる場合には、
簡単な作業から少しずつ、
自分でどうしたら良いのかを考えてもらい
決断する経験を積んでもらうのが良いでしょう。
また、院長や他のスタッフが
先回りして仕事をしてしまうと、
それだけ、院長や他のスタッフの
負担が増えることになります。
さらに、先回りは、その人の成長の機会を
奪うことにもなりやすいです。
どんな仕事でも責任を負う仕事を
任せられたスタッフは、
主体的に行動するようになる傾向があります。
そのため、先回りはせずに
相手に仕事を任せて、報告を待つ
ようにしましょう。
③相手の話をよく聞き、過程や変化を褒める
相手に仕事を任せて、やり遂げたときには
- どんな努力をしていたか
- 自分で考えて行動するようになった
といった変化している部分を
褒めると良いでしょう。
人は良い評価をされることで、
自分の行動に自信がついたり、
次の行動への意欲が高まったりする
傾向があります。
もし、任せた仕事がうまくいかなったとしても
怒らずに「次はどうしたら良いのか?」を
一緒に考えるようにしましょう。
失敗を恐れるのではなく、
失敗から学ぶことがあるという考えに
変わるようにサポートすると、前向きに
仕事をチャレンジするようになるでしょう。
まとめ
指示待ち人間を改善するには、
次の3つの方法が効果的です。
- 指示を減らして考えさせる工夫をする
- 先回りせずに、仕事を任せる
- 相手の話をよく聞き、過程や変化を褒める
今回紹介した3つの方法は、
相手の成長に合わせて行うことで、
少しずつ自分で行動するようになるでしょう。
相手や医院の成長のためにも是非、
この方法を実践してみてください。